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2010.11.08

# 見れる、見られる

ら抜き言葉、をマジメに論考するわけではもちろんなく、面白いところで見つけたよという話です。

講談社漫画文庫から、少年マガジン連載版の『ゲゲゲの鬼太郎』(全5巻)が出ています。

連載当時の紙面がそのまま収録されているので、扉ページや最終ページの枠外の文字や、当時の広告までそのまんま掲載されています。

これが、記念すべき連載第1回「手」の見開き巻頭ページの右半分。

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枠外右に、「ほかでは、ぜったい、見られない怪奇まんがの決定版!」と書かれています。これが、「吸血木」という回から、扉絵の上に定着します。

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「ほかではぜったい見られない、怪奇まんがの決定版!」(読点の打ち方も変わる)

ちなみにここに出てきている妖怪は「のびあがり」。目玉おやじのご先祖でも、西洋妖怪の親玉バックベアードでもありません。

これが、吸血鬼エリート編の第2回で、こうなってしまいました。

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「ほかではぜったい見れない怪奇と幻想の異色まんが!」

テンプレートで毎回使い回しかと思ったら、編集さんがちょっとずつ書き換えていたらしく、このときは偶々ら抜き言葉が入ってしまったようです。そして、これをやらかしてしまった若手編集者にお叱りが飛んだのかどうか、次の会でまた直っています。

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「ほかではぜったい見られない怪奇と幻想の異色まんが!」

まあ、どうでもいいような話なんですけど、昭和40年代というけっこう古い時代の資料としてあげておきました。

水木しげると言えば、ドラマ『ゲゲゲの女房』は翻訳者さんの間でもだいぶ評判がよかったそうで、私は未見ですが、映画版の予告編はかなりそそられます。

04:51 午後 翻訳・英語・ことばアニメ・コミック・サブカル |

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コメント

わー、すごく興味深いです。
っていうか、よく気づかれましたね。すごい!

「マジメに論考するわけではもちろんなく」で
吹きだしましたが(笑)

ら抜き言葉は私も結構、敏感に反応してしまうので
これからどうなっていくのか興味津々です。

ゲゲゲの女房、ドラマを見そびれたので
映画版見てみようかなぁ。
予告編にすごく惹かれました。
紙の上の線の動きが美しいですね~。

投稿: うっちー | 2010/11/08 17:04:10

可能の語尾を「れる」とするのは、方言だと思っていました。
関西地方の話し言葉では普通に、「見れる」「見れへん」です。これはひょっとすると可能動詞なのかな。
「見られる」では、受け身の意味だと思ってしまいます。

投稿: 白い都 | 2010/11/08 20:00:53

話し言葉では「見れる」でもかまわないですが、印刷物の地の文になると、ら抜きしないでほしいとは思います。といいつつ、自分でもどこまで徹底できているやら。

NHKのドラマは確かにおもしろかったです。ただ、水木しげるの家族の話より、マンガやアニメをもっと前面に出してほしいという不満はありました。その点、映画は期待できるかもですね。

投稿: みっち | 2010/11/08 20:03:37

あーー、ごめんなさい!!
私、ブログで結構使ってます。気付いてます。
でも私の場合、ら抜き言葉じゃなく「方言」ですね。

投稿: けいまま | 2010/11/08 22:06:27

> 紙の上の線の動きが美しいですね~

そうなんですよ。これだけでも見てみたい、と思わせてくれます。

投稿: baldhatter | 2010/11/09 15:15:50

白い都さん、けいままさん(けいままさん、そちらでは最近コメントしてなくてすいません。いつも盛況なので)、たしかに方言とする説もあって、というか現に地方によってはちゃんと用法が確立しているみたいですね。

> 印刷物の地の文になると、ら抜きしないでほしいとは思います

そう言えば先日、河野一郎先生もおっしゃってました。「明治以降ずっと言文一致の方向できたが、最近また話し言葉と書き言葉が乖離しつつあるんじゃないか」って。

投稿: baldhatter | 2010/11/09 15:20:49

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