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2008.09.23

# (映画|映画館) の思い出、その5、その他

リチャード・バックにこんな作品があるということを。ときどきコメントをくださるぷーままさんの最近のエントリで知りました。

リンク: フェレットの冒険:今日もいたち日和:So-net blog

リチャード・バックと言えば日本ではもちろん『かもめのジョナサン』ということで、久しぶりにこのシリーズです。

その 5 --- はじめて一人で観た洋画

子供の頃は地元に映画館があったので、わざわざ銀座・日比谷エリア(電車 1 本で行ける)まで出かけるようになったのは主に中学生になってからでしたが、はじめて「一人で都内に観にいった」映画というのが、たぶん『かもめのジョナサン』の映画版でした。日本公開は 1974 年 10 月。

作品としては、まあ画面はきれいでしたが、ニール・ダイアモンドの音楽のほうばかり印象が強かったようです。

ところで、リチャード・バックの作品ではジョナサンより『イリュージョン』のほうが好きでした。翻訳が村上龍 --- 芥川賞を受賞して間もない頃の --- だったことでも話題になったようですが、今は違う翻訳版も出てるみたいです。

ジョナサンに続いて人生哲学を寓話的に語った作品ですが、何より「救世主が退屈している」という設定が、中学生の私にはとても面白く感じられました。

で、この『イリュージョン』が、その頃 FM 東京でやっていたラジオドラマシリーズ「音の本棚」に取り上げられたのもなかなかの出来でした。このシリーズについてはまたいずれ書くこともあると思いますが、全 5 話構成(月~金だったので)のうち、アンコール放送された 1 話だけが今もカセットテープで残っています。故・小池朝雄の声が聞ける、今となっては貴重品。

03:58 午後 映画・テレビ |

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コメント

>救世主が退屈している
確かに面白いです。
今なら退陣しているというところでしょうか。

中学生のとき友だちと初めて一緒に行ったのはランボーⅡでした。完全に独りで行ったのは高校時代のオネアミスの翼かミッションです。最初に買ったVHS映画がブレードランナーで、次が中古のエンジェル・ハートでした。

投稿: 竹花 | 2008/09/23 19:33:06

初めて見た映画、初めて独りで見た映画、がんばって思い出してみましたが全然記憶にありません。初めて見た映画が「かもめのジョナサン」なんて素敵です。子供の頃は、山口百恵と三浦友和の映画やアイドル系映画ばかり見ていたような。それしか田舎にはなかったのか。。。
「イリュージョン」面白そうですね。読んでみます。

投稿: ぷーまま | 2008/09/24 9:34:44

私が映画館で初めて観た映画は恐らく『ドラえもん のび太の恐竜』(1980年)です。電車に乗って一人で見に行ったと思いますが、子供にとってかなりの冒険でした(私は1971年生まれです)。

その後、同時上映されていた『うる星やつら オンリー・ユー』『ションベン・ライダー』(1983年)を観ました。前者が目的だったのですが、後者も印象に残りました。今年になって早稲田松竹で後者を見直し、こんな話だったんだと改めて知りました。押井守や相米慎二といった名前など、あの頃は知りませんでした。

それからずっと、映画は宮崎アニメくらいしか観ていなかったのですが、2004年12月から近所の早稲田松竹に通い出し、今では年100本のペースで映画鑑賞しています。早稲田松竹の上映作品(http://www.h4.dion.ne.jp/~wsdsck/contents/line_up_kako.html)と私の映画遍歴はほぼ重なっています。

また、私のサイト「On the Backstage 翻訳者のための情報源」(http://home.att.ne.jp/blue/onback/index.html)の「【Essay】Feel Reborn in the Theater」では、映画は映画館で観るべきだという主張を展開しています。宜しければご訪問ください。

投稿: バックステージ | 2008/09/24 13:43:24

> 完全に独りで行ったのは高校時代のオネアミスの翼かミッション

最初の 1 本には、やはりその人のいろいろなものが如実に反映されますね。その後の「最初に買ったVHS映画」もごく自然な流れです(私は LD でした)。そーいえば、Ultimate の特典映像をまだ観られていない...

