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2011.07.08

# 『スティーブ・ジョブズ驚異のイノベーション』発売記念セミナー

Buckeye さんが翻訳して昨年出版されたこの本が先ごろ、実用書としては記録的とも言える 20 万部を突破したそうです。

その同じ著者、Carmine Gallo 氏が Steve Jobs を解剖するシリーズの第 2 弾も、同じく Buckeye さんの翻訳で店頭に並ぶようになりました。

昨夕、この刊行を記念して出版元の日経 BP が主催した、Gallo 氏の講演会に運よく参加できました。

1 冊目の「驚異のプレゼン」が、単にプレゼンテーションというノウハウ本の枠を超える内容であり、実際にそう評価されてヒットした。それを受けて、ではジョブズのリーダーシップはどこから来ているのか、それを探ったのが今回の「イノベーション」である ―― そういうイントロダクションから始まった講演会。

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※左がガロ氏。右は当日の通訳をなさった滑川海彦氏(『フェイスブック 若き天才の野望』の訳者の一人)

講演自体は、おおむね本書の内容に即して進みましたが、当然ながら時間の制約もあって取り上げられたのはごく一部。その中で使われたキーワードが Passion と Vision です。

「パッションは人を動かすエネルギー、ビジョンはその方向を決めるためのコンパス」

というところでしょうか。既読であれば話がわかりやすいし、未読であれば間違いなく続きを知りたくなる、そういう、書籍の販促としての効果も申し分なし、という感じの講演でした。実際には、来場者 70 人ほどの半数は既読のようでしたが。

後半は、前作と今作で解説を書いた外村仁氏を交えたディスカッションで、こちらの内容は、書籍ではわからない、このイベントならではの話が中心。外村氏が語った、シリコンバレーで成功した人たちの人物像が印象的でした。「けっこうみんな平気で、『自分は運がよかっただけ』って言いますよね。それは裏を返せば、失敗したときには『運がなかったんだ』と開き直って次に進める強さなわけです」と。ご自身がシリコンバレーで活躍している氏の言葉だけに説得力があります。ガロ氏の話とつき合わせると、

「パッションがあれば失敗しても次に進める」

そういうことになるでしょう。

わずか 1 時間半でしたが、実に内容の濃い、充実した講演会~ディスカッションでした。これほど有意義な時間をただで --- 参加費 2,000円ですが、本書を持っていくとタダになります --- 提供してくれるなんて、日経 BP さん、実に太っ腹です。

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※懇親会でのショット。左から、日経 BP の中川ヒロミさん、井口さん、ガロ氏、外村氏、滑川氏。中川ヒロミさんは、「驚異のプレゼン」と「イノベーション」を手がけた、いわば陰の立役者。

いわゆる "ビジネス書" に分類される本って、私は実はあまり読まないのですが、この本に書かれていることは、今の世の中を生きているあらゆる人が、人生のあらゆる場面で活かせるはずです。訳者の井口さんが、本書の「訳者あとがき」をご自身のブログに引用なさっています。このあとがきが、本書の何よりの「推薦の辞」になっていると思います。

リンク: 『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則』: Buckeye the Translator

わが家でも、これから就職活動に挑む愚息が、この本に興味を示しています。

懇親会では、「イノベーション」の著者サイン入り原書その他がもらえるジャンケン大会もあったのですが、こーゆー場面に私はめっぽう弱いんでした。そのかわり、一緒に参加していたテリーさんがゲットしてました。そーいえば、昨年秋の SDL の製品発表会でも、私はダメで、知り合いの N さんが iPod もらってたなぁ。ま、いっか。

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※ジャンケン大会のときの井口さん。

原書、もらえなかったので Amazon でポチしました。

02:12 午後 日記・コラム・つぶやき, 書籍・雑誌 |

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コメント

当日の様子が如実に伝わってきました。同じ本に感銘を受けたメンバーが集まるっていうのは、乙なもんでしょうね。

震災後の断捨離以降、書籍購入を控えていましたが、これは買わざるを得ないな(笑)

投稿: あきーら | 2011/07/08 14:32:49

> 同じ本に感銘を受けたメンバーが集まるっていうのは、乙なもんでしょうね

似た者が集まって、たとえば以前出かけた『ゴジラ』の上映会では、参加者からゲストへの質問があまりにくだらなくて呆れたのですが、今回はどの質問もけっこう内容がしっかりしていて、やはり参加者層の違いを感じました。

> 断捨離以降、書籍購入を控えていましたが、これは買わざるを得ないな(笑)

あ、そんなあきーらさんにいい情報が。
前作のプレゼン本はすでにソニー端末で読める電子書籍版も売られています(http://ebookstore.sony.jp/item/BT000011109200100101/)。その担当者さんも来ていて、ぜひ今作もラインアップに加えたい、と言ってました。

と書きながらこのデータを調べたんですけど、電子版なのに紙媒体と値段がほとんど変わらないってのはどうなんだろ...。

ところで、このソニー版がどんな体裁になっているか知りませんけど、この本を電子版にするんなら、巻末の「参考文献・動画」に載っている動画などもどんどん取り込んだバージョンにしたら、もっともっと価値が出そうに思うんですよね。そんな話を Buckeye さんにしたこともありますが、版権の関係でなかなかうまくはいかないとか。もったいないなぁ。

投稿: baldhatter | 2011/07/09 8:41:43

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