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2006.06.26

# Weblio のご紹介

職業柄、辞書や事典、特に新しい語彙が反映されやすい(しかも多くの場合無料)オンラインの辞書/事典には常に注目しているわけですが、最近始まったこちらは、ちょっと違った方向のオモシロさがあります。

Weblio -beta-

独自の辞書/事典を構築しているのではなく、他のサイトを登録しておいて、そこから一気に用語を検索するわけですが、その登録辞書がかなりのベースで増えています。新しく登録された辞書は、トップページにも一部が表示されるので、定期巡回していると、ちょっと想像もしなかったような辞書や用語集があるわけです。

実用的な用途だけでなく、「どんな辞書や用語集がオンラインに存在するのか?」ということをウォッチングできる---小生は、もっぱらそんな楽しみをしています。

6/26 現在もトップに出ている、そんな用語集の 1 つが

「ウミガメ用語集」

です。ウミガメ...

書店の雑誌コーナーでその昔、

「月刊・住職」

という雑誌を見つけたときと似たインパクトがあります。

12:48 午後 翻訳・英語・ことば, 辞典・事典 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2006.06.25

# 映画『ココシリ』

ココシリ。英語表記は "Kekexili"、中国語だと「可可西里」。

地球上にはときどき、「自分は前世ここに生まれ育ったのではないか」と思えるほどに理屈ぬきの吸引力を持つ風景というものがあって、小生にはこの辺り --- 中国奥地とかチベットの、富士山より海抜の高い世界 --- がどうもそれに当たるようです。

容赦なく厳しい自然の中で「生きる」ことの残酷さと美しさ。

平素の自分たちが、高度に都市化した社会でいかに「生かされている」かということを実感させられる映画 --- 一言でまとめるとそうなるでしょうか。

映し出される世界が小生の肌に合うというだけでなく、監督の Chuan Lu は、若手(1970 年生まれ)にもかかわらず相当に練達した映画人だなと思いました。訴えたいこと、描きたい世界を厳として持っていながら、しかし決して声高にならない。凄みはあるがどこか静かなタッチを貫いている。小生にはたいへん好もしい映画でした。

(以下、わがすながらネタバレ含みます)
ストーリーは、ココシリと呼ばれる辺境でかつて横行したチベットカモシカの密猟と、それを防ごうとする山岳パトロールの姿を中心に進みます。ちなみに、これらは実話に基づいています。

冒頭すぐの葬儀のシーンが導入として巧みでした。
隊員の遺体を囲んだ男たちがチベット語(たぶん)で経を唱え、微妙にずれた複数の音程が不思議なうねりを持って流れます。しかも、そのすぐそばには、死臭を嗅ぎつけたハゲタカが群れている。そう、あの一帯なので葬儀といえば鳥葬なのでした。

これだけでもう、観る者はあの高緯度文化圏の独特の雰囲気に引き込まれます。

その後も、密猟者を追うという一点が常に観客の緊張感を維持していくわけですが、当然ながらそれは単なる追跡劇では終わりません。

零下 20 度という酷寒、砂嵐、吹雪。どこにあるか判らない流砂...そんな過酷な世界で、追う者も追われる者も等しく「生きて」いる。「生きて」いかねばならない。パトロール隊長 "リータイ" の視点は、その事実を当然のこととして捉え、都会から来たカメラマン "ガイ" の視点 --- つまりこれが、ヤワな都会人種である観客にいちばん近い --- は、同じ事実をときとして抱えきれない。

ただし、同じような設定にありがちな、集団のリーダーと部外者の衝突という図式はほとんど出現しません。ガイも --- おそらくは彼の父がチベット族であるという設定ゆえに --- この世界の厳しい現実を、目の前にある自然を受け入れる。

残酷なまでの自然を前にしたとき、あるいその厳しさに人が抗してゆかねばならないときに現代人が感じてしまう、その「抱えきれなさ」がこの映画の要の一つです。

(余談ながら、邦画『もののけ姫』のテーマも、実はこれに類する「抱えきれなさ」だったはずなのだが、現代日本人にはもはやそれが通用しなかった節があります。)

