# 『翻訳で失敗しないために』、公開されました
翻訳をめぐる数々の不幸は、そのほとんどが
発注クライアントの認識不足
に端を発しているといっても過言ではありません。そのことが最も分かりやすい形で現れたのが、先日の機械翻訳騒動でした。
# 機械翻訳のせいじゃない
# 今度はテレビ東京のサイト - 機械翻訳システムの害はかなり広いのかも
そんなクライアントに対する啓蒙のために、ITI(英国翻訳通訳協会)とATA(全米翻訳者協会)は、だいぶ前から
Translation: Getting It Right – A guide to buying translations
という冊子を公開しています。
その日本語版が完成し、JAT、JTF両団体の協賛を経て、正式に公開の運びとなりました。現在、JTFのトップページからダウンロードできるようになっています。
※直接PDFが開きます。
翻訳を担当し、日本語版作成のプロジェクトを進めてきたのは、オランダ在住の杉本優さんです。「翻訳で失敗しないために」についても、彼女のブログに詳しいエントリがあがっています。ぜひ、併せてご覧ください。
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コメント
手引き、拝見しました。
「そうだそうだと納得することばかり」でした。この週末も、インタビューをテープ起こしたと思われる、間違いの多い原稿(日英)と格闘しておりました。
ただ、ネイティブを使うべき(日英なら英語ネイティブ)という箇所は「?」と思いました。自分が日英専門にやっていることもありますが、日本語を日本人と同等に解するネイティブさんはどれだけいらっしゃるのでしょうか?ネイティブさんとの共同作業で対応できると思いますが・・・。
投稿: takey | 2012/11/25 23:19:24
> ネイティブを使うべき(日英なら英語ネイティブ)という箇所は「?」と思いました。
そうですね。私は英日ばかりなので素通りしてしまった感がありますが、実はこの項については、某所でもかなり紛糾しました。それが翻訳祭の直前だったため、私もちょっと困ったのですが、協賛いただいた団体のある方が、この項も含めてGoサインを出してくださったので、今回はこの形としました。
これ以降どう扱うか、関係者間で再検討するかもしれませんが、未定です。
投稿: baldhatter | 2012/12/05 22:01:51