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2013.11.25

# 「読ませるIT翻訳 Part II」のご報告と、第2回告知

先日ご案内していたとおり、サン・フレア アカデミーさんで「読ませるIT翻訳」の第2弾を、11/16(土)に開催しました。


おかげさまで、今回もほぼ満席。アンケート結果でもだいたいご満足いただけたようで、ほっとしました。

今回の課題文は、前回のようなワナもなかったですし、以前よりもっと「日本語としての完成度」に集中できたかと思います。


おなじ内容の第2回は12/7(土)に開催されますが、始まりが30分早く13:30となります。

リンク:読ませるIT翻訳 PartⅡ~ITの定番と読みやすさの追求~ | サン・フレア アカデミー

04:42 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2013.11.24

# 『ある嘘つきの物語 モンティ・パイソンのグレアム・チャップマン自伝』

★★☆☆☆ もしくは判定不能

2週間限定公開の初日初回に観てきました。

来年2月に発売されるBDが限定先行販売されるというので、それも欲しくて。

映画『モンティ・パイソン ある嘘つきの物語 〜グレアム・チャップマン自伝〜』公式サイト
※音声付きで予告編が流れます


いわゆるMonty Python調を期待していくと、たぶん肩すかしを食います。予告編はそんな風にも思えるように作ってありますが、あれは(あれも)嘘です。

そうそう、「虚」とかナンセンスについて無限大に寛大じゃないと、たぶん受け付けないでしょうね(そんな人は、そもそもMonty Pythonのファンやってないと思いますけど)。


どちらかというと、あの連中のダークな部分を寄せ集めて---そういう部分があることを知らない人も観にいってはいけません---、偏執的もしくは変態的にいろいろなアニメーション手法を駆使して映画を1本でっちあげちゃった、という感じです。この映画に描かれていることの何が本当で何が嘘か......究極のファンならそこまで調べるのかもしれませんが、たぶんそんなことしてもあまり意味はありません。


それでも、ここに描かれている「闇」のコワさはじわじわと伝わってきます。ギャグに生きる人間(芸人でも漫画家でも)が、実はその生命をすり減らすようにしてギャグを絞り出しているというのはけっこう知られていて、吾妻ひでおの例を見てもそれはすんなり理解できます。


ただし、吾妻ひでおだと、闇の部分を描いてもああいう作風になる。Pythonsの連中を描くとこうなっちゃう、そういう差があるのかもしれません。


最初からそんな風に考えて観にいけば、それなりには楽しめるでしょう。

09:57 午前 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2013.11.19

# 新・午前十時の映画祭 ~『ジャッカルの日』

(すいません、日付をさかのぼったエントリです)
★★★★★

大好きな映画ですが、スクリーンで観るのは初めてでした。

131119

この映画の魅力って何なんだろうと、実は昔っからけっこう悩んでいます。

カスタムメイドの狙撃銃がむちゃくちゃカッコイイとか、ジャッカル(エドワード・フォックス)が男の目から見ても渋い~とか、そういう要素はもちろんあるわけですが、映画としてね、ちょっと不思議です。

今回改めて思ったのは、監督のフレッド・ジンネマンがストイックだなぁということ。

代表作の『真昼の決闘』も、同時代のいわゆる西部劇作品に比べたら、およそ娯楽的とは言えない、静かな映画です。

『地上より永遠に』もね、--- あれは、日本人として観ちゃうとどうしてもいろいろなフィルタがかかっちゃうんだけど --- ドラマの描き方が実に淡々としていて、押しつけがましいところが微塵もない。


本作も、ドキュメンタリー的描写に徹していて、無理な盛り上げがいっさいない。それなのに、どうしてあんなに緊張感を保っていられるのか、実に不思議であり、見事です。


どんな映画でも真似ができるつくりではもちろんありませんが、まるで強迫観念的にすき間を埋めようとする画面と音楽ばかりの映画を作っている方たちには、本作品を改めて研究していただきたいと思います。

04:59 午後 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2013.11.17

# 進歩の遅いWindows標準のファイル操作~FileVisorとの比較

最近のファイラーソフトウェア(Windows標準のエクスプローラに替わる機能を果たすソフトウェア)がどうなってるいのかよく知りませんが、私が以前からずっと使っているのは、こちら。5年以上前の記事です。

リンク:# FileVisor

FileVisorを手放せない理由はいろいろありますが、大きい点のひとつが、ファイルを移動/コピーするときの動作。Windows XPからWindows 7で若干の進歩はあったものの、未だにこの程度かと呆れたので、ちょこっとメモしておきます。


ファイルを移動/コピーしようとして、その移動先/コピー先に同じファイルやフォルダがあったとき、どんなダイアログが出るかというと……


Windows XP時代

これ以前のWindows 2000とかでも同じだったと思いますが、まずフォルダ単位の警告が出て、

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次にファイル単位の警告が出ますが……

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どんなオプションがあるかというと、要するに

上書きするか、しないか

だけです。


FileVisorの場合

一方、FileVisorを使うと、これはもうWindows 2000時代からそうでしたが、

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こんな風に6通りのオプションがあって、[新しい時刻のみ]を選べば

更新のあったファイルだけ上書き

ということができるわけです。これがどんなに便利で、しかも必須のオプションか、容易に想像できると思います。

「ぜんぶ上書きでいいんじゃん?」と思われるかもしれませんが、そうでもないのです。まして、扱うファイル数が多いローカライズの現場とかね。


Windows 7

さて、これがWindows 7になってどうなったかというと(Vistaは知らないし、Windows 8でどうなっているかも未確認)……

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フォルダ単位の警告が出るのは以前と同じですね。そして……