その自然を映すカメラのカットも、まだいくぶんベタな印象はあったものの、監督の意向をよく反映した落ち着いた運びでした。

こういう映画がまだ出てくるのは、中国という巨大な文化圏の懐の深さでしょうか。監督 Chuan Lu には、今後も注目したいと思います。

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ところで。

俳優はみんな中国かチベットの方たち --- その他大勢はきっと俳優でもない現地の人たちという気がしますが、調べられるデータがない --- で、どの顔も実にいいのですが 、それとは別のレベルでは「○○に似てるなー」とつい口走りたくなるくらい、やはり日本人と共通の顔立ちをしてますねぇ。

山岳パトロール隊長役の Duobuji(この人だけが普通の俳優で、後はみんな映画初出演)は、チャウ・シンチーを真面目にしたような顔ですが、役所広司にもちょっと似てる。都会からやってくるカメラマンの Zhang Lei は妻夫木。隊員の一人リウは岸谷五郎で、その恋人は、若かりし頃の大谷直子(ちょっと違うかな)。

12:44 午前 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (2)

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2006.06.21

# モーッ :)

リンク: 国民性ジョーク(その2): 牛が二匹いて... - MM21 [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

小生これは初見でした。
実におもしろいので、多少の脚色を交えつつ、翻訳してみました。
(検索したら、いくつか訳は見つかりましたが、今回の 17 編全部はまだ出ていない模様です)

民主党員
自分が牛を 2 頭飼っていて、お隣が 1 頭も飼っていないと、
罪悪感を感じてしまう。
バーバラ・ストライザンドは歌を歌ってくれるけど。

共和党員
自分が牛を 2 頭飼っていて、お隣が 1 頭も飼っていないとしても、こう言う。
「だからどうした?」

社会主義者
牛を 2 頭飼っていると、
政府が 1 頭を召し上げて隣人に与える。
さっそく協同組合を結成し、隣人に牛の飼い方を教える。

共産主義者
牛を 2 頭飼っていたが、
政府がどちらも取り上げて、くれるのはミルクばかり。
おまけにそのミルクは、高い上に酸っぱい。

米国流資本主義者
牝牛を 2 頭飼っているなら、
1 頭を売って、牡牛を 1 頭買う。そうすればどんどん数は増える。

米国型官僚
牝牛を 2 頭飼っていたところ、
政府出資の新たな農事プログラムのもと、次のように命令される。
1 頭は射殺して、残る 1 頭から搾乳すること、と。
そしてミルクはどぶに捨てられる。

米国企業
牛が 2 頭いるなら、
1 頭は売却したうえ借用し、残る 1 頭は株式公開する。
この 2 頭で 4 頭分のミルクを生産させていたら、1 頭があえなく過労死。
アナリストには、1 アールまでダウンサイジングして経費を削減したと発表しておけば、
株価は上がる。

フランス企業
牛が 2 頭では少ない、
3 頭よこせと主張してストに入り、ランチでワインを飲む。
素晴らしき哉、人生。

日本企業
牛は 2 頭しかいないが、
品種改良でサイズを 10 分の 1 にし、しかも牛乳の生産量は 20 倍を確保する。
この牛たちは満員電車にもよく耐え、
学校の成績はもちろんトップクラス。

ドイツ企業
牛が 2 頭。
金毛を生やし、ビールをがんがん飲んで良質な牛乳を出し、
しかも時速 100 マイルで走れるように品種改良する。
年間 13 週間の休暇を要求するのが玉に瑕。

イタリア企業
牝牛が 2 頭いたけれど、はてさてどこへ行ったやら。
ふらふら散歩していたら、現れ出でし美女ひとり。
ふたりでランチと決め込んで、
オー、ビバ、人生!

