# 今野敏の『夕暴雨』
昨年の退院後に、こんなエントリを書いていました。
禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # 東京湾岸にある警察署の話
ちょうど『踊る大捜査線』シリーズの新作が公開されたところですが、繰り返し書いておきましょう。ベイエリアの警察署が舞台になったのは、今野敏の「安積班シリーズ」が先です。
で、昨年のこのエントリで「安積班シリーズに特車二課と後藤隊長で出てくるらしい」と書きました。その本がこれです。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、後藤隊長と特車二課の使い方が見事でした。
今野敏って、もともと自分の作品の中でも複数作品のクロスオーバーを平気でやる、遊び心に満ちた作家なのですが、本作でもその精神がいかんなく発揮されていますし、「パトレイバー」シリーズと後藤隊長のキャラを実によく判っています。
さっき、物置をあさっていたら --- 末っ子が『ブラック・ジャック』を全巻読みたいというので探したが、文庫版の一部しか見つからず ---、『小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所』が見つかりました。
この表紙を見れば判るように、推理小説の作家がこち亀をネタにした短編を競作するという企画モノ。以前読んだときは、まだ今野敏のことをよく知らなかったのですが、読み直してみたら、やはりこのメンツのなかでも今野敏はピカイチでした。
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