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2012.02.22

# 帰ってくるウルトラセブン

さらについでの蛇足です。

前エントリで書いたように、宇宙人ウルトラマンと地球人ハヤタは一心同体だったので、ウルトラマンが死んじゃうとハヤタも死んじゃいます。「命をもらう」というご都合主義展開でハヤタは地球人として生き返るわけですが、シリーズ第 2 作になるとここんところの設定がもう少し巧妙になります。

モロボシダン(=ウルトラセブン)は、ハヤタと違って地球人ではあリません。セブンが地球に来て目撃した地球人の姿をコピーしただけ、つまり中身もぜんぶ宇宙人です。そのモデルになった地球人は、別の名前でちゃんと生存しています(第17話)。

そういう「異邦人」という設定だからこそ、同じ宇宙人に理解や同情を示したり(第6話、37話)、地球の先住民に対するシンパシーに葛藤したり(第42話)という秀逸なエピソードが成立しました。そして、セブンが故郷に帰るときはモロボシダンも地球を去らねばならないからこそ、あの感動の最終回につながるわけです。

ちなみに、このとき故郷に帰ったモロボシダンは、「セブンに変身できないモロボシダン」として、こんどは本当に地球に帰ってきます。

05:06 午前 映画・テレビ | | コメント (7) | トラックバック (0)

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# 帰ってこないウルトラマン

昨日(2/21)、Twitter 上の翻訳クラスタは「翻訳者の収入」という話で朝から異常な盛り上がりを見せていましたが、その話はまた改めて。今回は別の話です。

その同じ日の夜遅く、

「ウルトラマンが M78 星雲に帰っている間、ハヤタ隊員はどうなっているんですか?」

という同業者からの質問があって、と言ってもその方が疑問に思ったわけではなく、娘さんに聞かれたそうです。さっそく私がお答えしたのですが、そもそもの質問の意図が違っていたことが後からわかりました。

日本人なら誰でも知っているヒーローなのに、実は意外と知られていないのか? イカンではないか!www

ということで、ちょっと解説しなくては。

念のため、基本データです。

『ウルトラマン』 1966年7月~翌4月放映
『帰ってきたウルトラマン』 1971年4月~翌3月放映

上の質問、「ウルトラマンが M78 星雲に帰っている間」というのは、てっきりこの 5 年間のことを指しているのだと思って、私はそれを前提にして答えたわけですが、質問者の疑問はそうじゃなく、

「ウルトラマンが変身して、戦って、3分経過するとM78星雲に帰るけど、再び地球に帰ってくるまでの間、ハヤタ隊員はどうなっているのか?」

ってことだったそうです。ふーん、その発想はなかったワ。

ハヤタ隊員、もとはただの地球人で、科学特捜隊の隊員でした。後年は悪代官になったりして人相もだいぶ悪くなってしまいますが、この頃は 25 歳の爽やか系青年でした(あくまでも昭和水準)。

そのハヤタ隊員、第 1 回放送でいきなり謎の飛行体に衝突して死んでしまいます。それが実は、宇宙怪獣を追ってきた別の宇宙人(= M78星雲の住人、名前はまだない)の乗り物で、言ってみれば凶悪犯を追跡中のパトカーが民間人に接触して死なせちゃったという状況になっちゃいました。

で、責任を感じたM78星雲の宇宙人(名前はまだない)が「ごめんごめん、かわりにワシの命やるわ」と言って一心同体になり、さらに義理がたいことに、そのまま地球にとどまってくれることになります。ちなみに、「ウルトラマン」というのは、初めての変身後に人間の姿に戻ったハヤタの命名です。

それで、上の根本的な疑問の答えになるわけですが、別に毎回戦いが終わるたびにM78星雲に帰ってたわけじゃないんですよ。たしかに、怪獣を倒すといつも空に向かって飛んでいくんで、そう思われたのかもしれませんが、さすがのウルトラマンにとっても、

M78星雲は遠い

のです。いつも空に向かって飛んでいきますが、たぶん手近なところに降り立ってからハヤタの姿に戻って、「おーい」とか言って手を振りながら現れたりしてるんです。

もし本当に毎回 M78 まで帰ってたとしたら、彼とハヤタは一心同体ですから、その間ハヤタは行方不明ってことになりますね。

とまあ、本来の疑問の答えはこれだけで、以下は蛇足。

質問の真意がわかる前に、私はこう答えました。

「ウルトラマンの上司みたいなやつ(後付け設定で兄ってことになる)が命を二つ持ってて、そのひとつをもらい、人間として生き返ります」

最終回でとてーも強い怪獣が出てきて、ウルトラマンはあっさり負けて死んでしまいます。つまり一心同体だったハヤタ隊員も死んでしまうわけですが、M 78 星雲の人はとことん義理がたいらしく、この好青年をちゃんと生き返らせてくれるんですね。で、ただの地球人として生き返ったハヤタ隊員、初回から今までの記憶がぜんぶなかったことになってます。

