« 2012年7月 | トップページ | 2012年9月 »

2012.08.30

# 研究社『日本語表現活用辞典』の実際

前エントリでNestさんからもリクエストがありましたので、この辞書を使ってみるとどうなるか、ちょっと試してみました。

比較対象としたのは、これより後に買った『てにをは辞典』です。
(参考エントリ:)禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # 『てにをは辞典』(三省堂)

まず、自分が引いてみたい単語をランダムにひいてみました。以下、辞書名は「表現活用」、「てにをは」と略します。

一意
表現活用:エントリなし。全文検索でもヒットなし。
てにをは:~▲的に 定まる

固有
表現活用:エントリなし。全文検索で「固有の文化と外来の文化~」という例文あり。
てにをは:▲の 色。名。文化。方法。文字。領土。

金銭
表現活用:エントリなし。全文検索ではいくつかの項目がヒット。
てにをは:▲が 介在する。絡む。▲を 預かる。あなどる。失う。……▲で あがなう。▲に 困窮する。……


これでわかるように、そもそも項目数にだいぶ差があります。

「表現活用」は、前書きにこう書いてありました。

「1 級語彙表 10,000 語」を中心に適宜、選択・補充し、動詞 1180 語、形容動詞類(「~の」の形で形容動詞に準じた働きをするものも含め)364 語、併せて 1544 語

つまり、項目数は12,000弱。そして、研究社さんのサイトによると、例文は約25,000。

一方の「てにをは」は、
・見出し数35,000語
・結合語のべ600,000


それから、全文検索は、Jammingではもちろんのこと、Logophileでインデックスを作るとき[全文]もチェックしたのですが、やはり使えていません。「固有」と「金銭」についてヒットしたのは、LogoVistaの辞典ブラウザを使った場合です。

しかも、

1208291
(「固有」を全文検索した結果)

1208292
(「金銭」を全文検索した結果)

このように、全文検索でヒットはするものの、それがいったいどの項目に載っているのか、すぐにはわからないという欠点があります。例文の中から共通の語彙を探すと、前者は「混ざる」の例文、後者は「考える」の例文であることがやっとわかります。


ということで、『てにをは』辞典で重宝しているような使い方を「表現活用」に求めることは、ちょっとできない感じ。少し違う使い方があるのかなぁ。

03:22 午前 辞典・事典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2012.08.28

# 研究社『日本語表現活用辞典』、Jammingでは「連続表示」に

数少ない日本語コロケーションの辞書として、標題の『日本語表現活用辞典』をしばらく前に買ってありました(ユーザー登録を見たら4年も前だった)。

研究社日本語表現活用辞典
Jpn_03

LogoVista形式の辞書データはいちおうJammingでもLogophileでも使えるようになっています(*.idxファイルを読み込める)。広辞苑も、Merriam-Webster's Advanced LEARNER'Sも、表示に多少の違いはあってもほぼ問題なく使えていたのですが、『日本語表現活用辞典』だけは、Jammingで引くとマトモに機能しないようなので、そのまま放置していました。

今回、Logovistaで『明鏡国語辞典 第2版』と『ジーニアス英和 第4版』を買ってインストールしたので、ついでに『日本語表現活用辞典』も改めてLogoVista辞典ブラウザで使えるように再インストールしてみました。


【追記】
このエントリを公開して1分後に、Jammingの達人NestさんがTwitterで指摘してくださいました。

@baldhatter 表示>本文>連続表示でもだめですか。

おぉぉーーーーあっさり解決。

ということで、エントリのタイトルごと変えました。

専用の辞典ブラウザで引くと、

1208282

これが本来の表示のようです。

これをJammingの「単項目表示」で引くとこうなります。
([表示メニュー、[本文]→[単項目表示]])

1208281

でも、[本文]→[連続表示]に切り替えると、

1208284

このように、正しく表示されました。

[単項目表示]と[連続表示]はショートカットキーで簡単に切り替えられます。


ちなみに、Logophileでは

1208283

「単項目表示」に当たる表示モードしかなく、Jammingの「連続表示」のような正しい表示は得られません。

12:05 午後 辞典・事典 | | コメント (7) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2012.08.12

