« # 受験産業・続 | トップページ | # スタバもマックも »

2007.03.28

# M/A 後の遺物

大規模なケースも含めて M/A が日常茶飯事となっている IT 業界ですが、インストール後のファイル群 --- 余談ながら、こういうのを英語では "installation" と表現できます --- を見ていると、M/A 以前の各社の痕跡を看て取ることができて面白いことがあります。

たとえば、SDL TRADOS。

メインのプログラム群(Workbench や TagEditor)のインストール先(デフォルト)は、
    C:\Program Files\SDL International
となっており、このパスには SDL と TRADOS が合併したことが反映されています。

ところが、MultiTerm(辞書検索アプリ)のインストール先は、
    C:\Program Files\TRADOS\MultiTerm
となっていて、TRADOS の名称がしっかりパスに残っています。

この辺りに TRADOS 社と SDL 社の微妙な力関係、あるいは旧 Trados の技術関係者の意地のようななものが見え隠れしていて面白いわけです。「メインのプログラム群はもう完全に SDL の財産になっちゃったけど、MultiTerm はまだワシらのもんだかんね」みたいな。

ぜんぜん事実とは違うかもしれませんが、お仕事中にちょっと思いついたので。

03:20 午後 翻訳・英語・ことば TRADOS |

はてなブックマークに追加

« # 受験産業・続 | トップページ | # スタバもマックも »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: # M/A 後の遺物:

コメント

この記事へのコメントは終了しました。