# 翻訳者の労働時間 - 私の個人的なケース
何度か書いているように、翻訳会社に勤務する前の十数年間、私は小・中学生相手の進学塾で教師をしていました。その頃の勤務は
14:00 ~22:00
というヤクザな時間帯で、休日は日曜日。しばらくして交代制で週休 1 日がプラスされて週休二日になりました。
景気のよかった頃はほぼこれが維持されていましたが、1990 年代前半には少子化と不況のあおりで塾業界全体が冷え込み、日曜や祝日のたびに公開テストなどの集客イベントを打つようになったので、1 か月以上休みなし、みたいなペースが常態化していました。管理職になった最後の数年間は、労働時間が平均 12 時間超、休日は年間 10 ~ 20 日という感じだったと思います。
それだけに、翻訳会社に転職して(1998 年)労働時間も人並みになり、「土曜・日曜・祝日は必ず休める」という状態になると、しばらくは自分も家族も新鮮な感動を味わったものでした。この会社でも、労働時間はだんだん長くなる傾向はありましたが、それでも「カレンダーで赤い日は休める」という点は最後まで確保されていました。
で、フリーになった今はどうかというと、
> 月平均25.9日、1日平均9.3時間
この状況はよく判るなぁ、というところでしょう。私の典型的な 1 日のパターンは、
- 午前中はメールの確認やネットの巡回から始めて少しずつ仕事に手をつける(1~3 時間)
- 昼食後はおおむね夕方まで翻訳(2~3 時間)
- 夕食後も日付の変わるくらいまで翻訳(2 ~ 4 時間)
といった感じなので、通常の労働時間は 1 日 5 ~ 11 時間くらい。← ムラがありすぎ?
土曜と日曜もウィークデイの半分くらいは稼働していることが多いので、労働日数は多いほうかもしれません。
結局、トータルな労働時間は会社勤務時代より増えたのか減ったのか、自分ではよく判らないんですけどね。実感としては通勤時代より楽をしている気がします。最大の理由は、1 日何時間だろうと週に何日間だろうと、
労働時間が自分の管理下にある
ということに尽きるようです(管理できているかどうか、は別ですけど)。休日も自分で設定できるからこそ、平日に温泉に行ったりもできるわけですし。
11:44 午前 日記・コラム・つぶやき 翻訳・英語・ことば | このエントリ | コメント (14) | トラックバック (0)
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