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2007.04.04

# ストライクとストライキ

よく知られているように、英単語 strike は、日本語に入ってくるときに「ストライク」と「ストライキ」に分化してしまいました。その「ストライキ」の方のお話。

首都圏では、しばらく前まで春闘といえば私鉄のストというのが定番でした。だから小生などは、「スト」と聞けばすぐ「電車が止まる」と連想するわけですが、最近は事情が変わってきて、鉄道各社のストというのはすっかり聞かなくなりました。

案の定、息子と「ストライキ」の話をしたところ、彼がまっさきに想起したのはプロ野球のスト(2004 年だったっけ?)なんだそうだ。

ところで、「ストライク/ストライキ」で今でも思い出す光景があります。

たぶん、ところは池袋西武のたばこセンターでした。
パナマ帽、もしくはつば広のソフトウェア帽みたいな帽子をかぶり、やや派手目な背広を着た中年のおっさんが、なんだかものすごい勢いでカウンターに駆け寄ってきて、これもなぜだか思いっ切り威勢よく注文したのでした。

ラッキー・ストライキ!

(注: 正しい銘柄は「ラッキーストライク」です)

風体といい、そのC調な(懐かしい表現でしょ)発声といい、そのときは一瞬ご本人ではないかと目を疑ったほど、故・植木等に似ているおじさんでした。

きっと、この無責任風おじさんの中では、「ストライク」と「ストライキ」は正しく同一の単語だったんだな、と今になって思います。

08:30 午後 翻訳・英語・ことば |

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