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2011.03.04

# SDL Trados Studio 2009 の誤訳が本当に深刻

最近、ちょっとしたわけがあって、またかなり頻繁に Studio 2009 を操作しています。

Trados の UI やヘルプにあちこち誤訳があるという話はすでに何回か書いていますが、改めて本格的に使ってみると、誤訳があまりにひどく、もはや

欠陥製品

とすら言えるのではないかと思います。お仕事で 2009 を使っている方は、なるべく英語版ヘルプを併用したほうがいいようです(参考: Studio 2009 - オンラインヘルプの使い方)。

まず、ヘルプの翻訳で最近見つけたケース。

110304_2009help_1

ヘルプを一読して「?」と思ったら、すぐ英語版を調べましょう。

110304_2009help_2

This task is performed by default when a project is created as part of the Prepare task sequence.
このタスクは、プロジェクトが[準備]連続タスクの一部として作成されるときに、既定で実行されます。

as 以下の修飾句のかかり方がまったくダメダメです。文法的に気づくのが難しいとしても、Studio 2009 における「プロジェクト」と「連続タスク」の関係が少しでも --- 製品のことをまったく知らずにヘルプを少し読んだレベルだけで十分です --- わかっていれば、

プロジェクトが[準備]連続タスクの一部として作成される

なんてことはありえないと気づかないものでしょうか。

ヘルプ(とその翻訳)は付加サービス的な機能であって製品価格に含まれないと考えるにしても、インターフェース上で、製品を使用するうえで実質的な支障になるような誤訳があったら、それはソフトウェアとして欠陥と言われてもしかたがありません。

110304_2009ui_1

いちぱん上のチェックボックス、「作業中の分節を変更(編集)するたびに検索するんすか?」と思ってインターフェースを英語に変えたらこうなってました。

110304_2009ui_2

Perform lookup when active segment changes

なんだから、「次のセグメントに移動するたび」に検索かけるってことです。

UI 翻訳が難しいということは、これまでも何度か書いてきましたが、これはそんなレベルじゃありません。だいいち change が自動詞なのに、なんで「分節が変更された場合」となっちゃったんでしょうか。ここまで間違っていると、明らかにユーザビリティを損ねる一因になると思うのですが。

SDL さん、次のバージョンに向けて、UI 翻訳まとめてウチに発注しませんか? いやもう、マジで......

04:49 午後 TRADOS |

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コメント

誤訳、たくさんありますね。SDLに指摘してみたこともありますが、直す気はさらさらないようです。やっぱりIT業界のローカライゼーションなんだなぁーって感じですね。

投稿: | 2011/04/25 8:54:54

(お名前いただいておりませんが)コメントありがとうございます。

> やっぱりIT業界のローカライゼーションなんだなぁー

世間ですでにそういう定評があるくらい、この分野の翻訳は「低品質で当たり前」になっちゃってるんですかねー。なんだかなぁ。

投稿: baldhatter | 2011/04/25 11:28:48

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