# ボーナストラックの功罪
「ボーナストラック」という習慣もずいぶん当たり前になったようです。
アナログ LP を CD 化するときとか、以前に出ていた CD を再発売するときとかに、オリジナルの曲の後に「おまけ」が追加されることがあって、あれがボーナストラックと呼ばれています。
アナログから CD への移行期には、「オリジナル音源だけじゃ短くて、CD のトラックがもったいないね。何か足しちゃおうか」的な雰囲気が明らかにありました。最近はどちらかというと「付加価値を狙う」という意味合いでしょうか。
ジョン・レノンがロックンロールのスタンダード曲ばかりを収録した名盤『ロックン・ロール』も、最近の CD にはこのボーナストラックが 4 曲追加されています。
オリジナル盤(1975 年)では最後が Just Because という静かめの曲で、お祭り騒ぎっぽく続いたロックンロールナンバーを締めくくるに相応しい構成になっていました。
ところが、最近の CD ではその構成とまったくつながらない曲が 4 トラック追加されていて、オリジナルの味わいを損ねています。
しかも、おもしろいことに追加トラックの最後の 1 曲は Just Because (Reprise) 。つまり、レコード会社側もこの追加がオリジナル構成をぶち壊すものとある程度わかっているからこそ、最後にもう一度 Just Because を入れた。まるでそんな感じのちぐはぐな作りになっているのでした。
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コメント
EELSっていう人の"Souljacker"日本版というCDを買ったら、
ボーナストラックに「この曲はリリースするはずじゃなかった~」と歌ってるように聞こえる曲がありました。
投稿: 竹花 | 2009/01/28 12:43:43
EELS って、ウナギ?
投稿: baldhatter | 2009/01/29 2:48:26
「うなぎ」ですよね。こんな曲がありました。
http://jp.youtube.com/watch?v=H8hyCWH1Ww0
投稿: 竹花 | 2009/01/31 0:03:11
なるほど、「うなぎ」っぽい音です。けっこう好きかも。
投稿: baldhatter | 2009/01/31 11:47:51