投稿: baldhatter | 2008/09/25 14:31:24

> アイドル系映画ばかり見ていた

アイドル映画って、それなりのジャンルだと思います。ビートルズの『ヘルプ!』も典型的なアイドル映画ですが、ノリの良さによって名作たりえています。
『イリュージョン』は、私もかつて持っていた単行本がなくなってしまったので(たぶん実家のどこかだな)村上龍訳と別の訳を読み比べてみたいと思っています。

投稿: baldhatter | 2008/09/25 14:35:29

> 私が映画館で初めて観た映画は恐らく『ドラえもん のび太の恐竜』(1980年)

世代差です。私はこれ、近所の子供たちをたくさん "引率" して観にいきました。

> 同時上映されていた『うる星やつら オンリー・ユー』『ションベン・ライダー』

このラインアップも懐かしいです。早稲田松竹、まだあったんですね...と思ったら、いったん閉館して復活したんですね。すごいすごい。私は大学の立地から、文芸座(および地下)に足繁く通っていましたが、早稲田松竹にも何回か足を運んだことがあります。

映画館についてのエッセイも拝読しました。おっしゃること、諸手を挙げて賛成です。それなのに、ウチの地元ではこの 8 月、9 月でいっぺんに映画館がゼロになってしまいます。

映画館というハードウェアのスタイルが変わってきていることもあり、映画館で感じられる共有感や連帯感のようなものも、最近はずいぶん変質してきていると思います。

投稿: baldhatter | 2008/09/25 14:45:38

私は映画が好きだからというより、週1回rebornするために早稲田松竹に通っています。この名画座がなかったら、大半の映画の存在すら知らずに一生を終えていたでしょう。

レンタルだとどうしても自分の好みで選んでしまいますが、他者による良質の選択に身を委ねるという体験も、特に経験不足の時期には有効ではないでしょうか。そういう意味でこうした映画館が存続してほしいものです。

でも早稲田松竹は人気があるので大丈夫でしょう。私は2005年から元旦はここで過ごしていますが(1日は割引日ですし)、毎年満員です。みんなすることがないのでしょうか(自分のことは棚に上げて)。私は映画館で映画を観ることがrichでgorgeousなことだと本気で思っているので、最高の贅沢をしていると感じていますが。

投稿: バックステージ | 2008/09/25 21:21:13

> 他者による良質の選択に身を委ねるという体験も、特に経験不足の時期には有効ではないでしょうか

それって、映画鑑賞に限らずいろんな場面に該当しそうです。

> 早稲田松竹は人気があるので大丈夫でしょう

さすがに学生の街ということでしょうか。名画座に活気があるというのは羨ましく嬉しい限りです。

投稿: baldhatter | 2008/09/25 21:55:10

尾道に7年ぶり映画館復活
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/081018/trd0810181950016-n1.htm

市民運動の結果だそうです。早稲田松竹も早大生の働きかけで復興しましたし、人には映画館を求める心があるようです。

私には確信に近い思いがあります。ホームシアターの設備がこの先どんなに発達しても、映画館というインフラはなくならないということです。その理由は恐らく、館内で時を共有することでの連帯感なのでしょう。より抽象的に言えば「人は人と繋がらないと生きられないから」ということだと思います。

投稿: バックステージ | 2008/10/19 0:03:42

尾道に映画館がなくなっていたということにまず驚き。

> 映画館というインフラはなくならない

私もそうだと思います。早稲田松竹とか、この尾道のケースのようなケースを見ると勇気づけられる気がします。よし、明日は近場のスクリーン出かけようかな。

投稿: baldhatter | 2008/10/19 15:43:18

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