« # 芹沢博士@佐野史郎 | トップページ | # TRADOS - SDL Trados 2007 をインストールしてみた、その2 »

2008.10.27

# TRADOS - SDL Trados 2007 をインストールしてみた、その1

先日催された SDL Trados のイベントには出そびれたのですが、tratool のメーリングリストでいくつかの情報を拾うことができました。その情報を確認していた流れで、長らく放置していた SDL Trados 2007 をインストールしてみることになったので、ちょこっとメモしておきます。

参考リンク: Feature enhancements 2.pdf

※PDF が開きますのでご注意ください。

SDL Trados 2006 をすでに使用している環境に SDL Trados 2007 をインストール

私の場合、購入した時期の関係で、SDL Trados 2006 から 2007 へのアップグレード権がライセンスに含まれていました。しかし実際の翻訳ジョブでは Trados の最新版を要求される機会はむしろ少ないのでアップグレードは放置していたのですが、上記のリンク先にあるバージョン比較表を見ていて思うところがあり、Workbench と TagEditor の状況を確認してみたかったわけです。

■ライセンス(アクティベーションコードについて)
SDL Trados 2006 でのライセンス認証では、license.lic というライセンスファイルを指定していましたが、2007 では方式が少し変わっています。ライセンスファイルを指定するオプションもありますが、試したところなぜか認識されませんでした(ダイアログではOKになるが、デモモードでしか動かない)。ファイルを指定するのではなく、"アクティベーションコード" を入力しなければならないようです。このコードは、Trados のサイトでライセンス確認用ページにアクセスすれば確認できました。

■SP1 と SP2 について
リリースから時間が経っているので、すでに SP1 と SP2 Patch がリリースされています。SP1 はフルセットのインストーラなので、元々の 2007 をインストールしていなくても実行できます(インストールしていれば上書き)。SP 2 はパッチなので、SP1 をインストールしていないと実行できません。

全体に、インストールすべきアプリケーションが 2006 までと比べて増えています。

■SDL Trados Synergy について
2007 の最大の目玉が、新しいアプリケーションである Synergy であるようです。画面はこんな感じ。

Synergy

実力のほどは、もちろん使ってみなければ判りませんが、なんとなく「使ってみたくないなぁ」という印象のインターフェースです。翻訳プロジェクトをトータルに扱いやすくする、というコンセプトなのだろうと推測されますが、どちらかというと "大きなお世話" 的な存在にしか思えません。

プログラマのみなさんが最初に IDE 環境を目にしたときって、こんな印象だったのではないか。ふとそんなことを考えました。

そんな小手先のことより、メインの翻訳インターフェースである Workbench と TagEditor はどうなってるのか。私としては、それが知りたいわけでした。この稿、続きます。

02:56 午後 翻訳・英語・ことば TRADOS |

はてなブックマークに追加

« # 芹沢博士@佐野史郎 | トップページ | # TRADOS - SDL Trados 2007 をインストールしてみた、その2 »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: # TRADOS - SDL Trados 2007 をインストールしてみた、その1:

コメント

私は Trados 2007 を使用していますが、インストールするときはライセンスファイルを指定しました。アクティベーションコードはありませんでした。
3年前に購入したものですが、バージョンは7.0になっているので同じものですよね???
最近、何がどうなってるのかさっぱりわからなくて。。。

投稿: ぷーまま | 2008/10/27 18:36:58

バージョン番号の移行はややこしいのですが、3 年前にお買いになったということは、SDL Trados 7 ではなく TRADOS 7 かもしれませんね。リンク先の PDF でもわかりますが、
TRADOS 6.5 → TRADOS 7
までは連続してバージョン番号が上がっていますが、その後(SDL との合併後)は
SDL Trados 2006 → SDL Trados 2007
という別系統になっています。

ただし、内部バージョン番号だけは継続しているらしいので、
2006 = 7.5
2007 = 8.x
という対応関係になっています。Windows 2000 = Windows NT 5.0 と似たようなものですね。

投稿: baldhatter | 2008/10/27 18:50:38

事が少しでもややこしくなると放棄してしまうので(って翻訳者の言うこととじゃないですけど)、統合してからバージョンにいまいち付いていけずでした。Windows 2000 = Windows NT 5.0 でなんとなく納得。NT ってすごく懐かしい響き。

投稿: ぷーまま | 2008/10/28 10:00:59

> NT ってすごく懐かしい

懐かしいですよねー。
そー言えば、会社にいた頃には一部のマシンだけ Win 95 と NT のダブルブートになっていたこともあったなぁ。

投稿: baldhatter | 2008/10/28 13:47:08

この記事へのコメントは終了しました。