ロシア企業
牛が 2 頭いる。
ウォッカを少々あおってから数えてみたら、5 頭になっている。
さらにウォッカをいただいてから、
もう一度数えてみたら、今度は 42 頭だ。
そこへマフィアが現れて、何頭だか知らないが全部かっさらっていった。

タリバン企業
アフガニスタン全土の牛を独占している。2 頭だ。
獣の恥部に触ることは禁忌なので、牛乳を搾ることはしない。
牛乳生産の代替策を講じるため合衆国政府から 4,000 万ドルの資金援助を受けるが、
その資金でしっかり武器を購入する。

イラク企業
2 頭いた牝牛は
某所に潜伏。
鳴き声入りの録音テープだけが届く。

ポーランド企業
牝牛が 2 頭いる。
搾乳しようとした社員は、定期的に負傷もしくは殺害されている。

フロリダの企業
黒牛と茶牛がいて、
みんなルックスのいい方に投票しようとする。
ところが、茶牛に投票しようと思ってうっかり黒牛に投票する者、
両方に投票する者、
どちらにも投票しない者が後を絶たない。
なかには投票の仕方を知らない者もいる始末。
結局、州外から人が押し寄せて、どれがいちばん格好いいかを教えてくれる。

カリフォルニア州の企業
何百万頭も牛がいて、
本物のカリフォルニア・チーズを作れるが、
英語を話せるのは 5 頭だけで、不法滞在牛がほとんど。
ところで、アーノルドくんは、巨乳の牛が大好きだ。

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結論。
やっぱり英語で読んだ方が、何倍もおもしろいです。

12:06 午前 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2006.06.15

# へぇー

リンク: 今からでもなれるとしたらなってみたい職業ランキング - goo ランキング

上位の方は、まあそんなもの、ですが、

翻訳やりたい人

がこんなに多いんですねぇ。

ちなみに、文芸翻訳系は「翻訳家」、産業翻訳系は「翻訳者」と呼びならわされているというのは、どのくらい知られているんでしょうか。

11:05 午後 社会・ニュース | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2006.06.14

# エンジンとは

リンク: 検索エンジン:日本の30社・機関が独自開発へ-企業:MSN毎日インタラクティブ

一般紙の見出しになるほど、この「エンジン」という用語は定着した、のかなぁ。うちのカミさんあたりは、抵抗しそうな気がするけど。

エンジンとは、コンピューター関連用語としては、特定の機能を提供するひとまとまりのソフトウェアやハードのことである。例えば、Yahooなどの検索サイトで利用されている検索用ソフトは「検索エンジン」と呼ばれる。またレーザープリンターの印刷機構部分は「プリンターエンジン」と呼ばれる。

そう思って、Jargon File を見たら面白い記述がありました。

The hacker senses of engine are actually close to its original, pre-Industrial-Revolution sense of a skill, clever device, or instrument (the word is cognate to ‘ingenuity’).

つまり、いわゆる内燃機関が発明されてからの語義ではなくて、ingenuity「才能、スキル」に近いようなものとしての語感なんですね。

01:06 午後 パソコン・インターネット | | コメント (1) | トラックバック (0)

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# 時限装置付き

リンク: エレベーター事故:シ社製が連続暴走 千葉のマンションで-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ

この手の現象は「今まで健在化していなかった分が表面に出てきたために多く見える」というのが相場なのですが、近い過去の発生件数を見ていると、まるで時限装置でも付いていたかのようです。

なんてね。ウソです。たまたま設置の時期が近くて、その後の保守の程度も似たようなものだったということなんでしょうね、きっと。

12:50 午後 社会・ニュース | | コメント (0) | トラックバック (0)

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# 家族ゲーム

リンク: マンガ、ドラマに登場する理想のファミリーランキング! -ORICON STYLE ORIGINAL CONFIDENCE ニュース

なんだそりゃ? だったらみんな、せっせと二世代同居すりゃいいじゃんか。

リンク先にあるこちらのアンケートは、かなり笑えるなぁ。

12:45 午後 社会・ニュース | | コメント (0) | トラックバック (0)

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# 擦り合わせてみたけれど

リンク: 英語で説明しにくい「擦り合わせ」 - シリアルイノベーション [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

そもそも「擦り合わせ」がなんで "integral" になったんでしょうね。
検索してみると、確かにこのような用例は見つかるのですが...

