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2010.03.20

# 沖田(そうし|そうじ)

先日、黒鉄ヒロシ版の『坂本龍馬』をエントリにしたとき、同じ作者の『新選組』も併せて紹介しました。そこからの続きと、Party in Preparation のこちらのエントリからの流れです。

リンク: 「白湯」とデューク・エリントンと: Party in Preparation


タイトルに書いたように、沖田総司のファーストネームの読み方は、「そう」なのか「そう」なのかという、わりと有名な議論があります。

沖田総司は幼名が「宗次郎」なので、長じてからの「総司」もまず間違いなく「そう」のはずなのですが、「そうし」という読みが広がったのには、こんなエピソードがあります。

歴代の役者さんが演じてきた沖田総司のなかでダントツの人気を誇っているのが、島田順司という人。そしてその彼の名前が「じゅん」なので、その読み方に引きずられてしまったというのです。真偽のほどはともかくとして、そういう話が定説になってしまうほど、彼の演じる沖田総司は見事だったということです。

島田順司が沖田総司としてデビューしたのは、旧 NET 制作のドラマ『新選組血風録』(1965 年)。このドラマ自体も、新選組ものの傑作として高く評価されていますが、その脚本を書いたのがかの結束信二です。このとき土方歳三を演じた栗塚旭と、沖田の島田順司、そして斎藤一を演じた左右田一平の三人を見出したのも脚本家・結束氏と言われています。

そして、このとき顔を合わせた栗塚旭 - 島田順司 - 左右田一平という黄金トリオと、脚本家・結束信二の生み出した傑作が「用心棒シリーズ」です。その第一作『俺は用心棒』にも、島田は同じ沖田総司として登場しますし、芹沢鴨も登場します。各話たった 50 分なのにたっぷり映画 1 本分を観た気にさせる絶妙な作劇もさることながら、殺陣がスゴい。沖田総司は、通俗のイメージどおり軽やかにしなやかに飛び回ります。芹沢鴨の太刀はズドンと重く、まさに相手の骨まで断ち切りそう。主役である用心棒 = 栗塚旭(劇中で名前がない)の剣にも一定の重さがありますが、こちらはもっと鋭さを感じさせます。

日本のテレビ局も、かつてはこれほど素晴らしいドラマを作れたんですよね。

07:34 午後 映画・テレビ |

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コメント

いやあ、初耳、初耳。
あの黒鉄ヒロシ作「新選組」を読んでいて「そうじ」だった
のは気にはなってたんですけどね。こんなエピソードが
あったとは知りませんでした。

>ドラマ『新選組血風録』(1965年)

この番組はなんとなく憶えてます。栗塚旭が新選組の
鉢巻をしたアップの写真が何の脈絡もなしに浮かんで
きました。

それと「新撰組」か「新選組」か。これも何の疑いも
なく「新撰組」だと思っていました。

投稿: Jack | 2010/03/20 23:16:43

おぉ、Jack さんの知らないネタを書けました。ちょっと嬉しい。

> 何の疑いもなく「新撰組」だと思っていました

私も昔はそっちの字が正しいように思ってました。諸説あるみたいですが、今は「選」のほうが多いようですね。

投稿: baldhatter | 2010/03/22 22:11:15

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