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2011.10.13

# 「東宝特撮映画DVDコレクション」~日本神話の2作品 - その1

この話を書ける日がとうとうやって来ました。

私としては、ガバラもメガロも、あるいは『緯度0大作戦』や『惑星大戦争』、『さよならジュピター』など数々の "迷作" すらも押しのけて、東宝特撮史上いや日本映画史上のワーストに推挙したいという特一級のダメ作品です。

第53号『ヤマトタケル』

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ダメダメな映画を語るのになんでそんなに嬉しそうなのかって、そりゃね、悪口のほうが盛り上がるw

なんでそんなダメ映画を観にいったかと言えば、公開が平成 6 年。長男がいちばん特撮にはまっていた時期でしたからね(当時 5 歳)。

主演の高嶋政宏もぱっとしないし、沢口靖子もあいかわらずひどいし---前にも書いた気がしますが、この人、日本人女優の中でいちばん嫌いなの---、衣装の "きれいさ" とか、脚本の陳腐さとか、もう日本映画の悪い要素がてんこ盛りなわけですが、そんなことより何より、とにかくトンデモなのは、

ヤマトタケルが巨大ヒーローに変身

しちゃうという抱腹絶倒のクライマックス。

どんな荒唐無稽もたいていはオーケーな私ですが、それでも限度があるというか、荒唐無稽やナンセンスにも「品性」があるだろうと私は思うわけで、その私的な限界を超えてました。しかも造形がこれ。

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(画像はこちらのブログより)

ちょっと気の利いた小学生が描く絵より数段もヒドいし、日本神話の世界なのに仏教系の彫像みたに光背をしょってるというのは、デザインした人の常識疑っちゃいます。

えーと、ただし正確な設定としては、ヤマトタケルが "変身" するわけじゃないんですね。

ヤマトタケルに宿るスサノオの御霊「荒魂」と、(略)オトタチバナに宿るアマテラス大神の御霊「和魂」が融合した光の鎧武者
(デアゴスティーニ第53号より抜粋)

あ、そうでしたね。

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こうやってね、お得意の「不思議な光」---これについては、いずれまとまったたエントリを書く予定---を発しながらオトタチバナの身体が消えてって融合するの。この演出も悲惨ですよ。手とか足が消えてくの。気色悪いだけ。

そして、上の引用にも書かれている

ヤマトタケル = スサノオ
オトタチバナ = アマテラス

という設定がもうひとつのトンデモです。しかもここに、なんとツクヨミまでからんできます。かつてスサノオが斃したヤマタノオロチは、ツクヨミの化身だった。スサノオに斃されたときも実は宇宙空間に逃げのびただけで、そのツクヨミ=ヤマタノオロチが最後には復活し、さっきの巨大ヒーロー(ウツノイクサガミ)と闘うという大爆笑スペクタクルが展開されるわけです。

このヤマタノオロチというのも、平成版キングギドラの頭部をそのまんま使いそうだと思っていたら、ほんとにそうでした。

さて、このツクヨミを演じたのは、デビューからまだ日が浅かった阿部寛です。そのアベカンが、ターミネーターのシュワちゃんのように裸で出現します。

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阿部寛ファンの方には必見かもしれませんがw、ただしこの頃のアベカン、かなり大根です。そのせいか台詞は少ないし、

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こんな風に眼ん玉からビーム出して闘っちゃいますからね、本人もきっと、今さら見たくない映像だろうと思います。

脇役ついでに言うと、スサノオとして登場する目黒祐樹は、意味もなく存在感があります。

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どうでもいいんですが、この衣装、仮面ライダークウガのアルティメットフォームによく似てました。

Kuuga

そんなわけで、空前絶後のトンデモなので途中から本筋をそれてしまいました。実は、ヤマトタケルを主役にした作品が、「東宝特撮映画DVDコレクション」シリーズにはもう 1 本あって、その話しも書くつもりでしたが、長くなってしまったので、エントリを分けたいと思います。

04:53 午前 映画・テレビ |

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