# 日常的なラテン語
タマゴを割ると白身の中に浮遊している白い紐状のヤツ、ありますね。人によってはあの感じが苦手で必ず取り除くという、アレです。あれのこと、
からざ
って言いますよね? 日常的にもわりとよく使いますよね? 愚妻はあまり使わないだろうと言ってますが。
あれ、何語か知ってました?
私は何となく、「殻座」とか、そんな感じの日本語だろうと思ってたんですが、実はラテン語なんだということを知って、かなり吃驚しました。
カラザ[ラテンchalaza] 鳥類の卵の卵白の中にある紐状のもの。卵黄膜につないで卵黄の回転を防ぎ、胚盤が常に上になるように保っている。(三省堂『大辞林』)
ポルトガル語とかイタリア語経由ではなく、直接ラテン語から日常的な語彙になっている外来語って、珍しいですよね。
上記の定義から言えば、私が推測していた「殻座」もまんざらではないと思うんですけどね。
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コメント
わ、ほんとだ。広辞苑にもそう載ってますね。びっくりです。(僕も「殻座」だと思い込んでました)
子供のころにそう習ったような記憶が。(母親が「からの中で黄身を支えているから“からざ”」と言ったような気がします。母親も勘違いしていたのか、子供が覚えやすいようにそういう説明の仕方をしたのかはわかりません)
ということは、日本人が卵を食べるようになったのはラテン語が伝来した後だったってことなんですかね?
投稿: おじゃま丸 | 2008/04/01 12:15:43
殻座って良い当て字です。あれは「白いヤツ」としか認識してませんでした。こっそり浸透させていけば、襦袢、合羽並みに日本語クイズに出せる日が来ます。
chalazaの語源を調べたら ギリシャ語でkhalaze(hailstone:雹)だそうで、まさに「白いヤツ」でした。
投稿: 竹花です。 | 2008/04/01 13:31:44
子どもの頃、あれは「目」の元で、雛がかえるとあれが目になるんだと教えられ信じていました。日常に潜むラテン語、なんだかほかにもありそうな気がします。
投稿: Jack | 2008/04/01 20:54:58
> 日本人が卵を食べるようになったのは
食生活とラテン語が結び付いていたとは限りませんが、食するようになったのはそれほど古いことではないですよね。
> 襦袢、合羽並み
ああ、確かにその辺の仲間ですね。
> あれは「目」の元
私は、黄身の中にある白い点みたいな部分、あそこが眼になると教わった気がします。
投稿: baldhatter | 2008/04/02 10:27:08