integral は、英英で語義を見ると、まっさきに

Essential or necessary for completeness; constituent(AHD) forming a necessary part of something(LDOCE)

と定義されていて、"integral part of ナントカ"という使い方が普通です。

つまり、integral というのは個々の構成要素の属性にあたる形容詞であって、「擦り合わせた」結果としての総体を指したり、その方法を語ったりするのはやや苦しいようです。全体を指す用法はないわけではないのですが、

> 擦り合わせ型のアーキテクチャ

のように、アーキテクチャという「あり方」を修飾する言い方としては、英語圏の人がピンとこないのも無理からぬことという気がします。

しいて同根の単語を使うなら、過去分詞にして "integrated"ですが、これは IT 文脈などでは「統合」という意味ですでに使われていますね。

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以上、まったくの門外漢が、ただこの英単語について思いついたことを書いてみました。この手の経営用語? は専門外なので、コメントはせず TB にとどめましたが、この世界って、不思議に和語が多いんですね。

12:31 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (1) | トラックバック (0)

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2006.06.13

# かなり恥ずかしいぞ

リンク: ITmedia D PC USER:第1回 果たしてWindows Vistaはテイクオフできるのか? (1/2)

まず、ITmedia さんにお小言。
記事 1 ページ目、中ほどにある Vista の機能表、

Domein Rogon

は、あんまりなミスです。大至急訂正しましょう。

いよいよ苦しげな Vista ですが、ふと思いついて、Win 2000 → XP → Vista の必要スペック、ここでは話を簡単にするために必要最低メモリー量を確認してみました。

Win 2000: 最低 32MB、推奨 64MB
Win XP : 最低 64MB、推奨 128MB

つまりちょうど 2 倍ですね。リリースの時間差は、およそ 20 か月。

Vista : 最低 512MB、Aero稼動に 1GB

一気に 4 倍(推奨値からなら 2 倍)。Aero 動かすには 8 倍(同、4 倍)ですね。XP リリースからの経過時間はほぼ 5 年 = 60 か月。

ハードウェアの進歩はもちろん早くなっているとはいえ、前リリースからの経過時間が 3 倍になっただけなんだから、この必要スペックは、やっぱ「やりすぎ」なのではないか、と。

というわけで、ウチのオフィスでは当たり前のように Win 2000 が標準マシンなのだった。

12:54 午後 パソコン・インターネット | | コメント (1) | トラックバック (0)

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2006.06.12

# 生命

先週末、娘の飼っているハムスター(のうちの 1 匹)が死んだ。

初めてのことではないので、娘も以前のように悲嘆に暮れるということはなかったようだが、今回は死に至るまでの経緯が今までとちょっと違っていたので、ちょっと記録しておく。

携帯に残っているメールの履歴からすると、それはもう 4 か月ほども前のことになる。「ハムスターの様子がおかしい。足がよたよたしている」という報告があり、翌日には獣医へ。

以前も似たような症状を呈してから数日で死んでしまったケースがあったので、娘も覚悟はできていたらしいが、それでも獣医のくれた飲み薬を一所懸命に与えていた。しばらく病状は変わらず、数日後には毛並みも荒れ果て、目やにのようなものも出てきて、これはいよいよだろうと思われた。

ところが、さらに数日経つと、萎えた足が元に戻ることこそなかったが、毛並みや目の周りはすっかり回復し、普通に歩き回るようになったという。「薬が効いたのかな」--- 娘はしごく嬉しそうだった。

その後は、衰弱と回復を何回か繰り返し、数週間前には「ほら、こんなに小さくなっちゃったよ」---ほとんど立ち上がることもできないまま、それでもまだ娘の手の上で必死にエサをくわえていた。小生が直接その姿を見たのは、それが最後だったろうか。

過去にも何匹かのハムスターの死を経験してきた娘だが、今回はその驚異的な生命力に、きっと何かを感じ取ってくれたのだろうな。

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ペットの話と直接の関係はない(ことにしておく)が、本邦の出生率がとうとう 1.25 という値にまで下がったという。