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以前よりオプションは増えたように見えますが、よく見れば

上書きするか、しないか、リネームするか

だけで、タイムスタンプを見て処理するという発想は一向にありません。


見た目とかタッチスクリーンとか、そんなことばかりやってないで、こーゆー地道な機能をちゃんとしてほしいと思うわけです。

11:19 午後 パソコン・インターネット | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2013.11.14

# 新・午前十時の映画祭 ~『ゴッドファーザー Part II』

★★★★★

若い頃は、この映画のほんとうの良さがわかってなかったかもしれないな、と再認識。

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昨今の(邦画・洋画を問わず)うすっぺらい「泣ける」映画が10,000万本たばになったって絶対かなわない、観る者の深いところを突き刺すように揺さぶる情緒があります。

たぶんその情緒のありどころが、Part I (とは呼びませんが)とのいちばんの違いであり、私がこれまでわりと、Part II より Part I のほうが好きだった理由かもしれません。でも、今回改めて大スクリーンで観てみたら、やっぱり甲乙つけがたい。


家族、冠婚葬祭、祝祭。文化、時代……あらゆる点で圧倒的ですね。

今回いちばん意外だったのは、デ・ニーロが若き日のヴィトー・コルレオーネを演じる過去パートが、記憶していたよりずっと少なかったこと。

記憶の中では全編の半分、印象としては半分以上を占めていたのですが、実際に計測こそしていないものの、たぶん過去パートは全体の1/3か1/4くらいですよね? それだけ、過去パートの密度が濃く、描き方も印象的だったということだと思いますが、現在パートが負けているというわけではない。


明暗の使い分けで、Part I はどちらかというと「暗」が強かった。その分、ラスベガスの人工的な明るさと、シチリアの開放的な明るさが新鮮に映るしかけでした。

一方、Part II は「明」が勝っています。シチリア移民の、貧困でありながらこれから上昇していくという志向の明るさ。そして、現在パートの主要な舞台になる中南米の、なんとなく白く抜けすぎているくらいの気候。だからこそ、どんどん暗部に落ちていくマイケルのあの眼が……


一生のうちに、こんな映画を2本も作っちゃった監督って、やはり偉大すぎます。

11:24 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2013.11.10

# 「日本翻訳ジャーナル」11/12月号

Web + PDF版への移行後の第2弾です。


前回と同様、右カラムの表紙写真をクリックするとジャーナルの専用サイトに進みますので、そちらからお読みください。


私のコーナーは、連載10回目記念ということで、ちょうどいいタイミングで開かれたIJET-25プレイベント名古屋の様子を、私自身でレポートさせていただきました。

リンク:特集:名古屋の翻訳ライフ●高橋聡 | JTFジャーナルWeb


そのほかのコーナーでも、安達俊一さんや上林香織さんの読み応えたっぷりの寄稿をお読みいただけますし、「WordSmyth Café」(遠田先生のコーナー)には、なんと柴田耕太郎先生がご登場になっています。


PCだけでなくスマートフォンでもお読みいただけます。

12:47 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2013.11.07

# DF-X10000改 - リーダーズ第3版は、どうだ

発送してからちょうど1週間かな、ソフトウエア書き換えサービスに出してたDF-X10000が、中身DF-X10001相当になって帰ってきました!

PASORAMAもDF-X10001用に変わっているてので、再インストールしないといけません。

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さて、この子の名前を考えてあげたいところですね。DF-X10001と呼ぶわけにはいかない。

「DF-X10000 MK-II」ってのも捨てがたいけど、ここはやはり、

DF-X10000改

ってことにしましょう。

インストールしなおしなので、配色などもリセットされます。なんとなく薄いクリーム色にしてみましたが、

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これより、薄いグレーにしたほうが、

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Windows明朝系フォントのしょぼさが目立たない気がします。


ではさっそく、リーダーズ第3版が入った「DF-X10000改」の実力を調べてみたいと思います。

拙ブログ「私家版英語辞典@帽子屋」に載せている単語を片っ端からひいてみました。


virality

はダメでしたが、形容詞viralはリーダーズ第3版でこうなっていて、ちゃんと新しい意味が追加されています。

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ransomware、typosquat のような最新のセキュリティ用語にはさすがに追いついていませんが、


hacktivism

a person who uses computer crimes to further social or political ends.

というのがODEに載っていました。ODEも、これまでのSR-G9003では第2版だったのが第3版になった威力ですね。この単語、親辞書であるOEDに早くも収録されている(# OED がさっそく役に立った話)ので、そこから反映されたようです。


installation

これは、期待したんですがぜんぜんダメでした(参考:私家版英語辞典@帽子屋: installation)。期待している用法(インストールしたソフトウェア、環境、などを表す)が分野限定で特殊すぎるのかも。


initiative

これは、リーダーズ第3版が対応しました。

3. 新規の(行動)計画[提案,構想


megacity

私家版英語辞典に書いたとおり、比喩的に「百万都市」ならわかりますが、わざわざ「人口100万人の都市」(研究社大英和)とか「人口100万以上の都市」(ランダムハウス)と書いてあって気になった単語です。リーダーズ第3版は、今までとかわらず「百万都市」だけですが、ODEで追加されています(第2版にはなし)。

a very large city, typically one with a population of over ten million people


populate

リーダーズ第3版、期待に応えてくれました。

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いいですね。着実な成長が感じられます。


represent

地味ですが、リーダーズ第3版には語義が加えられていました。

1311076

いいですぞ...。


というわけで、わたしがこれまで集めてきた新語にもいくつか対応しているようで、なかなか良いようです。


次回は、私の楽しみにしていた国語辞典なども取り上げてみたいと思います。

07:27 午後 辞典・事典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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