# そういえば「万愚節」という言葉もあったか
4 月 1 日にこの話を取り上げたとき、「事の真偽は別として」と書いたのは、ネタの可能性も大いにあるという予防線のつもりだったわけですが、どうやら現実の方が、小生のそんな矮小な発想を大きく超えているようなのでした。
リンク: TBS 街頭インタで過剰演出
問題の番組は、TBSのバラエティー番組「サンデージャポン」で、去年12月から今月にかけての4回の放送の中で、東京・秋葉原での街頭インタビューだとして同じ男性が繰り返しインタビューを受けていました。視聴者からの指摘を受けてTBSが調べたところ、このうち2月11日に放送した柳沢厚生労働大臣の発言についてのインタビューと、今月1日の未成年の女性タレントの喫煙についてのインタビューは、番組の制作スタッフがこの男性に日時と場所を事前に教えたうえで取材していたことがわかりました。番組の制作スタッフは、同じ男性に偶然2回インタビューしたところ答えがおもしろかったので番組で使いたいと思って3度目と4度目は事前に連絡したということです。TBSは「バラエティー番組なので演出の範囲内だと考えているが、視聴者に誤解を与えかねないものだった。今後はインタビューする予定はない」と問題があったことを認めました。
TBS さんについてはもう特に何も言うことはありませんので、タイトルについて一応触れておきましょう。
英語で、April Fool's Day のことを、All Fools' Day とも言います。これは All Saints' Day(万聖節 = キリスト教圏で、11 月 1 日の行事。「諸聖人の日」とも言い、この前日がハロウィーン)をもじってできた言葉なんだそうですが、Webster ではこの日のことがこう説明されていました。
The first day of April, a day on which sportive impositions are practiced.
"sportive imposition" ですからね。やはり 4 月 1 日のウソは、あけっらかんと陽性なものでなくてはいけません。後になってから、「視聴者に誤解を与えかねないものだった」などと付け加えるような imposition(負担や課税、それらを与えること。善意などにつけこむこと。詐欺、ペテン)は論外です。
本当は違うのでしょうが、なんだかいろんな意味で「万愚」という文字が意味深に思えました。
11:32 午後 社会・ニュースあげ足とり・笑い | URL
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