# 三流ホテルの余分なサービス
side Trados の 11/20付エントリで Buckeye さんからいただいたコメントに、「三流のホテル」云々という話が出てきます。
念のため、この話について補足しておこうと思います。
「三流のホテル」というのは、しばらく前にネット上に実在した珍訳のことです。今年の翻訳祭に講師として登壇なさった Buckeye さんが、話のまくらとして引用し、大爆笑を誘っていました(ちなみに、今年の翻訳祭は 2 つの講演とパネルディスカッションの内容がうまくリンクしていて、うまく進んだと思います)。
さて、この実在のサイト、ネット上でけっこう話題になったあげく、さすがに誰かから通報がいったらしく日本語ページがなくなってしまったのですが、画像保存してあるページを見つけたので、ご紹介します。
この画像を見ると判りますが、「三流ホテル」というのは "three-star" のことらしく、「余分サービス」というのは明らかに "additional service" のことです。「ローマのセンタに建ててやりました」も素敵です。
ところで、Buckeye さんがまくら話としてお使いになったもうひとつのネタが、やはり有名なこれ。
ネタ元: パンダでたそがれ! それってどうなの!?世にも奇妙なDVD(fujiaire)
「ダィスク」
「オーポン」
といった笑える単語のオンパレード。この DVD プレイヤーに限らず、秋葉原に行ってちょっと探せば、この手のキテレツ爆笑日本語の付いた製品はいくらでも見つかります。
かなりいいかげんな世界で日本語化の作業が行われていると想像できるわけですが、でも日本だってこういう誤字はぜんぜん笑えない。
先日公開された映画『スペル』の公式サイトに行けば、こんな単語を見ることができます。これなど、まさに「オーポン」のレベルでしょう。
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コメント
以前Youtubeで初音ミクに英語の歌を歌わせている動画を見たんですが、最初にミクがふきだしで「Sorry, I can pronounce Japanese only by nature」と言ったので笑いました。「自然に発音できるのは日本語だけ」(ミクは英語の発音が苦手なので)を機械翻訳させたんですかね? それを見て思ったのは、きっと機械に翻訳させやすい日本語の書き方があるんだろうなってことでした。ただそういう日本語を書ける人は自分で英訳できそうだから機械を使う意味はないな、とか。
投稿: おじゃま丸 | 2009/11/21 20:43:34
個人レベルで言ったら、もう目も当てられない英語だらけですねー。ミクだからまだ笑い話で済みますけど。いちばんイカンなぁと思うのは、中小企業さんあたりがやっちゃってる例でしょうか。
うちの近所にいつも駐まっている営業車っぽい車のドアには "Good Warks" って書いてあって、見るたびに教えてあげたくなります。
以前、企業ユーザーで個人ユーザーでも「英語のチェックします」みたいなサイトを運営したらそれなりの需要があるかも、と考えたことがあります(面倒くさいのでやってませんけど)。
投稿: baldhatter | 2009/11/22 11:27:19
GoogleがYouTube動画に自動で字幕,日本語への翻訳も可能に
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091120/340811/
というのが出てくれば、またいろいろと。
投稿: Sakino | 2009/11/23 22:30:43
> またいろいろと
自動生成のように限定枠があるものは、まあ最初から割り引いて考えてもいいんですけど......
さっきもふと、今年の紅白の出場歌手が決まったというのでその顔ぶれを見ていたら、"FUNKY MONKEY BABYS" とかいう、もちろん私が初めて聞く名前が目につきまして、文科省はたとえばこういうヘンテコ英語には横やり入れてもいいんじゃないかと思ったりします。
投稿: baldhatter | 2009/11/23 22:48:32