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2011.12.03

# バックステージさんによる「講演での質問の心がけ」

翻訳フォーラムでは、いつも「舞台裏」の世話役に徹しておられる翻訳者のバックステージさん。

リンク: On the Backstage

オフ会や勉強会のときには、名幹事としてそのお人柄と有能さをいかんなく発揮してくださいますが、実は、講演会などにおける

名質問者

でもあります。

先日の翻訳祭でも、バックステージさんの質問が的確だったと何人もの人から聞きました(特に、井口耕二さんのセッションで)。

その名質問者バックステージさんが、Facebook でその心がけを披露してくださったので、ご本人の了承を得て以下に引用させていただきます。

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・講演者の経歴を踏まえておく。
・質問する前提で講演を聴く
・質問の最初に「2点お伺いします」など、質問の数を言う。
・講演の内容を踏まえた上で質問する。
・講演の内容と無関係な質問を極力避ける。
・自分の意見を主張することを極力避ける(参加者にとって質疑応答は質問するための場であると思っているため)。
------------------------------------------------------------

ほとんどありとあらゆる講演で、「何が言いたいんだかまったく不明」としか言いようのない "質問" を投げてくる人が、必ずと言っていいほどいますよね(特に最後の項目ねw)。

この心がけは、前半 3 つが特にバックステージさんらしい配慮だと思いますが、そうでなくとも講演でわざわざ "質問" をして時間をとる以上、少なくとも後半の 3 つは守ってほしいものです。そうすれば、質疑応答の時間はもっともっと有意義になるはずですなのですが......

そういえば、翻訳祭当日の Twitter タイムラインで、「講演会や学会で、もっと質疑応答の時間を長くとったほうがいいんじゃないの?」というご意見を見かけました。でも、実際に見かけるあの程度の質問ばかりでは、時間を長くとっても無駄が増えるだけでしょう。

バックステージさんのこの「心がけ」、私も肝に銘じておこうと思います。

01:27 午後 日記・コラム・つぶやき 翻訳・英語・ことば |

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コメント

私も翻訳祭にて井口さんのセッションを拝聴し、バックステージさんのご質問に感銘をうけました。懇親会でもご本人に「ナイスな質問、さすがですね!」とお伝えしました。他の参加者も関心をもちそうな内容についてユーモアを交えて質問され、講演を一層盛り上げておられましたよね。
なるほど、上記のようなことに心がけていらっしゃるんですね。優秀かつ気配りも完璧な方だなあと改めて思いました。

投稿: choco | 2011/12/09 10:48:26

交流パーティーのときそういう話が出たからこそ、バックステージさんもこの話を書いてくださったんだと思います。参加者がみんなこの心がけを守ってくれたら、ほんと、セッションは充実しますよね。

投稿: baldhatter | 2011/12/10 13:42:48

皆さんも井口さんのセッションに参加されていたのですね。

質疑応答の出来事を、帰りの電車の中で、いっしょに参加したパートナーと談義していました。普段の仕事の翻訳よりも、日本語を聞くことのほうが難しいこともあるんだねと。

やはり皆さんの印象に残っていたのだと思いました。

井口さんは私が想像していたよりも、ずっと温厚で、講演者としても素晴らしい方であることがよくわかった(立ち振る舞い、滑舌、内容の洗練性、参加者への配慮)セッションでした。

投稿: Sachi | 2011/12/13 10:19:28

Sachiさん。すっかりレスが遅くなり、失礼しました。

ランチ時間ぎりぎりになってしまったので、このセッションに間に合ってよかったです。

私自身は井口さんのセッションは聴けなかったのですが、質疑応答まで含めて有意義なセッションというのは少ないですものね。昨年までのようにDVDがあればいいんですけど。

投稿: baldhatter | 2011/12/31 21:26:38

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