# 現在の作業環境、その3 - 補足
先日のエントリに、Buckeye さんから TB をいただきました。
見た目でいちば違うのは、紙ドキュメントを置く原稿台の存在でしょうか。私の場合、元が紙原稿の場合は、ペーパーバックも含めて、ぜんぶスキャンしてファイルにしてしまうので、原稿台を使うというシチュエーションはほとんどありません。
前回のエントリでは話がややこしくなるので省きましたが、実は今も CPU 切替器は併用しています。
現在の接続図は、こんな感じです。
黒い実線がハードウェア的な接続、赤い点線がソフトウェア的な(Input Director による)接続です。
前回書いたように、白キーボード + マウスだけで(赤い点線の流れ)、
メイン PC/左ディスプレイ + Pen 4 PC/右ディスプレイ、または
メイン PC/左ディスプレイ + サブ PC/右ディスプレイ
を操作できますが、黒キーボードを CPU 切替器経由でサブ PC と Pen 4 PC につないであるので、状況によってこちらの 2 台は黒キーボード + マウスでも操作しています。
Buckeye さんに倣って、私も左右の使い方を書いておくと ---
左ディスプレイ:
- 翻訳作業環境(Trados Workbench と Word など)
- ブラウザ(Chrome)
- Jamming
- 秀丸エディタ(用語集、スタイルガイド抜粋など)
右ディスプレイ:
- ブラウザ(Firefox)
- Jamming
- 原典 PDF や参照用 PDF
- ファイルリストなどの補助ファイル
- ときどき DVD 再生ソフト
- 画像処理など
ブラウザを両方で開いていますが、翻訳内容に直結して調べたい検索には、左ディスプレイの Chrome を使います。通常の検索も高速ですが、何と言っても検索結果が PDF ファイルだった場合に Firefox より Chrome のほうが圧倒的に高速だからです。補足的な調べ物をするときや、検索結果を保存したいときには、右ディスプレイの Firefox を使います。それから、Twitter のタイムラインとか、各サイトの巡回なども右ディスプレイ上。
Jamming もたいてい両方で開いていて、使い方はブラウザと似たようなものです。
Excel ファイルを複数開くときは、たいてい左右で使い分けるようにして、1 台で複数は開きません。なぜかと言うと、[Alt] + [Tab] でタスクを切り替えるとき、Excel ファイルが複数あると、アイコンの数が「開いた数 + 1」になりますよね(起動インスタンスと開いたファイルが別々にカウントされている、のかな)。ファイルが 2 つでも、Excel のアイコンは 3 つある。あれが、タスク切り替えのとき非常に邪魔になるので、特にメイン PC 上では Excel ファイルを 1 つしか開きません。
それから、作業が機械的で脳味噌をほとんど使わないとき --- ローカライズではよくあるのですよ --- には、右ディスプレイで DVD をかけたりしています。少し前までは、右ディスプレイで iTunes も起動していましたが、そちらは最近 iPad に移行しました。
Buckeye さんが書いているようなレイアウト関連の作業とか、バージョン違いの原典ファイルを比較対象するときなどは当然、両方の画面をフルに使います。
Input Director によるソフトウェア的な切り替えの最大の利点は、何と言ってもコピー/ペーストに対応していること。左のブラウザで開いた URL を右のブラウザにコピーする、みたいなことがよくあるので、この機能はもう手放せなくなりました。
10:09 午後 パソコン・インターネット | URL
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コメント
Input Directorについて教えてください。
たとえば、左のディスプレイで翻訳しているドキュメント内の用語を右のディスプレイのJammingで検索する場合、具体的にはどのような操作をするのでしょうか?
私は現在、2台のPCをネットワーク接続して使用しているのですが、上のような場合の操作が面倒で、翻訳用でないほうのPCはメールとブラウザでの調べ物にしか利用できていません。一方のPCからもう一方へURLなどを送りたいときは、IP Messageを使うという原始的な方法を取っているので ^^; もしかしたらInput Directorで改善できるのかも、と思った次第です。
投稿: kojikoji | 2010/07/22 14:41:30
> もしかしたらInput Directorで改善できるのかも、と思った次第
できますよー!!
何度か書いているように、Input Director で行き来している PC(マスターとスレーブ)の間では、普通にコピペができます。kojikoji さんが書いているように、
> 左のディスプレイで翻訳しているドキュメント内の用語を右のディスプレイのJammingで検索する場合
であれば、左側でコピーして右に移動してペーストするだけです。ただし、私の環境のせいかどうか判りませんが、ときどきコピーに失敗することもありますが。この点が Input Director のいちばいいいところだと思っています。
投稿: baldhatter | 2010/07/22 18:45:53