« # 音節の省略 | トップページ | # 最近の英辞郎くん »

2007.02.12

# やふー

前のエントリを書くに当たって辞書を眺めていたら、


yagi


yahoo

と単語が続いていて、偶々 yahoo の語義が目にとまりました。

yahoo not very intelligent or interested in culture

こんなマイナスイメージで定義されている単語を、ヤンさんとファイロさんはなぜ選んだのかな、とちょっと疑問に思って調べてみました。

ちなみに、yagi とは日本が世界に誇る「八木アンテナ」が普通名詞化した単語ですが、その話はまたいずれ。

Yahoo! の命名由来については、ちゃんと Yahoo サイトに記載されていて、

The name Yahoo! is an acronym for "Yet Another Hierarchical Officious Oracle," but Filo and Yang insist they selected the name because they liked the general definition of a yahoo: "rude, unsophisticated, uncouth." Yahoo! itself first resided on Yang's student workstation, "Akebono," while the software was lodged on Filo's computer, "Konishiki" - both named after legendary sumo wrestlers.

"rude, unsophisticated, uncouth" の意味だと本人たちが言ってるんでした。これだと、冒頭に引いた辞書の定義とニュアンスがぜんっぜん違ってきますね。つまり、単に「バカとか無知」という否定的な意味ではなく、「既成概念にとらわれない、自由奔放」という含みであって --- 特に "uncouth" ---、言ってみれば、何のことはない典型的なシリコンバレー流儀を言い表していたのでした。

って、この話は有名すぎるくらい有名で今まで小生が知らなかっただけなんですね、きっと。

やはり辞書的な定義だけに頼っていると見落としてしまうことが多々ある、というのがこの話の教訓。冒頭に引いたのは WNet で、もともと信頼性はあまり高くないのですが、AHD でも "A person regarded as crude or brutish" という程度。COBUILD には、

Some people refer to young rich people as yahoos when they disapprove of them because they behave in a noisy, extravagant, and unpleasant way.

という面白い定義があって、これはリーダーズも引き継いでいます。

ところで、"Yet Another Hierarchical Officious Oracle" の方は俗説とされていますが、これももかなり気が利いていて、それっぽさ十分です。"Yet Another"という表現がすでに IT 俗語感を漂わせていますが、カナメは "Oracle" でしょう。このフレーズの訳出例を探してみると、

またも登場した階層的かつお節介な神託」(日本語版 Wiki)
もうひとつの階層構造の気が利くデータベース(Yahoo! JAPAN の著作権案内ページ)

というように Oracle の訳が違っているのですが、やはりこれは掛詞を狙って造語されたと考えたいところです。

**********

英語版 Wiki で、Yahoo の記述に "backronym" という単語が使われていたので、さっそく私家版英語辞典に収録しました。

12:55 午前 パソコン・インターネット |

はてなブックマークに追加

« # 音節の省略 | トップページ | # 最近の英辞郎くん »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: # やふー:

コメント

この記事へのコメントは終了しました。