# 松山紀行2012、その2

前のエントリで、「北条全体の活性化も積極的に進められているらしい」と書きましたが、JR伊予北条駅では、こんなものも見かけました。

Img_0401

風鈴も短冊も、地元の高校の「工芸部」が作ったんだそうです。駅前の清掃も、地元高校生のボランティアでした。

3日目のランチは、松山市の中心、大街道にある「出雲屋」という定食屋さん。

このお店、昨年、坂の上の雲ミュージアムに行った後でたまたま見つけたのですが、今年もぜひ一度はここで食事をしようと最初から決めていました。地元の方がふつうに立ち寄るような、気取ったところが何もない普通の定食屋さんなんですが、うちの子らに言わせると、まるで「親戚のおばちゃんちに帰ってきたように出迎えてくれる」お店です。

食事の味もその雰囲気にふさわしい、上等な家庭料理というところ。

Img_0405

この海鮮丼が900円くらい。

帰宅してから調べたら、実はこの地でかなり以前から営業している老舗ということで、やはりファンも多いようです。

そして最終泊は、今年も「ホテル奥道後」。

実はここ、今年の1月に民事再生法の適用を申請しました(会員向けのメールで知りました)。現在は、経営再建を図りつつ営業継続中という状態です。昨年の記事で、「もうしばらくしたら廃墟マニアが大喜びするスポットになるんじゃないか」などと書いたばかりだったのですが、なんとか立ち直ってほしいと切に願っています(このことは、いずれ別記事を書く予定です)。


昨年「怪獣」がいたロビーに、今年はこんなものが出現していました。

Img_0415

何も知らなかったら思い切りのけぞるところですが、これ実はこの夏のイベントのひとつなんでした。

リンク: ホテル奥道後:懐かしのヒーローと親子ふれあい遊び展

地元にコレクターさんがいて、その方のコレクションを出展しているとうことで、

Img_0416

とか、

Img_0432

とかのポスター(ただし、一部を除いて実物ではなくコピーでした)が貼ってあったり、

Img_0421

こんなのが展示してあったりします。


これも経営再建努力のひとつなのかなぁ、とは思いますが、私にはむしろ、

場末感が強調されている

ように見えてしまいました。これを「目当てに」来るお客さんがそういるとは思えないじゃないですか。

それにしても、なんでウェディングドレスなん?

今回の帰省で、いちばん驚いたことがあります。それは、

リンク: 伊丹十三記念館 トップページ

なんてものが、どういうわけか、家内の実家から目と鼻の先に出来ていたことでした。

P1030984

残念ながら立ち寄る時間はなかったので、タクシーの窓からこの写真を撮っただけですが、意外なことに開館はなんと2007年だそうで。松山に縁がある人だとはもちろん知ってましたし、同じ道路はここ数年も毎年のように通っていたはずなのに、こんなものが建っていたとは、まったく気づいていませんでした。

後ろに「一六タルト」の看板が見えています。、タクシーの運転手さんから聞いた話によると、一六タルト本舗は伊丹十三の強力なスポンサーで、映画にもかなり出資したんだそうです。

来年帰省するときの目標ができました。

05:36 午前 旅行・地域 | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# 松山紀行2012、その1

一昨年から恒例になった「夏休み松山紀行」、2012年版をお届けします。

今年は、3泊4日と、今まででいちばん短い旅程で、ちょっと慌ただしいながら充実した帰省となりました。

- 道後温泉に泊まる
- 鹿島(松山市北条)に渡る
- 奥道後に泊まる

という基本もほとんど変わらないのですが、毎年のように同じところを訪れていると、定点観測のような面白さがありますね。

道後温泉本館には、ちょうど旧暦七夕の飾りがありました。

Img_0372

渦巻きのついたドングリのように見える飾りは、「湯玉」といい、道後温泉本館のシンボルみたいなものです。

北条鹿島の所在地は、もともと北条市という独立した行政区分でしたが、2005年に松山市に編入されました。その後、松山市の予算の関係で鹿島の整備が停滞した時期がありましたが(という話を地元のタクシーの運転手さんから以前伺いました)、最近は北条全体の活性化も積極的に進められているらしく、鹿島もだいぶ整備が進んできました。

