# TRADOS - バージョンのまとめ
半分は自分用のメモですが、判っている範囲で Trados のバージョンを整理しておきます。
ただし、コーポレート版、フリーランス版、サーバ版などのバージョン構成はほぼ毎回のリリースごとに変化していてトレースもできないので区別していません。
Trados 2.x
事実上、最初の商用バージョン(だったと思います。もうだいぶ以前のことなので。補完情報のある方はぜひお知らせください)。
Trados 3.x
2.x は不具合が多く、わりとすぐ 3.x が登場しました。一応は実用レベルですが、自前のバイリンガルファイル・エディタである TagEditor はまだまだ使い物にならないダメっ子ツールでした。この後の 4.x というバージョンは市場に出ていません。
Trados 5.x
TagEditor がおおむね実用に耐えるようになったバージョンです。バイリンガルファイルの形式が変更されて互換性がなくなりました。
Trados 6.x
MultiTerm(用語管理ソフト)のファイル形式が大きく変わり、これ以前と以降では互換性がまったくなくなりました。ソフトウェア・ライセンスの登場もここからだったと思います。6.5.x が、買収される前の Trados としては最後のバージョンとなりました。
SDL Trados 2006(Trados 7.5.x)
SDL 社に買収されたてからはこんな名前になりました。正式な製品名としては "SDL" を冠して最後に西暦が付くようになり、バージョン番号は内部的にのみ存続しています。ユーザ間で話をするとき、ちょっと厄介です。使用頻度の高い機能のショートカットなど、細かい修正があります。
SDL Trados 2007(Trados 8.x)
アップグレードしていないので、まだ実機を見たことがありません。
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Trados って、IT 系翻訳、特にローカライズ業界ではデファクトスタンダードとまで言われていますが、そのわりに情報はあまり出回っていませんよね。「Trados バージョン 歴史」でググったら、自分の書いたエントリがヒットしちゃったくらいです。いくらシェアが高いと言っても、所詮は限られた世界でのことなわけですね。
メモリや用語ファイル、バイリンガルファイルなどの上位/下位互換性については、バージョンごとにかなり状況がややこしいことになっています。
02:15 午前 翻訳・英語・ことば TRADOS | URL
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