# テオ・ヤンセン展に行ってきた
北海道の竹花さん(こんなことしてません?)がまた東京に遊びにいらっしゃったので、今回はもう一人の翻訳者仲間と計 3 人で「テオ・ヤンセン展」に行ってきました。
公式サイトのイメージで勝手に屋外展示を想像していましたが、実際は室内展示です。全体の規模も含めて、第一印象としてはやや "期待はずれ" 感もありましたが、最終的には満足でした。
キャッチコピーにもあるように、ヤンセン氏の作品世界のテーマは「新しい生命」を創造すること。ヨーロッパ人お得意のモチーフとも言えますが、その表現形態が個人的にはけっこうツボです。これがはたして "芸術" の範疇に属するのかどうかは知りませんが、たとえば素材そのものは、近くで見たら呆れちゃうほど、ほとんど "廃物利用の工作の時間" です。
公式ページのムービーでちらっと見られるムービーのように、彼の作品はかつて「生きて」活動していました。今回の展示物は、いわばそれの「死骸」です(可動品の展示もありますけど)。
こんな風に資料やパーツが展示してあって、パーツなどは普通の秘術展と違って「触るの OK」です。
これが最初の、おそらくいちばん目立つ展示。
土日と祝日にはコイツが動くんだそうです。残念......。も一回行こうかなぁ。
↑これの動力装置の一部です。上に並んでるペットボトルに空気をためて、まるで血管のようにからみあっているパイプを流れる空気圧で動きます。
もう一つの可動品。
これは、誰でも自由に動かすことができます。もしかしたら、後で動画をアップします。
造形的に美しいのはこれ。
この方向で見ると、腐海の大王ヤンマによく似ていますが、
展示会場でも DVD でも、動く仕組みを詳しく語ってくれていないところが残念でした。
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テオ・ヤンセンって、私はもちろん今回初めて知ったのですが、世界的な知名度はどうなんでしょうね。
と思って検索したら、ご本人の公式サイトがありました。こちらでも何本かのムービーで、生きていたときの姿を見ることができます。
リンク: Strandbeest.com
02:47 午後 日記・コラム・つぶやき文化・芸術 | URL
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コメント
もともとこの人を知ってて興味がある人でないと、ちょっと値段に見合わないかなという感じもしましたね(私はお二人に会うのが一番の目的だったので全然よかったのですが)。
でも実物の意外なほどのガラクタっぽさは映像ではわからないのでおもしろかったですね。子供のころ竹ひごを骨にして作った凧の複雑&巨大版という感じです。最初の「エイリアン」で椅子に座った状態で化石になってた異星人みたいでもありました。
投稿: 第三の翻訳者 | 2009/02/15 8:21:03
ビニールが破けているのに
そのまま展示したりしてますね~。
でも、ガラクタが自然のエネルギーで動くのは
ものすごく不思議だし、
よく見ると精密な骨組みになっていて、
ファンタスティックです。
写真もとってもキレイ。
投稿: あやや | 2009/02/15 15:44:11
> 意外なほどのガラクタっぽさは映像ではわからない
そうそう。あの素材のチープさが意外でした。あれが、高価な合金類とかだったら、かえって興ざめだったかもしれません。
> よく見ると精密な骨組みになっていて
特に、動いているところを見ていると飽きません。
投稿: baldhatter | 2009/02/15 18:06:47
イルカの絵??
とか思ったらヤンセンねw
センしか合ってなかった。。。
投稿: t98907 | 2009/02/28 10:29:29
t98907 さん、コメントありがとうございます。
(リンク先サイトも拝見しましたが、初めてですよね?)
> イルカの絵
しばらく何のことか判りませんでしたが、今でもあちこちで展示即売会をやっているアレですね。
投稿: baldhatter | 2009/02/28 12:35:06