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2007.03.25

# 新しい Trados にちょっと感動

仕事がら、Trados とのつき合いもずいぶん長くなりました。

Trados というのは、いわゆる翻訳支援ソフトウェアのひとつですが、だいぶ前のエントリ(2005/6/21)で書いたように別メーカーに吸収され、今は SDL Trados という名前が正式です。

その Trados、バージョン 2.0 から、6.5 LSP(いわゆるコーポレート版)まで色々なバージョンを使ってきましたが、最近、ゆえあって SDL Trados 2006 という新しいバージョンも使い始めました。このバージョンでは、長らく放置されていた大きな欠点のいくつかが改善されていて、ちょっと驚いています。

(以下は、実際に Trados を使っていない人には意味不明です、あしからず)

どこを見ても詳しい更新履歴が見つからないので厳密にはどのバージョンから改善されたのか不明なのですが、私の記憶する限りでは、かなり新しいはずです。

その1: 「取得」コマンドのショートカット
Word 上、もしくは TagEditor 上で「取得」コマンドの使用頻度は高いはずですが、これまでショートカットが標準で用意されていませんでした。Word なら任意のショートカットを追加できますが、TagEditor ではそれもできないので、これまでけっこう不自由でした。そのショートカットがようやく追加されています。

その2: Word 上のコピーと貼り付け
信じられないことですが、Word と Trados Workbench を連動しているとき、Word 上ではコピペすら自由にできませんでした。なんでそんなことになっているかと言うと、Word 上での Trados 機能は複数ステップから成るマクロとして実装されており、マクロの過程でクリップボードが使われています(見えないところでコピーと貼り付けが行われている)。そのため、ユーザが文字列をコピーしても、その後で分節を開いたり閉じたりするだけでクリップボードが書き換えられてしまうのでした。
今のバージョンでは、それが改善されて普通にコピペもできるようになりました。

いずれも当たり前すぎる機能であり、対応が遅すぎるくらいですが、"Better late than never." というところで、今回少し見直しました。

02:11 午前 翻訳・英語・ことば TRADOS |

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