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2011.06.18

# 「東宝特撮映画DVDコレクション」~究極の子供向け路線 2 本

デアゴスティーニのこのシリーズもだいぶ終盤。No.44 と No.45 は、昭和ゴジラシリーズのなかでも子供向け路線が最大値に達したと言える 2 本でした。

Issue_44_1
『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』(1969 年)

Issue_45_1
『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』(1972 年)


昭和、平成、ミレニアムの全シリーズを通じても、完全に子どもが主役というのは、この『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』だけです。おそらくこれは、興業的な理由だったのでしょう。というのも、本作は、この年から始まった「東宝チャンピオンまつり」の第一作だったからです。

東宝チャンピオンまつりは、「東宝特撮作品 + テレビアニメの編集版」という編成で 1969 年から 1978 年まで続きましたが、この『怪獣大進撃』から昭和シリーズ最後の『メカゴジラの逆襲』までは、東宝チャンピオンまつりの一部として上映されました(いつも新作だったわけではなく、間に過去作の再編集版が入った。詳しくは Wikipedia の項をどうぞ)。

以前書いたように、この頃は、東宝チャンピオンまつりも東映まんがまつりも毎回ただで観ていたのですが、その当時でさえ、この『怪獣大進撃』より、併映された『コント55号 宇宙大冒険』のほうが面白かった記憶があります。デアゴスティーニ本誌では、「子供たちに対するやさしい目線を感じさせる秀作だと思います」と、川北紘一監督がせいいっぱいに擁護していますが、そういう大人目線のイヤらしさを、子どもはちゃんと感じとるのですよ。

ただし、以前も書きましたが、天本英世ファンならおさえておいていい作品です。それから、音楽担当はシリーズで唯一、宮内國郎なので、ゴジラというよりウルトラシリーズかと錯覚します。

『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』の後、異色作『ゴジラ対ヘドラ』をはさんで 1972 年に公開されたのが、『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』です。

ガイガンの造形は今見てもなかなかの傑作ですが、この作品で製作陣はとうとう、やってはいけないことをやってしまいました。

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なんと、怪獣たちの声にとうとう吹き出しが付いてしまったのです。これを見た瞬間には、さすがに私も(小学生)頭を抱えてしまいました。

怪獣たちが相互に意思を疎通するという設定自体は、『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964 年)で早くも登場しています。が、そのときはザ・ピーナッツの小美人がそのやりとりを通訳するという描かれ方で、そのくらいがぎりぎりの許容範囲でししょう。

この「吹き出し」で愛想を尽かした子どもも実は多かったのではないかと思うわけですが、その証拠に、本作では 178 万人だった動員数が、次作『ゴジラ対メガロ』では半減に近い 98 万人と、歴代ワースト 2 位の記録を作ってしまったのでした。

それにしても、この頃の東宝チャンピオンまつりって、上映時間けっこう長いなぁ。

ガイガンが公開された 1972 年春期なんて、メインのほかに「ミラーマン」、「帰ってきたウルトラマン」、「樫の木モック」、「みなしごハッチ」、「天才バカボン」と 5 本も併映してたわけだから、ぜんぶで 3 時間近いか、それ以上あったはずで、たしかにあの頃の子どもにとっては豪華なひとときだったかも。

でも、その豪華さってきっと、「デパートの食堂で食べるお子様ランチの豪華さ」だったんでしょうね。

09:13 午後 映画・テレビ |

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