しかも嬉しいことに、ここ数年閉鎖されていた食堂の1軒が別の経営で復活したほか、新しくレストハウスもできていました(ただし建物は以前からあったものの再利用)。

そのレストハウスでバーベキューができるというので、お昼はそれを注文。2人前で頼んだのに、お肉も野菜もものすごい量でした。

P1030954

ただ、経営者は東京から来た人のようでしたが、思ったほど人が来ないとちょっとぼやいてましたから、もしかしたら来年はもうなくなっているかもしれません。


鯛めしの太田屋さんは健全。

Img_0387

今年も、鯛めしとサザエの壺焼き、新鮮な刺身を美味しくいただきました。


その太田屋さんの建物に、トマソン扉を見つけました。

P1030968

宿泊用の部分で、以前ここの2階に泊まったことがあるのですが、1階の外に面したこの扉、いったい何に使うのか気になりました。


今年はその太田屋さんにこそ泊まりせんでしたが、対岸にある温泉宿泊施設を新しく見つけたので、鹿島で夕方までゆっくり過ごしてから、海辺の温泉泊まりとなりました。

リンク: 天然温泉シーパMAKOTO|松山市 宿泊

温泉センターに宿泊施設が付いている、という程度なので贅沢ではありませんが、ファミリーの帰省にちょうど手頃なランクです。その値段にもかかわらず、海辺の露天風呂というのを初めて体験できました。

P1030970

海側のお部屋は、眺めもまずまず。


瀬戸内海に沈む夕日も眺めることができて、

P1030973

コストパフォーマンスはなかなかのものでした。

Img_0395


04:51 午前 旅行・地域 | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2012.08.05

# 8/26サン・フレア アカデミーで5時間の講座

8/26(日)に、サン・フレア アカデミーでこんな講座を担当します。

訳文ブラッシュアップのハンズオン | サン・フレア アカデミー


事前課題もありますが、何しろ5時間という長丁場なので、当日その場でも課題を出して、いろいろなブラッシュアップ方法を紹介したいと思います。


取り上げる英文は私がふだん扱っているITやテクニカルに限らず、その他の産業翻訳分野から、さらには文芸系の内容も取り上げる予定です。日本文学や広告を素材にしたり、とにかく思いつく限りのテクニックを投入します。


たとえば、

・読点をひとつも使わずに訳してみよう、とか

・字数制限内で訳してみよう、とか

そんなアプローチも企画中。

この日のネタを考えながら、明日からはちょっと旅行に行ってきます。

03:48 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2012.08.02

# アルク、「翻訳・通訳のトビラ」

SPACE ALCの一角にある「翻訳・通訳のトビラ」の最新コンテンツが公開されました。

リンク: 翻訳・通訳のトビラ:スペースアルク


いろいろな経緯で、今回のコンテンツは私に関わりの深いものが盛りだくさんになっています。

まず、巻頭インタビューに登場する東尚子さんは、私と同じくJTFの標準スタイルガイド検討委員です。

昨年の秋以来お会いすることが多いWordマクロの新田順也さんのマクロ講座も連載が始まっています。

去る6月に私も参加したIJET-23については、2つのセッションをメインに詳しいレポートが載っています(「その他のセッション」のトップに私も出てきます)。

右カラムのスクール紹介、フェロー・アカデミーのページには豊田憲子先生のお姿。


そして実は、今年度の「アルク翻訳コンテスト」実務翻訳部門では、私が出題(今後の審査も)を担当しました。


厳選された情報量を考えれば、有料の雑誌誌面にも劣らない充実したオンラインコンテンツだと思います。ぜひご覧ください。

04:12 午前 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加