# 『キャプテンウルトラ』ですよ! その1
10/14 のエントリ(# 今日もお馬鹿な)でネタにした「ウルトラファイト」と同じくらい、あるいはそれよりさらにキワモノ的な存在。
時間帯とスポンサー枠が同じという理由で「ウルトラ」の名を冠してはいるものの、ウルトラシリーズとは何の関係もない継子的な作品。
主役がその後は悪役ばっかりという点では黒部進にも負けない、そんな中田博久の主演作。
それが、『キャプテンウルトラ』なのです。
ちなみに、東野圭吾のエッセイ集『あの頃ぼくらはアホでした』ではこんな風に言及されています。
さてウルトラマンは終わった。次はどういうやつだ。僕はテレビを注目した。その時画面に出たのは、
「キャプテンウルトラ」
という文字だった。そしておかしなヘルメットをかぶったおっさんが、安物のロボットとヘンテコな子分を連れて、出来の悪いぬいぐるみと戦っている姿が出た。背景のセットやミニチュア模型は、昔の外国ドラマ『宇宙家族ロビンソン』を思い起こさせた。
これは、私も含めて同世代の多くの「ぼくら」が共通して抱いた感想でしょう(ただし、シュピーゲル号と第 2 クールの主題歌だけは大好きでした)。
で、ふと思いついてこれをレンタルしたわけですが、これが記憶と予想以上にスゴイことになっていました。ちなみに、製作は円谷プロではなく東映。
東野圭吾が言うようにセットやミニチュア、着ぐるみは完全に学芸会なみ。そこだけ見たらとても鑑賞に堪えないというくらい恥ずかしいレベル。ところが、脚本と演出では一応「本格スペースオペラをやろう」としてるんですよ。
監修が都筑道夫と光瀬龍。なるほど。
なにしろ、オリジナル・スタトレ(宇宙大作戦)の日本放映より 2 年も前ですよ。少なくとも、どんな惑星にもヘルメットなしで出かけていっちゃう TOS と違って、みんなちゃんと宇宙服着てますから :P
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