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2008.01.16

# (映画|映画館) の思い出、その2

昔話をするようになったら老化の始まり......なんですけどね :(

その 2 --- 暗闇の魅力

保護者同伴の頃、どのくらいの頻度で映画館に行っていたか定かではありませんが、東宝特撮映画がかかれば必ず、それ以外にも戦争ものとか寅さんとか、なんでも観にいっていたようです。

映画館でいちばん好きだったのは、重い扉を開けて真っ暗な館内に入る瞬間でした。

今でこそ、映画を観るときはあらかじめタイムテーブルを確認して、上映前から座席に陣取るというスタイルが当たり前になり、映画館の側でも入れ替え制が多くなったりしていますが、昔は時間など気にせず館内に入っていきました(世間一般がどうだったかは知りません)。

当然ながら上映中の館内は真っ暗。そのいちばん奥の方に、横長のスクリーンが浮かび上がります。スクリーンが明るい分、足下はいっそう暗く感じられ、場面転換で明るくなったときだけ館内の様子が見える程度です。

スクリーンを気にしながら暗さに目が慣れるのを待つ、その間の期待感と落ち着かなさ。それが「映画を観る」ことの導入部分でした。

途中から観るものだから、次の回は観はじめた場所になったら席を立つこともあるし、最後まで観ることもあります。ストーリーの途中から観るというのは、観ていない部分のプロットを現在のコンテキストから推測するということの訓練になっていたかもしれません。筋がつながってみて初めて「あぁ、なるほど」と納得することもたびたびあって、それはそれで面白い経験だったと思います。

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そんな頃に観た(観られなかった)映画のエピソードです。

小学校中学年の頃、私は戦記もの(太平洋戦争の戦史とか航空機の話とか)が好きだったので、その手の映画もよく観にいきました。たいていは同じ趣味の友人と一緒で、そのときは友人の母親が同伴でした。

当時、私や私の親は、二本立てならメインだけでなく併映作品も観るのが当たり前だったのですが、この友人の家ではどうやら習慣が違っていたらしく、あるときも、メイン作品 --- たぶん『トラ・トラ・トラ!』とかその辺り --- が終わるとさっさと席を立ったのですね。

ところが、そのとき併映だったのが『西のペテン師・東のサギ師』という作品で、私はそのタイトルがえらく気になって、観たくて観たくて仕方がなかったわけです。でも、友人の親に同伴してもらっている手前、自分のその希望を口に出すことはできず、まして自分一人が残ると言い出すこともできず、やむをえず映画館を出ました。

それ以来、この作品は私にとってまぼろしのプログラムピクチャとなりました。今に至るまで、観る機会はありません(ビデオ化、DVD 化もされていない模様)。

長じて、「映画はなるぺく一人で観に行きたい」と思うようになったのは、この痛恨の一事が遠因です。たぶん。

06:28 午後 映画・テレビ |

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コメント

ALWAYSのようです。

それがしが最初に劇場でみた映画は「スターウォーズ・帝国の逆襲」でした。次は恐らくETで、なぜか洋画が多かったです。

投稿: 竹花です。 | 2008/01/17 0:46:29

私は「モスラ対ゴジラ」だったかな。
ずっとSF好きのままです。
映画は一人で観た方が入り込めますね。「スターウォーズ」は仲間とお祭り気分で行きましたが。

投稿: ひるで | 2008/01/17 2:57:27

> なぜか洋画が多かったです

子供の頃に観た洋画の話も今度書きますが、昔はやはり圧倒的に邦画が多かったですね。

> 「モスラ対ゴジラ」

東宝特撮のことも改めて書く予定です。

> 仲間とお祭り気分で

たしかに、そういうノリで観たい映画もありますね。

投稿: baldhatter | 2008/01/17 20:56:15

「モスラ対ゴジラ」を子供がお祭り気分で見るというのはとても面白いドラマになります。

投稿: 竹花です。 | 2008/01/18 20:52:31

> 子供がお祭り気分で見るというのはとても面白いドラマ

実際、映画版ドラえもんの第 1 作は『モスラ対ゴジラ』(ただし再編集版)が併映でしたね。

投稿: baldhatter | 2008/01/19 17:19:12

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