# 「JTF 翻訳セミナー in Osaka」に行ってきた~その1
以前書いた「家庭の事情」が許してくれたので、標題のイベントに参加してきました。
イベントは 1/20(金)で、やろうと思えば日帰りとか夜行バス往復の強行軍も可能ですが、せっかくなので、2 泊 3日の日程を立て、1/19(木)の午後に大阪入りしました。
パーソナルな時間のことは別エントリにして、ひとまず関西セミナーのご報告です。
リンク: JTF 関西セミナー
ちなみに、今回は自分が登壇するセッションがあったわけではなく、まったくの自費参加でしたが、直前になって事務局のほうから「セッションの書記、手伝ってくれません?」と依頼されたので、そういうタスクもあるにはありました。
私が参加したセッションは以下のとおり。
セッション1(基調講演)「Steve Jobs 翻訳の裏側」:井口耕二氏
セッション3「関西で活かすネットワーキング」:ジョージ・ブルダニオティス氏、牧野一成氏、モデレータ=佐藤晶子氏
セッション4「資本金30万円の小規模特許翻訳会社のグローバル戦略」:梶木正紀氏
井口耕二さんの基調講演は実況ツイートしたのですが、ジョージさん・牧野さんのセッションと梶木さんのセッションは、書記をしていたのでツイートできませんでした。そのうち前 2 つについては、@Garyou_Tensei さん(今回初めてお会いできました)が togetter にまとめてくださいました。こちらのほうが詳しいですし、臨場感もあります。
リンク: 新参者視点のJTF翻訳セミナーinOsaka(2012年1月20日) - Togetter
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井口耕二さんの基調講演は、タイトルのとおり「今だから言える舞台裏」という話が満載。なんたって、これですからね。
(JTFの告知ページから無断借用です、お許しください)
翻訳者というのはたいてい黒子なわけですが、今回のこの話については、一級の翻訳者の仕事ぶりを伝える伝説的エピソードとして、こうして世に出てよかったと思います。
かねてからの約束どおり、ブルージーンズに黒のタートルで登場(ただしジーンズの色がちょっと濃かったのですが)。
これが、オリジナル紙原稿の束。約 15万ワードの予定だったのが、最終的には 22 万ワード。
しかも、そんな過密スケジュールでこの本を進めていた間にも、産業翻訳のほうでは、クライアント直の案件については基本的に断らずに続けていたと。これはかなりインパクトありました。
そして、最後のスライドは、ジョブズ本人がダメだししたという、当初の表紙案。
まあ、ボツになったのはわかりますw
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ランチ時間が 60 分しかないのは辛かった(みなさん共通の感想)。2010 年まで 60 分だった翻訳祭のほうは、昨年 90 分になってだいぶ余裕があったので、関西セミナーも今後は 90 分にしてほしいですね。
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ジョージ・ブルダニオティスさんと牧野一成さんのセッションは、モデレータの佐藤晶子さんが「おもしろ愉しいセッションにしたい」と冒頭でおっしゃったとおり、またお二人の人柄もあって、終始笑いがたえませんでした。
しかも、「人と人とがつながること = ネットワークの大切さ」という心構えから、「仕事でなくても名刺は常に持っていこう」という具体的なアドバイスまで有意義なセッションでした。
今回の参加者のなかでも、このセッションで勇気づけられた方は多かったと思いますが、本当はまだ一度もこのような場に出てきていない個人翻訳者さんにこそ聞いてもらいたい話、だったかもしれません。
タイミングを逸してしまい、このセッションの写真はあまり撮れませんでした。開始前のこの 1 枚だけ。
あ、それからブルダニオティスさん、私やっばり以前ちゃんと名刺いただいてました。失礼しましたm(__)m
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最後は、梶木正紀さん。
この写真について、「まだスーツ持ってないのw」というツッコミもありましたが、私はけっこうカッコイイと思いました。
このセッションで梶木さんが使った「ゲリラマーケティング」という言葉。正式にそんな用語があるとは思ってもいませんでした(ココだけの話、実はマサさんの造語だと私は思ってましたw)。
梶木さんとは、会社の形態も分野もいろいろと違う点が多いのですが、昨年の 3/11 や世界情勢の変動まで視野に入れて経営上の問題意識を常に持ち続けている、そして「今ここ」にとどまっていないその姿勢に、大きくうなずくところがありました。
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大阪での開催ということで、今までオンラインでしか交流がなく、なかなかお会いできなかったたくさんの方(大阪、京都、神戸、岡山、広島など)にリアルでお会いすることができました。関東ではだいぶリアルな面識も広がりつつあるところですが、今回はようやく関西方面にネットワークの足がかりができた感じです。
パーソナルな話は別エントリ、と書きましたが、最後に大阪の夜景を 1 枚だけ。
会場が「大阪大学 中之島センター」ということで、当然ながら川のそばというロケーションだったわけですが、交流パーティーの後で翻訳フォーラム関西方面オフに流れて、そこからホテルまで徒歩で帰ったおかげで、こんなきれいな夜景を見ることができました。
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コメント
やはり写真があると、会場の様子が生き生きと伝わってきますね。
ジョブズ自伝の紙原稿、スゴイ量だな~。これを見せられたら、どんな内容であれ、どんな好条件であれ、引き受ける気にならないと思う。しかも、その上直請け案件をこなしていたとは!!!
井口さんの凄さをあらためて実感しました。
夜景も綺麗ですね。
投稿: あきーら | 2012/01/22 1:43:24
プロの仕事、ですよね。そういうプロの井口さんから学ぶ機会があることを感謝しています。そして、翻訳フォーラムがもっとたくさんの人に活用してもらえれば、と最近よく考えています。
投稿: baldhatter | 2012/01/22 18:00:22