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2008.11.20

# 『キャプテンウルトラ』ですよ! その2

スタトレと言えば、新しい俳優陣がオリジナルメンバーを演じる劇場版が来年には公開されます。その予告編がちらちら出始めましたが、なんだかね、画面が豪華になればなるほどこのシリーズってつまらなくなってますよね。ビジュアルな派手さの分、SF 的ワンダーがどんどん失われている感じ。

かつてのスタトレと同じ魅力が『キャプテンウルトラ』にはある、と言ったらそれは褒めすぎ。

でもね。最終回を観て(実に 40 年ぶり)、大変なことに気づいたんですよ。

『2001年宇宙の旅』の展開にそれほどショックを受けなかったのは、きっと『キャプテンウルトラ』の最終回のおかげです。

「エヴァンゲリオン」の自己崩壊的最終回を笑って許せたのも、おそらくこの最終回を観ていたからです。

Wikipedia でも「最終回の花畑でのシーンは今でも特撮番組史上、もっとも解釈の難しいラストだとされている」などと書かれていますが、たしかにこの最終回は、強烈な印象で記憶に残っています。

怪獣も宇宙人も出てきません。オープニング早々、子供どうしとの会話とは言え「宇宙は無限。無限の先は無限」などという禅問答が展開します。で、子供の作った玩具みたいな宇宙船が、どういうわけか宇宙の果てまで行ける。主人公はそれを追っていって、ついに「無限の壁」にたどり着いちゃう。

後半でいったんはみんな助かるか、と思いきや、とつぜん推進装置の燃料が切れたキャプテンは真っ暗闇に向かって落ちていき、無限の壁を突き抜けてしまう ---

と、そこは一面のお花畑みたいな楽園で、ほかの隊員たちも子供もみんなそこで楽しそうに笑っている。そこでハッピーエンド。

シュールでしょ。木星の衛星軌道上でモノリスに遭遇して以降の何やら不思議な展開を先取りしています。主人公が「おめでとう!」の輪で迎えられる唐突な最終回も目じゃありません。

子供の頃にこんな作品に遭遇していたなんて、この世代は救いようがないなぁ 恵まれていたのだなぁ、と改めて実感しました。

12:38 午前 映画・テレビ |

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コメント

お花畑の最終回、覚えてますよ~(笑)。

「ブラックホールの先はお花畑なのか!」と納得した幼少の自分がいました・・・。

事実を知ったときのショックが、現在の人格形成に影響しているような気がしてなりません(爆)。

投稿: ishida | 2008/11/20 10:26:55

> 現在の人格形成に影響しているような気がしてなりません

私らの世代の宿痾ですから :)

それで思い出したことがあります。
『時をかける少女』をドラマ化した NHK の『タイムトラベラー』の続編『続 タイムトラベラー』で、未来人のタイムトラベル基地がその時代の人間に攻撃を受けるんですね。で、攻撃者の一人を捕まえて脳内のイメージを調べてみると、未知のものをすぐ攻撃したがるのは、彼らが子供の頃にテレビで見た特撮ヒーロー番組の影響らしいということが判る。

この話を見たとき、子供ながらに「それはわしらのことかい」と、いささかショックを受けましたよ。

投稿: baldhatter | 2008/11/20 19:19:56

『タイムトラベラー』、『続 タイムトラベラー』、懐かしすぎです!

そうです!
タイムトラベル基地を攻撃した21世紀人は、私らです(笑)。

投稿: ishida | 2008/11/22 18:37:09

> 21世紀人は、私ら

だからって私らを責められても...と当時思いました。

投稿: baldhatter | 2008/11/22 20:06:25

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