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2011.07.16

# 『太陽系』 - iPad でまた素晴らしいアプリが登場

このアプリのためだけにでも iPad が欲しいと言われた『元素図鑑』からほぼ 1 年。またしても、電子書籍の特性を存分に発揮した夢のような iPad アプリが登場しました。

リンク: iTunes App Store で見つかる iPad 対応 マーカス・チャウンの太陽系

Appsstore_sol2

わが家では、家内も末っ子も夢中になり、そのおかげでとうとう iPad2 の購入許可がおりたほどです。実際、こんな時期ではありますが、地デジ対応のテレビに買い換えるより、iPad を 1 台増やすほうが、よほど使い途があります。

このアプリの素晴らしさを知るには、実際に見てもらうのがいちばんでしょう。個々のデータはもちろん美しいし、iPad ならではのインタラクティブな仕掛けもいっぱい。個人的には、太陽系の全体図をグリグリ動かして眺めていられる機能が気に入っています。神の視点を味わえるw

さて、今回のアプリの翻訳者さんは糸川洋さんです。

Appsstore_sol1

宇宙のお話で、この名字。何かピンと来ませんか?

(以下、若干のネタバレを含みます。アプリを買ってから確かめたい人は、ご注意ください)













アプリの「まえがき」に、作者マーカス・チャウン氏による紹介があります。

翻訳者の糸川洋さんは、本作以前にすでにチャウン氏の著作を翻訳なさっていたそうです。そのときの経緯が非常に良好だったため、氏は糸川さんと連絡をとるよう出版社に依頼。数時間後にはその返信が届きました。

「小惑星イトカワが取り上げられていることに感動しました」とメールに書かれていた。「実は、この小惑星の名前の由来になったのは、私の伯父(父の兄)の糸川英夫なのです」

翻訳の世界でこんな運命のような出遭いがあったなんて、このまえがきだけでも、なんだかとっても嬉しくなりました。

しかも、このまえがきは、3 月 11 日以降の経緯についても触れています。思わず引用したいのですが、さすがに差し控えておきます。

糸川洋さんの翻訳は、雰囲気がこのアプリの世界によくマッチしています。アプリよし、プラットフォームよし、翻訳よし。これ、今年の iPad ワールドの最高傑作です。

ちなみに、チャウン氏と糸川さんの以前のお仕事というのはこちら。

再版ですが、出版社がソフトバンク系列。これも何かのご縁なんでしょうか?

12:08 午前 サイエンスiPad |

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コメント

この宇宙にはいろんな「引力」が存在してるんですね。

投稿: 竹花です | 2011/07/16 23:27:32

いろいろと「引き合って」いるんでしょうねー。

投稿: baldhatter | 2011/07/19 21:46:49

先日は大変お世話になりました。

trekkie である主人が即購入していました。素敵なアプリを紹介していただき、感謝です。

trados のない、iPad(or ガラパゴス)とiPhone だけで遊んでいたいです。

投稿: mako | 2011/07/24 16:17:48

> trekkie である主人

おお、それはそれは。Trekkie なみなさんには、こんな iPad アプリもあります!

http://itunes.apple.com/jp/app/star-trek-padd/id446277240?mt=8

投稿: baldhatter | 2011/07/27 19:35:49

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