# おくりびと、後れびと
出先の母親から電話あり(2年ほど前から携帯を持つようになった)。
(一緒に出かけているオバサン集団が)『おくれびと』観たいって言い出したから、映画館しらべておくれ。
とか。
受賞後最初の週末に、空席なんかないよ、かーちゃん。
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飯間 浩明・編: 小学館 四字熟語を知る辞典
「辞典」ではありますが、これは必要に応じて引くというより、読み進んでいっていい一冊。文学作品からとった長めの例文がいいし、解説欄も読み応えがあります。
福原 麟太郎、山岸 徳平: ローマ字で引く 国語新辞典 [復刻版]
ローマ字で引くのが特徴的なだけじゃない!
鈴木喬雄『診断 国語辞典』で高く評価されているだけあって、他の辞典とはひと味違う語釈が多い。簡単な和英機能も付いていて、「和英辞典は優れた国語辞典」というテーゼを裏付ける一冊。
アモン・シェイ: そして、僕はOEDを読んだ
辞書まわりの本としては破格のおもしろさ!
翻訳もなかなかいいし、おもしろいと思った項目は実際にOEDで確かめてみるとさらに楽しめます。 (★★★★★)
関山健治: 英語辞書マイスターへの道 (ちょっとまじめに英語を学ぶシリーズ 1)
翻訳者に限らず英語の辞書を使う人は必読の書です。
特典のPDFは、毎年更新されています! (★★★★★)
翻訳フォーラムの主宰・幹事: できる翻訳者になるために プロフェッショナル4人が本気で教える 翻訳のレッスン (講談社パワー・イングリッシュ)
帽子屋を含め、翻訳フォーラムの4人のメンバーによる共著です。すべて理解するには時間がかかるかもしれません。とっつきやすいところからどうぞ。 (★★★★★)
山田 敏弘: 国語を教える文法の底力
自分の書く日本語を磨きたい翻訳者におすすめ。 (★★★★)
柳父 章: 翻訳語成立事情 (岩波新書 黄版 189)
翻訳に携わる人は、やっぱり読んでおいたほうがいい一冊。 (★★★★)
九井 諒子: ダンジョン飯 8巻 (ハルタコミックス)
出ました、最新刊!
ただのグルメ漫画?の域を超え、ファンタジー系RPGをネタにいったいどこまで膨らませられるんだという展開になってきました。
アニメ化はされそうにありませんが、なんと、アニメ予告編ができてます。
https://www.youtube.com/watch?v=RM8wBFKgKIs (★★★★★)
九井 諒子: ダンジョン飯 7巻 (ハルタコミックス)
5巻に入った頃はちょっと迷走が始まったかと危ぶまれましたが、実は周到な構成に基づく展開だったようです。当初の単なる「ダンジョン世界ヘンテコグルメ漫画」から、ファンタジー系RPGファン必読のメタ作品になろうとしています。Amazonの評価は、脅威の4.8! (★★★★★)
ヤマザキマリ、とり・みき: プリニウス 8 (バンチコミックス45プレミアム)
最新刊、出ました。連載していた『新潮45』が休刊してどうなることかと思いましたが、『新潮』に移って無事続行。共作ふたりの絵、1、2巻の頃はまだなじんでいない感じもありましたが、最近はもう、見事に溶け合っています。どちらにとっても「渾身のライフワーク」になりそうです。
どうでもいいけど、自動設定にすると著者情報として「ヤマザキマリ」しか出てこない。ので、手動で「とり・みき」を追加した。 (★★★★★)
森 薫: 乙嫁語り 11巻 (ハルタコミックス)
絵も物語もまったく水準が落ちない、軌跡のような作品。バリヤさんの結婚がどうなるかも気になりますが、スミスさんのストーリーはおもしろい。世界の情勢は心配ですが、この作品ですから、あまり悲しい展開はないはず。
吉田 秋生: 海街diary 9 行ってくる (フラワーコミックス)
とうとう完結しました。吉田秋生の最高傑作であると同時に、漫画というメディアのひとつの頂点を極めたと言ってもいい。これほどの作品に出逢えたことに、心から感謝。 (★★★★★)
山田 参助: あれよ星屑 7 (ビームコミックス)
完結しました。岡本喜八の映画のように、重さと軽さ、暗さと明るさが絶妙に調和。漫画でこんなことまでできるというのは新鮮です。 (★★★★)
『総天然色ウルトラQ』Blu-ray BOX I
