# 経験的データの価値
小寺信良氏のブログエントリはフィードでタイトルだけ見ていたので何のことか判りませんでしたが ---
こちらのエントリを読んで合点がいきました。
リンク: 技術者から翻訳者へのシルクロード:パソコンの全データ復旧にいくら支払う?
PC を仕事に使っている以上バックアップは当然でしょう、という話はひとまず横に置いておくとして、自分の PC に入っているデータの重要度、優先度というのは、ときどき考えておいてもいいテーマですね。
普通に考えて、翻訳者が失っていちばん困るのは翻訳ジョブのデータです。ただし、元のデータはクライアントや翻訳ベンダーの側に揃っているし、訳文だってもう一度自分の頭からひねり出せばいいわけで、思いきり乱暴に言えばリカバリが不可能なわけではありません。いや、もちろんそんな事態を迎えたくはありませんけど。
それから、住所録とか iTunes の音楽データは、必要な労力やコストは別としてもある程度リカバリが可能です。苦労して集めたり生成した辞書データも同様。
デジカメから保存した写真データ。これはリカバリ不可ですが、言ってしまえば家族から罵られるだけで、「思い出は心の中にあるのだよ」とうそぶいていられなくもない。
リカバリが困難もしくはほぼ不可能であり、自分にとってもっともクリティカルなもの、それは自分の職業的ノウハウに直結している、これまでの経験そのものと言えるデータ群です。
- カスタム辞書やカスタム翻訳メモリ
- 単語登録データ
- オリジナルのマクロやスクリプト
- その他、ノウハウを記録したドキュメントなど
これらを復元するためにいくら払うか? 即答はちょっと難しい。
12:13 午前 パソコン・インターネット | URL
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コメント
ファイルシステムエラーとやらで、しばらく前にPCのリカバリをしました。幸い、Dドライブは問題なく、仕事ファイルは無事でした。調子が悪いのは自覚していたので、使いそうなデータはバックアップしてましたし。ただ、盲点が「お気に入り」と「単語登録データ」。もう1台のPCにあった古いデータから復旧しましたが、かなり手間がかかりました。それ以来、こまめにバックアップを取るようにしてます。
あ、そういえば年賀状作成ソフトの住所録も消えてたんでした。年に1度しか使わないからすっかり忘れてました。復旧はできるけど、手間が……。Orz
投稿: Ado | 2008/06/20 12:08:24
ノートがHDDクラッシュの手前に来ています。
買い換えるべきか、騙し騙し(騙し騙され?)使うか、悩みどころです。
ituneはお金払ったので困ります。
投稿: 竹花です。 | 2008/06/20 16:36:13
> 年賀状作成ソフトの住所録
私も、以前は年賀状を Mac で作成していたので、Windows 環境に移したとき住所録データに苦労しました。
> HDDクラッシュの手前
兆候があるんだったら一刻も早く対策を!
投稿: baldhatter | 2008/06/22 0:40:50
>兆候があるんだったら一刻も早く対策を!
どうしたものかさっぱりわかりません^_^;
投稿: 竹花です。 | 2008/06/22 21:18:11
> さっぱりわかりません
・とりあえず、必要なてデータをぜんぶバックアップ
(Document and Settings以下の設定ファイルも重要)
・今のマシンが無事なうちにセカンドマシンの検討
取り急ぎこんなところでは。
投稿: baldhatter | 2008/06/23 11:38:13