「子供を持たない権利」。そんなものが本当にあるものなのだろうか。

あるのだとしたら、そんな権利が認められるのだとしたら、その人種が何世代かの後には地上から姿を消してしまっても、きっと誰も文句は言わないんだろうな。

10:28 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

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# みだりに使うべからず

リンク: みだらな行為:中2女子に 中学教員逮捕 埼玉-事件:MSN毎日インタラクティブ

毎度のことながら、法律用語って笑えます。

 埼玉県警川越署は12日、同県鶴ケ島市上広谷、川越市立中臨時教員、小柴宏樹容疑者(24)を県青少年健全育成条例(みだらな性行為等の禁止)違反の疑いで逮捕した。容疑を認めている。  調べでは、小柴容疑者は5月5日、同県坂戸市内のビジネスホテルで、昨年度勤務していた県内の別の公立中の2年女子生徒(13)と、18歳未満と知りながらみだらな行為をした疑い。  小柴容疑者は今年に入り、女子生徒と携帯メールなどで連絡を取って複数回にわたりみだらな行為をしていたという。
(太字および下線は小生)

ちなみに、

みだら【淫ら・猥ら】
男女間の不品行なさま。だらしがないさま。礼儀の正しくないさま。みだり。淫猥。猥褻。(広辞苑より)

ということは、「不品行ではない性行為」なら抵触しない法律なのだろうか...

12:49 午後 | | コメント (2) | トラックバック (2)

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# 乗ってみたいかも

リンク: 上海エレベータ事情 - やったるで 中国!! [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

小生、「水平方向もしくは斜め方向に移動するエレベータ」の夢を見ることがときどきあります。

本当にこのボタンどおりに移動してくれたら、すごく嬉しい。

12:27 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2006.06.09

# シェア1%とはいえ、ずいぶんあるものだ

リンク: asahi.com:シンドラー社、国内エレベーター8834基のリスト提出

やっと出てきました。「シンドラーのリスト」

そういえば、例のシンドラー氏とは別家系だということを書いている記事もありましたね。

10:44 午後 社会・ニュース | | コメント (0) | トラックバック (1)

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# この記事書いたのは受験生か

リンク: asahi.com:「事故は主に管理や使い方に起因」 シンドラーが声明�-�社会

本当は今回の事件について「シンドラーのリスト」というネタを書く予定だったのですが...、今日のこの記事の日本語の方にまず反応してしまいました。

東京都港区の公共住宅で起きたエレベーター事故で、日本法人がこのエレベーターを製造したシンドラーホールディング(本部・スイス)は8日、「エレベーター産業での事故は主に不適切な管理か利用者の危険な乗り方に起因していることが多い」とする声明を出した。
(太字は小生)

「日本法人がこのエレベーターを製造したシンドラーホールディングは~」

この日本語 --- 主語がつかみにくい --- って、まるで、所有格の関係代名詞 whose を使った英文の直訳でしょう。

I have a friend whose father lost his life in the World Trade Center.
「私には、お父さんが WTC で亡くなった友人がいる」

...Schindler Holding AG group whose Japanese arm manufactured the elevator... こんな感じのニュースを訳したからこうなった、みたいな。

と思っていたら、その Asahi の英文サイトには、ちゃんとこう書いてあったし。

Schindler Holding AG group, of which Schindler Elevator KK is the Japanese arm, entered the Chinese market in 1980 and set up its main office in Shanghai.

