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2011.11.28

# SDLさん、(あいもかわらず)お粗末なキャンペーンサイト

みなさまお待たせしました。毎度おなじみ、「SDL キャンペーンサイトで遊ぼうwww」のお時間です。

今回届いたのは、

「SDL Trados Studio 2011年末キャンペーンがスタート」

というメール。と言っても、今や一年を通じてキャンペーンをやってない期間のほうが少ないわけですが、そのキャンペーンサイトのお粗末さもあいかわらずです。

もう何度書いたかわかりませんが、こんなサイトばっかり作ってて、真剣に製品を売るつもりとは、とても思えないんですよね。

キャンペーンサイトのトップページはこちら。

リンク: SDLの翻訳アドベンチャー

このページから[リソース]タブに進むと、こんな風にコンテンツが並んでいます。

Sdl_11281

たとえば、「所要時間は4分ほどです。」と書いてあって、その下に 4 つの項目が並んでるわけですから、これをぜんぶ見ても 4 分くらいなのか、と誰でも思いますよね。そこで、まず「SDL Trados Studio 2011紹介ビデオを見る」というリンクをクリックしてみます。

Sdl_11282
(実際には、入力フォームの後でこの画面に進みます)

ぜんぶで 4 分かと思ったら、最初のビデオだけでいきなり 5 分www

ちなみに、このビデオの音声は英語です。

次に、「SDL Trados Studio ROI計算ツールを使ってみる」をクリックしてみると ---

Sdl_11283

こんなリンク画像のあるページが表示され、さらにクリックすると ---

Sdl_11284

--- こうです。たぶん、このキャンペーンサイトにアクセスした人の半数以上は、この時点でもう見るのやめますよね。それでも気を取り直して「SDL Trados Studio 2011の製品概要」のリンクをクリックすると、ようやく日本語版の概要 PDF を見ることができます。

その下にある「翻訳メモリソフトウェアとは何ですか」のリンク先は既存のコンテンツですが、日本語です。

今度は、「チャレンジ2」と書かれている右カラム、2007 の既存ユーザー向けコンテンツを見てみます。

「SDL Trados 2007のユーザーがStudio 2011を体験するビデオを見る」のリンク先は、YouTube のムービーですが、これもやはり英語版で、しかも内容がほとんどありません。

こんなんで、なんらかのプロモーションになると、本気で思ってるんでしょうか?!

次の「SDL Trados Studio 2011 - 新機能紹介ビデオをご覧ください」のリンク先はフラッシュのビデオですが、これも当然のように英語版

次の「SDL Trados Studio 2011の新機能についてのホワイトペーパー」は、リンク先に拡張子がなく、案の定、いつまで経っても何も開かない(PDFプラグインがある場合)、または拡張子なしのファイルがダウンロードされるだけです。試しに、ダウンロードされた拡張子なしファイルに .pdf と付けてみたら、ちゃんと PDF として開きました。で、その内容は ---

Sdl_11285

呆れたことに、2009 のときの販促 PDF です。もちろん英語版

最後の「私が使用しているSDL Tradosより後のバージョンで追加された機能を教えてください」は、リンク先がまともな日本語ページです。

毎度おなじみ、などという軽口で書き始めてみましたが、今回は特にヒドかったようです。

SDL というのは、翻訳支援ツールにかぎらず、Information Technology を売り物にしている会社のはずですよね。

「情報」を商品として扱っているはずの会社が、自分たちに関する情報をこれほどいい加減に扱っているって、常識的に考えてありえません。

それとも、ユーザー向けのこんな Web コンテンツなんて実はどうでもいい、というくらいリアルの営業部隊が超優秀で、サイトの悪評なんて痛くもかゆくもないということなんでしょうか。

08:33 午後 TRADOS |

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