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2007.11.11

# TRADOS - パス名にもご注意

翻訳者に限らずお仕事でファイルを直接やりとりする人は、自分の PC のパス設定なんかにも、ちょっとだけ気をつけた方がいいかもしれません。

ファイルの種類によっては、作業ディレクトリなどの情報が自分も知らないうちにファイルに取得されていることがあり、見ようと思えば簡単に見られてしまうからです。バイナリファイルならまだよいのですが、テキストファイルは要注意。特に XML 系のファイルは、いろいろな情報をメタデータとして簡単に持つことができるので、どんな情報が載っかっているか判りません。

たとえば、Trados 標準の TagEditor というツールで HTML や XML ドキュメントを翻訳すると、バイリンガルファイルとして *.ttx という形式のファイルが生成されるのですが、*.ttx 自体も XML ファイルなので、この中には本文情報のほかにもいろいろなデータが記録されています。

テキストエディタで開いてみると、たとえば <ToolSettings> というタグの中に Trados のバージョンなどが入っていることが判ります。

そして、<UserSettings> というタグの中には、SourceDocumentPath という属性の値として、自分が翻訳対象ファイルを置いたフォルダまでのパス名がしっかり記録されているわけです。つまり、そのパスが

SourceDocumentPath="C:\Job\Current\Target\Hoge.html"

とかであれば問題はないのですが、迂闊にも、

SourceDocumentPath="C:\お仕事\A社以外\翻訳対象\Hoge.html"

だったりすれば、A社と取引のあることがバレてバレになりますし、

SourceDocumentPath="C:\Work\Trans\急ぎ\Hoge.html"

なんかであれば、やっつけ仕事をしたような誤解の原因にもなりかねません。

テキストファイルの納品物は、念のため一度は開いてみた方がいいかも...と思う一方で、こーゆーのは個人情報保護の観点から言ったらどーなんでしょうね。

02:42 午前 パソコン・インターネット TRADOS |

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