# 『英和翻訳基本辞典』をJammingに
宮脇孝雄氏の『英和翻訳基本辞典』、私も紙版を買って、たびたびうなずきながら読んでますが、
なんと、越前敏弥さんがその全項目を、Jammingで使えるテキストデータとして公開してくださいました。
このブログ記事に掲載されているリンクからテキストファイルをダウンロードすれば、ユーザー辞書としてJammingに登録する手順は簡単......なはずでしたが、私はちょっとトラブって、その後解決したので、以下にメモしておきます。
越前先生、そしてデータの公開を快諾くださった宮脇様、研究社様、ありがとうございます。
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念のために、テキストファイルをダウンロードするところから書いておきます。
1. ファイルのダウンロード
越前先生のブログの上記エントリで
「EJBTD_jamming.txt」をダウンロード
と書いてあるリンクを右クリックし、EJBTD_jamming.txt というファイルを保存します。
(左クリックするとテキストの内容がブラウザで表示されます。そこから右クリックで保存しても同じです)
2. Jammingユーザー辞書として登録
Jammingのマニュアルページに書いてありますが、以下にまとめます。
2-1. 任意の名前でフォルダを作る。この名前がJammingの表示に使われるので、私は素直に「英和翻訳基本辞典」としました。
2-2. そのフォルダの中に DATA という名前のフォルダを作る(半角で)。
2-3. DATA フォルダの中に EJBTD_jamming.txt を入れる。
3. Jammingに辞書として登録
[オプション]→[辞書の追加と削除]を選択し、[ユーザー辞書]のボタンを押して、上の手順で作った DATA フォルダを指定します。辞書セットを作ってある人は。さらに[辞書ウィザード]などの設定もします。
…… と、ここまでの手順で読み込めるはずなのですが、これは環境によるのかなぁ。私のところでは辞書名は出てくるのに、中身を読み込めませんでした。同じようにトラブった人は、さらに以下の手順をお試しください。
4. ファイルの文字コードを変更
EJBTD_jamming.txt は、文字コードが「UTF-8」になっているので、これを「Shift-JIS」に変換します。
方法はいくつかあります。ファイルの文字コードを変換できるツールもありますし、秀丸エディタなどのエディタなら、別名で保存するときに文字コードを変えることができます。
いかがでしょうか?
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コメント
素晴らしい辞書とその使用方法をご紹介いただきありがとうございます。
文字コードを変換し、Logophileで一応読み取られてはいるのですが、なぜか最初の1単語しか検索してくれません。つまり「as if」では何も出てこない状態です。
今、他の辞書も気になって調べてみたら、なんと、同様の症状が!うううん、これは困った。
しかし、何故なんでしょうかねぇ。
投稿: ks | 2013/01/26 12:53:42
自己レスです。
Logophileは熟語検索が得意ではないようです。例えば「it takes two」とひいても、何にも出てきません。しかし、単語間のスペースを削除して「ittakestwo」で引くと、研究社英和やご紹介いただいた英和翻訳基本辞典がヒットします。同様に単語間のハイフンも検索の邪魔をしているようで、2単語がハイフンでつながれている場合にはこれを削除するとうまくいきました。
投稿: ks | 2013/01/27 10:57:59
ksさん、コメントと自己レスありがとうございます
Logophileは、翻訳者さんの間でも評判がよくありませんねー。インデックス作成で、Jammingよりいいところもあるんですが、インターフェースがこれから、というところでしょうか。
> 「as if」では何も出てこない
あまり使ってないんで気づきませんでしたが、ほんとですね。今までJammingでは、スペースやハイフンはあってもなくても検索できたのに、「スペースなしじゃないとダメ」ってのは不便すぎ。
検索オプションがいろいろ並んでるじゃないですか、ボタンで。デフォルトだと、「前」だけがオンになってると思いますが、「全」も押す、つまり全文検索にすると「as if」の形でもヒットしました。でも、あまりに多くの情報が出てきちゃうので、役に立ちませんね……
投稿: baldhatter | 2013/01/27 16:48:47
> 「as if」では何も出てこない
私のところでは出てきますよ。「検索」-「複数の語の扱い」で、「複数の語は成句として検索」を選んでも駄目でしょうか。
投稿: バックステージ | 2013/01/28 21:34:26
はい、「成句」にしていてもダメなんですよ...
何の違いがあるんでしょうね...
投稿: baldhatter | 2013/01/29 2:19:12
こんにちは、Junkot(@junkot_apple)です。
baldhatterさん、すばらしいヒントをありがとうございます。私はLogophileを使っているんですが、やはりJamming用インデックスの文字コードをShift-Jisに変えないと、一応Logophile用にインポートできたというメッセージが出るんですが、実際は中身は空でした。この記事を見つけなかったら途方に暮れていたところでした。
ところでLogophileの使いにくさ(?)ですが、私はだいぶ慣れて、けっこう快適に使っています。人によって好みもあるでしょうが、私の場合、単語の検索には「前」と「完」を選択します(「前」だけでは余計なものも出てくるので)。これが通常の状態。as if のような成句は「成句として検索」にしてもいいのですが、通常ここは「And検索」にしておきます。そして、成句に限らず2語以上の語句を検索窓に入れるときには「キ」を選択します。Macの場合は「Command+3」のショートカットで「キ」を有効にしたり無効にしたりしています。これで「as if」で成句の「as if」や as if を使った用例から、as と if が別々に使われているものまで出てきます。スペースなしではダメということはありませんよ。もっといい使い方もあるのかもしれませんが、とりあえずご参考までに。
投稿: Junkot | 2013/01/29 17:51:30
続けてすみません。
先ほどのコメント、少し不正確でした。「スペースなし」でも検索できますが、試したところ、スペースありの場合より結果がだいぶ少なくなりました。私が普段基本的にスペースを入れて検索しているので・・・やはりスペースを入れて検索するのが前提なのかもしれません。すみませんでした。
投稿: Junkot | 2013/01/29 18:10:00
Junkoさんのところでもスペースありで動くんですね...
なんか、いろいろ動作が違うなぁ。
詳しく書いていただいた検索オプション、私も全部やってみたんですよ。でも、やっぱり空白ありだとどうにもならないんですよね。うーむ。
でも、こうやって実際に役立っているという報告は、ありがたいです。
投稿: baldhatter | 2013/01/29 18:59:46
たびたびおじゃまします。
「スペースなしじゃないとダメ」とお書きだったんですね。「スペースなしじゃダメ」と読み違えてしまいました。私は基本的に「スペースあり」で検索できています。
ひょっとして、Win版とMac版で違いがあるかも。私は両方のライセンスを持っていますが、JammingではWin版とMac版で検索結果が違うことがありました。LogophileのWin版はまだあまり使ってないので確認していないのですが、時間ができたら確かめてみます。
スペースを入れると検索できないのでは、使いにくいと感じられるのも無理ないと思います。
投稿: Junkot | 2013/01/29 21:06:35
Junkoさん、
Windows環境で「スペースの有無などにかかわらず検索できる」機能がちゃんとあることを確認しました。「Logophileその後~解決編」のエントリです。ご協力ありがとうございました。m(__)m
投稿: baldhatter | 2013/02/04 7:21:49