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2013.10.23

# 新・午前十時の映画祭 ~『ゴッドファーザー』

★★★★★

やはり奇跡のような作品です。「名作」の名に恥じない名作。

公開当時に観て、その後も機会があるごとに何度観たかわかりませんが(昔は、パート1とパート2の併映とか、いつもどこかでやっていた気がします)、スクリーンで観ると、3時間弱のはずなのにその倍くらいの時間を過ごしたように感じる、ものすごい密度です。

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このとき、マーロン・ブランドはまだ50歳前です。老けメイクは今見てもスゴいですが、メイク以上に彼の老け演技はスゴい。

ジェームズ・カーンもジョン・カザールも、もちろんアル・パチーノもダイアン・キートンもみんな素晴らしい。

しかも、これだけ超豪華な顔ぶれなのに、その誰ひとりとして俳優・女優として浮き上がることなく、見事にこの作品の中のキャラクターになりきっている。これって、ありそうでいて実はなかなかないことだと思います。


でも、そんな中で私がいちばん好きなのは、初めて観たときから一貫して、ロバート・デュヴァルの演じるトム。後付けの理由を考えるなら、家族や血のつながりというものがあれだけ重視されるマフィアファミリーのなかで、「血のつながっていない家族」という存在が一種独特であり、だからこそ務められる自分の立場を、トムが過不足なくわかっている、そういう人間に強く惹かれるから、というところでしょうか。

末っ子マイケルに対する接し方にも、長男のソニーに唯一真っ向から意見を言う姿にも、音信不通のマイケルを訪ねてきたケイを迎えるときの態度にも、私はとても共感してしまいます。

冒頭で「密度」と書きました。シーケンスとしても絵としても、息が詰まるほどの密度です。シーケンスとしての密度を支えているのは、言うまでもなく緻密な編集と脚本なのでしょうが、場面ごとの明暗の使い分けと音楽の効果も素晴らしい効果をあげています。

画面の密度については、もしこの映画を初めて観る方や、一、二度しか観ていない方は、ぜひ冒頭の結婚式シーンをじっくりご覧ください。いろいろ再発見があって楽しいはずです。

そう言えば、冒頭の結婚式シーンって、間にドンたちの密談もはさみながら、実に27分間もあるんですよね。全編177分のうちほぼ6分の1です。このシーンがこれだけ長いところが、この映画の真骨頂だとかつて言ってたのは、誰だったかな。

ちなみに、ソニーが妹への暴行に腹を立てて射殺されるまでが約5分、クライマックスのバプティズムと暗殺のシーケンスでさえ約8分です。>

今回、私があらためて気付いたのはこのカット。

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ほれぼれします。

次回は『ゴッドファーザー PART II』です(Aグループ)。

11:11 午後 映画・テレビ |

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