誰かの blog にも書いてあったけど、この時期って、どの新聞社も新入社員が記事書いたりしてるんでしょうかね(朝日さんでおかしな日本語を見かけるのは、この時期に限ってないけど、もちろん朝日に限ったことでもない)。

12:46 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2006.06.06

# 具体的な数字

原文はこちら。

83 Problems

これは、やはりあれですね、

42

つーのと同じノリと申せましょう。

08:38 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

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# オープン - 微妙な違和感

まずタイトルでクスっと笑えました。

オープンソースは、米国版「情けは人のためならず」。

---が、なぜか違和感を覚えたのでちらっと(いつもながらいい加減に)考察してみた次第。

これは小生だけかもしれませんが、「情けは人のためならず」という俚諺の --- もちろん本来の --- "厚意はめぐりめぐって自分のところに戻ってくるもの" という意味には、どことなく「閉じた世界」を感じるのですね。人種でも言語でもいいのですが、ひとつの閉じた社会でなければ通用しない常識(もしくは世間知)。

ひるがえって、"Open Source" とは文字通り "オープン" なのであって、そこには閉じた感じが伴っていない。「情けはひとのためならず」の方が、どこか自分の把握しうる閉じた世間みたいなものを前提としているのとは違い、「世界中のどこまで届くか判らないような広がり」があるように思います。

あくまでも、小生の勝手な感じです。

ところで、「情けはひとのためならず」って、最初に意味を知ったときには、何か打算の臭いがあっていやだなぁと思ってました。今はそういうこともあまりなくなりましたが。

12:29 午後 パソコン・インターネット | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2006.06.05

# 歴史と物語

リンク: コデラ ノブログ: ダ・ヴィンチ・コードの彼方 [ITmedia D Blog]

> 世界が共有できる歴史を構築するというのは夢物語に近いものがあるが、取り組むこと自体が無駄だとは思えない。

ムダではないかもしれないが、それには「歴史」ではない別物の human science が必要なのかな、などと、翻訳者のはしくれとしては history という単語の語源を考えつつぼんやり思うのだった。

history の語源は --- his story だというガセはともかく :P ---、ラテン語、ギリシャ語と遡って、「物語」と同根だというのは有名な話で、物語である以上、語り手の都合や聞き手の都合によって流動的にどうにでもなってしまうもの。そういう従来の「歴史」なら、限定された一地域を越えて共有することなど、もちろん不可能だ。

だが、"learned, wise man; wit と同語源" であることも考えれば、人類として共有しうる "何ものか" が見出される可能性もあるのかもしれない。

--------------------
ところで、同じ敗戦国である旧ドイツと日本との差は何だったのか。
きっとどこかでは言われている話だろうと思うが、もちろん不勉強なので、勝手に書いてみる。

旧ドイツには、ナチスという実に判りやすい「悪」の部分があって、敗戦と同時にそれを体外に思い切り排出し、その後も徹底して排斥しつづけることが、戦後国際社会におけるかの国の至上命題だった。

ひるがえって本邦では、A 級戦犯---すでにその名前からして、「悪」であることが程度の差でしかない---という存在が、こちらは原則として、日本というムラ社会がその内部に抱え込むことになってしまった(もちろん、それに伴うモロモロと一緒に)。

このことがけっこう大きいんではないか。
それ以上のことは、もちろん今ここではとても書ききれないので、ひとまずここまで。

12:59 午後 社会・ニュース | | コメント (0) | トラックバック (0)

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# 「返上」という手段

リンク: 芸術選奨「返上したい」和田氏、盗作事実上認める : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

なんとも小物ですなぁ、往生際の悪いこと悪いこと。

受賞を取り消される前に返上する、つーのは、あれですかね、「逮捕される前に自首した方が罪が軽くなる」みたいな感覚でしょうか。でも自主ということは罪を認めちゃうわけでしょう。

 芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した洋画家・和田義彦氏(66)の複数の作品が、イタリア人画家、アルベルト・スギ氏(77)の作品と酷似していると指摘され、文化庁が調査している問題で、和田氏は読売新聞に対し、「(スギ氏の作品の構図を)本人の了解を十分に得ないまま借用していた。社会通念上、盗作と言われても仕方ない」と事実上、盗作を認め、同賞については「返上したい」と語った。  読売新聞は4日までに、電話や面会で、和田氏から今回の疑惑について話を聞いた。その中で、自らの創作方法について、「構図を借り、私なりのものを加えているのが自分の手法。海外で勉強した画家でないと、このような微妙なニュアンスは分からない」と主張したものの、構図を借りることについてスギ氏の了解が十分ではなかったことを認め、「社会通念上、盗作と言われても仕方ない」などと述べた。

