# ATOK 2011、言語バー、「詳細なテキストサービス」
ここ何年か、ATOK のバージョンアップ後に大きな不具合があったことはなかったのですが、今回の 2011 では、めずらしくちょっと困った事態が発生しました。以下、私の環境での状況から解決までをメモしておきます。OS は Windows XP です。
まず発生条件を書いておきます。今回のバージョンでは、デフォルトで ATOK パレットの表示がなくなり、タスクバーに言語バーとして表示されるようになります。ところが、Windows XP コントロールパネルの[地域と言語のオプション]で、
[詳細なテキストサービスをオフにする]
というオプションを選択していると、パレットもなくなったうえに言語バーも表示されないという、かなり不便な状況に陥ります。
ネット上にもすでにいくつか類例の報告があり、ATOK ヘルプにも対処方法が書かれているのですが、言語バーを表示するには、コントロールパネルの[地域と言語のオプション]で、[言語]タブ→[詳細]ボタン→[テキスト サービスと入力言語]ダイアログボックスと進み、[言語バー]ボタンをクリックしなければならないと説明されています。
ところが、私のノート PC ではこのオプションがグレーアウトされていて使えませんでした。
どうしてかというと、[テキスト サービスと入力言語]ダイアログボックスの[詳細設定]タブで以前に[詳細なテキストサービスをオフにする]のオプションをチェックしてあったからです(これをチェックした理由は最後に書きます)。このチェックマークを外せば、[言語バーの設定]ダイアログボックスでオプションを設定でき、
ATOK 言語バーが表示されるようになります。
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この問題で困らされたのは、実はサブのノート PC だけでした。このノート PC は、ATOK を導入する以前つまり MS-IME しかない頃から使っていたのですが、ご存じのように Windows XP では、Sandard IME に悪名高い Natural Input がセットになっていました(変換キーを押さなくても勝手に変換するなど、最悪の動きをする)。
しかも、Sandard IME を使っていても何かの拍子にすぐ Natural Input に切り替わるうえに、どういうわけか Natural Input だけを削除することはできない仕組み
になっているという、念の入った嫌がらせ方でした。で、勝手に Natural Input に切り替わらないようにするには、[詳細なテキストサービスをオフにする]オプションをチェックするしか方法がなかった、たしかそんな経緯だったと記憶しています。
一方、現在のメイン PC は最初から ATOK を導入していたので、その時点で MS-IME は Standard も Natural も削除することができました。したがって[詳細なテキストサービスをオフにする]の設定をデフォルトから変える必要がなかったために、ATOK 2011 の言語バー移行もスムーズだったわけです。
言ってみれば、ATOK 2011 に困らされたというより、MS-IME の過去の不始末が祟ったということでしょうか。
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ここまでしておいて何ですが、以前と同じく ATOK パレットを表示するオプションももちろんあります。
e-Tax ソフトは依然として、入力フィールド移動のたびにローマ字入力設定に切り替わってしまうので、かな入力に戻すには今までどおりのパレット表示のほうが楽かもしれません。
11:43 午後 パソコン・インターネット | URL
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