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2008.01.13

# ビートルズ三本立て

仕事の谷間で、ようやく "Blade Runner Final Cut (Ultimate Collector's Edition)" の梱包を解くことができたのですが、そのことを書けるのはまだ先になりそうなので、一緒に届いた "THE BEATLES HELP!" にちなんで、30 年以上前の昔話でも。

私は、いわゆるビートルズ世代より後の生まれなので、主体的に洋楽を聞くようになった頃にはもう解散から数年が経っていました。今のように映像媒体があふれている時代ではなかったので、ビートルズの映像に触れられる機会といえば、「フィルムコンサート」と称してライブ映像などを流していたイベントと、あとは映画だけでした。

ビートルズ映画三本立てといえば、もちろんこのラインアップ。
『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』
『ヘルプ!』
『レット・イット・ビー』

ようやく観る機会が訪れたのは、有楽町スバルにかかったとき。ところが、朝 8:00 くらいの回で観ようと出かけたら、1 時間以上前にすでに満席。三本立ての立ち見はさすがにきついので、えんえん 6 時間ほど次の回まで待つことにしました。「アンソロジー」や "Let It Be Naked" などなかったあの当時、LP バージョン以外の演奏を聴けたのが、実に新鮮でした。

次に同じ三本立てが上映されたのは、日劇の地下にあった日劇文化---いやもう古い古い---でしたが、ここではとんでもない目に遭いました。日劇文化は、特に小さい(たぶん 100 席程度)劇場でしたが、その最前列に熱烈ファンらしき女性グループ---当時の大学生かなぁ。厨房の私たちよりずっと年上でしたよ---が陣取っていて、なんと映画が始まると、まるでコンサートのときのようにスクリーンに向かってキャアキャア騒ぎ始めたのですよ。最初の 1 本の間ずっとその調子だったので、休憩時間になると場内アナウンスで厳重注意されていました。

なお、「日劇文化」という劇場名を私は長らく忘れていて、というか当時はなぜだか「日劇地下」とばかり呼んでいた記憶があって、こちらのサイトを参考にさせていただきました(ブログ主さんは、私とほぼ同世代のようです)。

So-net blog:古今東西座:「HELP!」 やっと出た!

この三本立てに限らず、観るのに苦労した作品ほど記憶に残るものですね。同じビートルズ関係の映画『バングラデシュ・コンサート』なんか、やっと観られたのが、三越の中にあった超ミニ劇場でした。なぜか、私の前列では数人のおばさん集団がお弁当食べながら観てました...

DVD で手軽に何度でも映画を観られるようになった今と、必死に情報を求めて千載一遇の思いでスクリーンに見入っていたあの頃と、どちらが映像体験として恵まれていたのかなと思いつつ、それでもやはり、Blade Runner のバージョン違いを見比べたりできるのは嬉しいわけでした。

09:18 午後 映画・テレビ |

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コメント

>ビートルズ映画三本立て

『ヤァ!ヤァ!ヤァ!』では、私も似たような場面に遭遇しました。映画に手を振ってどうすんだよ、などと少々醒めた目で見てた思い出があります。ビートルズ関連の映画では上記以外に『イエローサブマリン』なんてのもありましたね。

>DVD で手軽に何度でも映画を観られるようになった今と、必死に情報を求めて千載一遇の思いでスクリーンに見入っていたあの頃と、どちらが映像体験として恵まれていたのかな

そうですね、苦労してようやく見ること/聞くことができるなんて感動は今の時代味わうのが難しいのでしょうね(ただし、私個人は昨年ようやく『Powers of Ten』の全編を見て感激しました)。
日劇文化(私も名前は知りませんでした)では、何の予備知識もなしに、時間が空いたからちょっと映画でも観ようと入り、『アメリカングラフィティ』に遭遇。映画が終った後、あまりの感動にしばし椅子から立ち上がれなかったなんて経験があります。

投稿: Jack | 2008/01/13 22:03:31

ビートルズはやっぱり凄かったんですね。

映画を見ることにドラマがあるなんて「ニューシネマ・パラダイス」みたいです。

投稿: 竹花です。 | 2008/01/14 2:00:05

記事中でご紹介いただきありがとうございます。間違いなく同世代ですね。

日劇文化は日本のマイナー系(ATG)の作品とか、洋画のリバイバル作品とか、古いけど日本未公開だった作品の上映が主で、今のミニシアターのような役割の映画館でした。以前調べたところでは、戦時中はニュース映画専門の劇場だったらしいです。
なかなかユニークなラインナップだったので、その後も結構観に行きましたね。

投稿: 丹下段平 | 2008/01/14 10:52:38

> 映画に手を振ってどうすんだよ

そーいえば、池袋の(旧)文芸座でよくやった東宝特撮映画のオールナイトでは、タイトルバックに「円谷英二」とか「本多猪四郎」とか出てくるたびに拍手しているファンもいましたっけ。

> 時間が空いたからちょっと映画でも観ようと
> その後も結構観に行きましたね

丹下段平さん、明日はどっちだ --- ではなくて、ようこそ&コメントありがとうございます。
この世代より上だと、やはりあの映画館にはお世話になってますねぇ。懐古、懐古。

> 映画を見ることにドラマがあるなんて

というほど大袈裟なものではないんですが、思わず映画の思い出話を続けて書いてみたくなりました。

投稿: baldhatter | 2008/01/14 15:21:58

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