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2008.06.01

# Webster について補足

ちょっと前に「# Websterのオンライン辞書がすごい」というエントリを書きましたが、このサイトは Merriam Webster の辞書とは無関係、ということを補足しておきます。

そもそもこのサイト、単語の語義が WordNet のものなんですね(WordNet はプリンストン大学の認知科学研究所で運営されている概念辞書)。しかもバージョンがちょっと古くて、1.7.1 です(最新版は 2.1)。

じゃあ、なんで "Webster's" という名前が付いているかというと、アメリカでは "Webster's" というのが今では「英語辞典」の代名詞みたいなものになっていて、本家本元の Merriam Webster 社でなくともけっこういい加減にこの名前を冠しているわけでした。たとえば、Random House からも "Random House Webster" という名前の辞書が出ています。

Webster という名前の本当の元祖は、言語学者の Noah Webster さん(1748-1843)で、彼が編纂した辞書 An American Dictionary of the English Language から連綿と続いているのが、Merriam Webster 社から発行されている一連の辞書群です。

詳しくは、英語学者さんたちの研究がいろいろあるみたいですのでそれらをご覧ください。

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本家 Merriam Wester のシリーズでいちばん有名なのが、おそらく "Webster's Third New International Dictionary" です。OED と違って 1 冊本なので、重さが 6 kg もありました(私の恩師のところにありました)。

で、これの簡易版として版を重ねているのが、"Merriam-Webster's Collegiate Dictionary"。日本人がふだん使う分には、親本よりたぶんこっちの方がハンディです。最新が 11 版で、Thesauraus も付いた CD-ROM 版が実に手頃なお値段です。

この CD-ROM 版でユニークなのは、他の辞書にはない変わった検索条件があることです。

「検索語と韻を踏む語」
「同音異義語」
「検索語を語源に含む単語」
「検索した人物からの引用句」

などなど。実際にはどれだけ有益かわかりませんが、電子版ということで、いろいろなインデックス付けが可能だという試みのひとつとして評価できます。

12:21 午後 翻訳・英語・ことば, 辞典・事典 |

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コメント

>言語学者の Noah Webster さん
日本の「金田一さん」みたいな感じでしょうか?

投稿: Ado | 2008/06/02 12:41:25

> 日本の「金田一さん」

たしかに日本ならそうなるかもしれませんね。京助、春彦と(三代目はよく判らん)、国語学者といえば金田一ブランドです。
ただし、最近だと「金田一さん → 事件です」かも。

投稿: baldhatter | 2008/06/02 19:18:03

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