# 『海街diary 4 帰れないふたり』
「海街diary」シリーズの第 4 巻が出ました。
月刊誌に、しかも不定期連載なので、コミックスは 1 年半に 1 冊くらいしか出ません。待ちに待った新刊でしたが、今回もその期待を裏切られることはありませんでした。あいかわらず、ため息のでるような素晴らしい人物描写と心理描写。漫画という表現方法の特性を最大限に活かした、リリカルとコミカルの絶妙なコンビネーション。
漫画史上に残る最高傑作です。
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(以下、軽くネタバレ含みます)
ストーリー全体は、やはり末っ子・すずを中心に展開しますが、今回はそのボーイフレンド未満である風太の存在感もかなり大きくなってきます。そのせいかどうか、キャラがときどき、若い頃のケン・クロサキみたいになっているのはご愛敬。
収録 2 作目「ヒマラヤの鶴」では、三女・千佳が勤めるスポーツ用品店の店主(千佳の BF でもある)が、絵柄に似合わぬ感動的な山男エピソードを披露してくれます。
千佳「……その話 はじめて聞きました」
店主「そりゃそーだ はじめて話すんだもん」
という台詞の軽やかさも見逃せません。
収録 4 作目「おいしいごはん」には、2 軒の飲食店が登場します。その名も「海猫食堂」と「山猫亭」。この山猫亭のマスターという初登場の(準レギュラーになりそうな)キャラクタがまた素敵です。しらす、食べたいなぁ。
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さて、本作は、中心となる舞台が鎌倉です。こんな便乗本も出ているくらい。
それはもちろん知っていたのですが、今回の「ヒマラヤの鶴」では、扉絵にびっくり。
この場所、1 か月ほど前に家族で行ってきたばかりだったからです。その話は、次のエントリで。
01:40 午後 アニメ・コミック・サブカル | URL
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コメント
古書店に回るのを待ちきれず、新刊本で買ってきました。
それにしても、幾重にも人間関係が重なって、すっごいご近所物語。
アボンリー村と同じくらい、こゆいのと違うか。
鎌倉市といえば、人口17万人以上ですが。
投稿: 白い都 | 2011/08/23 22:00:53
> 幾重にも人間関係が重なって、すっごいご近所物語
たしかに、展開がちょっとご近所すぎてきた感じはあります。
> アボンリー村と同じくらい、こゆい
あのシリーズ、連れは当然ぜんぶ読んでますが私は最初しか読んでません。
投稿: baldhatter | 2011/08/24 4:23:00