「上司みたいなやつ」と説明しましたが、この頃はもちろん、「ウルトラ兄弟」なんて設定はありません(「ゾフィ」という名前は脚本上も存在したらしい)。が、当時の子どもにばくぜんと「ウルトラマンと似た同族がいるんだな」という印象は残しました。

そしてその 5 年後にウルトラマンは「帰ってきた」ことになりますが、このとき地球にやってきたのは、最初のウルトラマンとは

別の固体

でした。つまり、固有名詞「ウルトラマン」が帰ってきたってことじゃなく、「ウルトラマン」という種族もしくはシンボルが帰ってきたということになります。

当時の子どもたちが「嘘つきー」と思ったのはたぶん最初のうちだけで、あろうことかヒロインやその兄が宇宙人にあっさり殺されてしまうという神的展開に度肝を抜かれているうちに、「ウルトラ兄弟」などというぶっ飛んだ設定が生まれ、その設定ゆえに過去の同族が登場するというファンサービスも成立して、それにあっけなく乗せられたりしたようです。

が、当時の純朴な子どもたちにとってさえ、このとき「帰ってきた」やつの固有名は何なのか、というのは疑惑のタネでした。1971 年に地球に来た固体は、シンボルとして「ウルトラマン」と呼ばれていただけで、かわいそうに固有名がなかったんですね。子ども向け雑誌の記事で紹介されたいくつかの笑える名前を経て、最終的に「ジャック」なんて名前が付いたのは、だいぶ後のことになります。当時の視聴者がかなり成長して、その後付け設定に失笑してしまう年齢になった頃、だったと思います。

04:46 午前 映画・テレビ | | コメント (10) | トラックバック (0)

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2012.02.17

# 訃報 - 左右田一平

こちらを巡回していて初めて知りました(2012-02-15 - Adminではないけれど [ブログ篇])。

リンク: 朝日新聞デジタル:俳優の左右田一平さん死去 - 芸能一般 - 映画・音楽・芸能

しばらく前に「沖田総司」が「そうし」か「そうじ」か、という話を書いたとき、俳優の島田順司のことと、1960年代のテレビ時代劇「用心棒」シリーズのことをちらっと書きましたが、あのシリーズを通じての左右田一平の存在感は、素晴らしいの一言でした。

主役三人のうち、栗塚旭が演じる "用心棒"(固有名は一回も出てこない)は、とにかく腕が立って、どんなに飲んでいても敵が何人だろうと無敵という漫画のような存在。無愛想なうえにニヒルなのは、60 年代という時代の空気をよく表しているとも、"用心棒" の定番とも言えます。島田順司が演じるのは、1 作目では沖田総司、2 作目からは設定が少しずつ変わるものの中身は総司のまんまという好青年で、当然ながら剣もできるけど、キャラとしては、その好青年ぶりと爽やかさが栗塚旭との好対照を成すという配置。

そして、故人となった左右田一平は、シリーズ全作を通して唯一「品田万平」という共通の役どころで出演。こちらは剣ではなく柔術の達人。しかも酒と料理が大好きで(料理は、好きだがあまり上手くない)、いつもニコニコと笑顔を絶やさない。この品田万平が飄々と登場すると、どんな場の雰囲気も変わってしまうという実に味のあるキャラクタでした。

設定そのまま、ご本人もお酒が大好きだったそうです。謹んでご冥福をお祈りいたします。

01:43 午前 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2012.02.15

# side Trados 更新情報(2/15)

今回はあんまりお役立ち情報ではなく、例によってあきれモードの☆マーク記事です。

以下はおまけ。本日のデイリー翻訳中に見かけた現象です。

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わかる人にはわかっていただけると思いますが、この表示ちょっと、いやかなり不審です。

04:06 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2012.02.11

# ATOK 2012 をインストール

ジャストシステムさんからはしばらく前から、DM でもメールでも案内が来てましたが、ダウンロード版の販売がようやく始まったので、さっそくダウンロードしてインストールしました。

120211_atok_2

ATOK.com - 日本語入力システム「ATOK(エイトック)」や日本語に関する情報のサイト

推測変換の強化とか、まあジャストさんとしてのウリはいろいろあるみたいですが、私がまず確認したのは、もちろんこの症状。

# ATOK が勝手にローマ字入力になる謎の現象

実は、昨年末くらいにサポートへ報告した(最近はメールアドレスがないので、わざわざ Fax した)のですが、以前と違ってまったく音沙汰がなく、どうなったかわからないままでした。そこで、2012 をインストールしてまっ先に試したところ、ちゃんと直っていました。

これは、私にとってはたいへんありがたい。

なにしろ、以前の記事で書いたような "about:config" のほかにも、font size="5" のように引用符を含む場合とか、メールアトレのように @ を含む場合には同じ現象が起きるので、けっこう不便なんでした。

それから、これは新機能のダイアログがさっそく開いたところ。

120211_atok2

推測候補として新しいキーワードがときどき追加されるということで、余分なサービスが走ることになるみたいですが、これからどんな用語が追加されるのか、ちょっと楽しみです。

03:02 午後 パソコン・インターネット | | コメント (0) | トラックバック (0)

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