# これも愚民化の一環かしら
「若者が旅行離れ」、「若者がテレビ離れ」、「若者が...」
マーケティング的に重要な年齢層だというのは判りますけどね、なんでそこまで若者ばかりターゲットにしなきゃいけないのか。
リンク: 映画字幕で業界が四苦八苦 若者の知的レベル低下が背景か? - MSN産経ニュース
この話も同じです。
映画各社によると、戦前の字幕はスクリーンの右端にひとつのせりふで最大縦13字で3行だったが、戦後は10字2行とやや少なめに。人間が1秒に読めるのは4文字程度というのが理由だった。文字数が再び増えるのが1980年代半ば。ビデオレンタルが普及するにつれ、テレビでも見やすいように、とスクリーンの中央下に最大横13字で2行の形式が定着した。
しかし、ここ数年、13字の字幕を読み切れないという若者が増加。映画離れを食い止めようと、製作、配給会社では苦肉の対応を余儀なくされている。字幕づくりの現場では、10字前後で区切って行数を増やしたり、漢字を省いたり…。さらに、字幕を必要としない吹き替え版へシフトする動きもある。(中略)
字幕以前の問題も。ある映画会社の製作担当者は「スパイ系作品の試写会後『ソ連って何ですか?』、『ナチスって何ですか?』との感想が寄せられ、本当に驚いた」と打ち明ける。
「ソ連」や「ナチス」を知らないやつらが増えたからって、字幕からその情報を落とすわけですか?
「理解できないから簡単にする」---そういう方向って、ほんとは思いっ切り間違っていて、実はここ何十年か続いたそういう傾向こそが、この手の無知な若者たちを生み出してきたのだということを、大人たちはもっと真剣に考えなきゃいけません。
それにしても、「13字の字幕を読み切れないという若者が増加」というのは本当なんでしょうかね。
たしかに、従来のいわゆる読書は敬遠されているでしょうが、今の子供たちは本以外のメディアで相当量の情報に接しているはずで、時間当たりの情報処理能力という点では、むしろ古い世代より進んでいるのじゃないかと、ウチの子たちを見ていても思うんですけどね。
それとも、接している情報の性質が違っていて、字幕を読むというのはやはり苦手なんでしょうか。
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激しく同意しつつ 懐かしい歌を思い出した。 禿頭帽子屋の独語妄言 side A:... [続きを読む]
受信: 2008/05/12 9:57:14
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コメント
字幕を読み切れない件ですが、
昨今の映画はcgや特撮などビジュアル面でのアピールが強く場面転換も早いため、映像に目を奪われて読み切れないというのが大きいんじゃないかと思いますが。
どうでしょう?
投稿: yuu | 2008/05/12 15:11:26
yuu さん、コメントありがとうございます。
> 映像に目を奪われて読み切れないというのが大きいんじゃないかと思います
なるほど。その可能性は高いかもしれませんね。
たしかに私も、まだ字幕に多くを頼っていた頃、「中央付近の座席が取れないときは右寄りではなく左寄り」と決めていました。字幕はスクリーン右端に出るので、左から斜めに見た方が字幕を視野に捉えやすかったからです。
投稿: baldhatter | 2008/05/12 20:11:35