ただのカラー化ではなく"総天然色"と表現した意味がわかります。カラーにしても特撮のディテールが見事なことに驚嘆。モノクロ版も収録されているのがお得です。 (★★★★★)
コメント
おくれびと(笑)
うちの母に近くの映画館のネット予約するかと聞いたら、TVで放送するまで待つといってました。かなり「おくれびと」になります。
投稿: 竹花 | 2009/03/01 22:30:53
> かなり「おくれびと」になります
しかも、来週になればスクリーン数拡大で最寄りの映画館にかかるのに、それが待ちきれないから早く観たい云々だったそうで。結局は諦めて夕方早く帰ってきたみたいですが。
投稿: baldhatter | 2009/03/01 22:41:23
早速観てきましたよ~。
土曜の映画館でしたけど、前の席にはちらほら空席がありました。
中3の娘曰く
「終わった後に、あんなにし~んとしている映画はなかった。観てよかった」
確かにストーリーの起伏は乏しいのに、感動がある映画でした。
作り手の思いがこめられているからなのか。
映像の中でお約束のように描かれる死ではない、生者の目から見た死がリアルに再現されているからなのか。
山崎努のうさんくささは、天下一品でした。
投稿: あやや | 2009/03/02 10:40:26
>受賞後最初の週末に、空席なんかないよ、かーちゃん。
いいなぁ、親孝行いっぱいしてあげてください。
因みに、「つきみのいえ」はAmazonで売り切れになっています。
投稿: Jack | 2009/03/02 12:33:04
> 早速観てきましたよ~
非アカデミー賞信仰者なので当分観るつもりはなくなりましたが、滝田洋二郎は好きな監督なので、今回の受賞はめでたいかぎりでした。作品については、"後れびと" ではない竹花隊長が昨年ね 10/20 付エントリでいちはやく感想をお書きになってます。
http://takehana.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-15d5.html
投稿: baldhatter | 2009/03/02 14:52:48
> 「つきみのいえ」
えーと、本当の作品タイトルは「つきみ」ですか、「つみき」ですか?
投稿: baldhatter | 2009/03/02 14:53:44
>えーと、本当の作品タイトルは「つきみ」ですか、「つみき」ですか?
よくぞ気付いてくださいました^^
投稿: Jack | 2009/03/02 15:50:37
>しかも、来週になればスクリーン数拡大で最寄りの映画館にかかるのに…
お母様方は可哀想ですが、まるで創作落語のような話です。
こんなことなら、もっとちゃんと感想書いておけばよかったです。
投稿: 竹花 | 2009/03/02 18:16:15
> まるで創作落語のような話
いやまったく。私のちょうど二回り上の年女という年齢にもかかわらず、あいかわらず笑わせてもらっています。
投稿: baldhatter | 2009/03/02 18:40:33
> よくぞ気付いてくださいました
作品の内容は知らないのですが、「つきみのいえ」もいい感じです。
投稿: baldhatter | 2009/03/02 20:32:52
>「つきみのいえ」もいい感じ
季節はずれですが、これ↓とか?
寝床まで月を入れ寝るとする 山頭火
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読んでない観てないのですが、『悼む人』『おくりびと』と受賞ニュースが続くとつい考えてしまいます。死を「あってはならないこと」のように拒絶するのは何か違うということに日本人はそろそろ気づき始めたのかもしれない、と。
欣求浄土やメメント・モリにまで回帰することはなくとも、人間の文化のなかで永遠のテーマのひとつである「死を思うこと」は、そういつまでも禁忌の壁に閉じ込めておけるものではないのでしょう。
投稿: ハーブ | 2009/03/03 8:56:06
> 「死を思うこと」は、そういつまでも禁忌の壁に閉じ込めておけるものではない
なんつったって、あと 20 年経つと日本人 3 人に 1 人が 60 歳以上という年寄り国家。死ぬことをちゃんと考えなきゃどうにもならないところにきています。
投稿: baldhatter | 2009/03/03 22:30:02