「社会通念上」云々というのは、「われわれゲージツ家のレベルなら盗作じゃぁないんだけどな。ゲージツを理解できない一般市民レベルでは盗作っつうことになっちゃうんだから、しかたないな」という次元の発言でしょうか。

本気でゲージツを争う気があるのなら「自首」しちゃあいけない。

で、いろいろ関連記事も探していたら、なんと翻訳の話まで飛び出していたのでした。

盗作疑惑、伊画家書簡を不自然翻訳 「共同制作」強調か

さて、小生が今回もっともひっかかったのは、スギ氏というイタリア人さんの名前。この人の作品は、「スギ作」と書かれたりして、日本人の大半は「杉作」と変換しちゃう...わけないか。

12:33 午後 文化・芸術 | | コメント (1) | トラックバック (1)

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2006.06.01

# 口は禍のもと...とは言え

リンク: 中学教諭:授業中「赤ちゃん殺せる」発言 奈良・橿原-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ

特にこういうご時世だから仕方がないのかもしれないけどねぇ。

 奈良県橿原市立八木中学校(松田良司校長、994人)の男性教諭(44)が授業中、「赤ちゃんの頭に針を刺せば殺せる」などと発言していたことが1日、分かった。保護者らが同中や市教委に抗議し、事情を聴いた校長に教諭は「殺せるという表現をしたかもしれない」とほぼ認めている。市教委も「事実なら不適切な発言」として事情を聴く。  同中によると、この教諭は4月30日、3年生の理科の授業中、圧力で物が変形する仕組みを説明した際、「赤ちゃんの頭がい骨は頭頂部がつながっていないので、間に針を刺したりすれば殺すことができる」などと話した。男子生徒1人が「気分が悪い」と訴え、早退した。

この先生が実際に口にしたのは、「~殺せちゃうんだよ。それほど弱いものなんだから気を付けてあげなきゃいけないんだ」というものだったからしれない。その辺はもう判んないですけど、

> 男子生徒1人が「気分が悪い」と訴え、早退した。

というのは、あまりにひ弱いんじゃないだろうか。

もしかしたら最近その子のうちには赤ん坊がいて、しかも彼は想像力がとても豊かで、それでとても辛い思いをしたのかもしれないですが、なんというか、今の世の中でもっと考えなきゃいけないのは、もっと違うところにあるんじゃないかな。

03:25 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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# タテとヨコ

リンク: CNET Japan Blog - 中島聡・ネット時代のデジタルライフスタイル:「縦の進化」と「横の進化」

「タテとヨコ」のメタファーを使うと、けっこう色々な世の中の事象を語れるものです。「縦社会」と「横社会」とか、身体が「縦に伸びる」と「横に伸びる」^^ とか。「通時性」と「共時性」というのも、概念としてはかけ離れていますが、イメージとしては共通しています。

でも、中島氏の 1 つ前のエントリにもあるように、ソフトウェアの「肥大化」という言葉もあることを考えると、この場合「縦」と「横」という対比がしっくり来ない気もします。もちろん、深い意味は全然なくて単に言葉遊びのレベルですけどね。

ソフトウェアの肥大化は、中島氏の言う「縦の進化」に属するわけですが、「肥大」というと、少なくとも小生などは横方向にイメージしてしまいます。これは上に挙げた「横に伸びる」という戯言のせい。つまり日常語彙レベルでは、「太る」=「肥大」=「横方向への成長」なわけで、あまりタテのイメージではないのですね。

そこで、「タテ」と「ヨコ」ではなく、「垂直進化」と「水平進化」なんてどうだろうかと考えてみます。

英語には「タテ」に当たる言葉がなくて、たいていは vertical と表現されます。「ヨコ」と horizontal も同様。でも日本語だと「縦/横」と「垂直/水平」には用法にだいぶ違いがあって、少なくとも「水平進化」なら「太る」イメージとはたぶん重ならないと思うわけですが、いかがでしょうね。

12:58 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

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