« 2006年4月 | トップページ | 2006年6月 »

2006.05.31

# ナンバーズ、かな

リンク: 医学都市伝説: 数字たちの秘密の生活

かなり楽しいです、これ。
THE SECRET LIVES OF NUMBERS ← こちらの "ENTER" からどうぞ。

仕掛け自体にも関心しますが、何より感嘆に値するのは、0 から 100 万の数字の出現を、

ただひたすらカウントしている

というところでしょう。

賽の河原の石積み、ではないけど、精神病理学的な研究の対象になってもおかしくないようなこの愚昧、いや高邁な単純さ。

なんつーか、こういう行為って、ある意味できわめて人間くさいですよ。

πの値を何桁まで計算したとか、最大の素数を発見したとかいうのも、これと似た不可思議さを持つ人間的行為です。が、このサイトの単純さ、阿呆らしさときたら、もう拍手喝采ものなのです。

もちろんそれだけではなくて、ある数字を調べると、たとえばこんな情報を提供してくれる、「タメになるサイト」でもあるのですよ(たぶん)。

Associations for 6502:
6502 assembler
6502 CPU
6502 emulator
6502 microprocessor
6502 processor

11:28 午後 パソコン・インターネット | | コメント (0) | トラックバック (1)

はてなブックマークに追加

# モノとコト

リンク: 「Web 2.0」が米国で商標登録 - 栗原潔のテクノロジー時評Ver2 [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

ヨーロッパ言語文化圏の彼らにとって、言葉はしょせん「モノ」でしかない。どう頑張っても、「コト」を理解できないままでいるから、こういう愚行がまかり通るんだろうなぁ。

10:54 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# House of Bamboo !

リンク: 西日本新聞 / アジア・世界 [耐震構造どころか… 中国で竹筋コンクリート 高層分譲住宅で露見]

これこそまさしく "House of Bamboo" でございます。

見つけた人、さぞ驚いたことでしょう。お気の毒なことです。

 【北京28日傍示文昭】耐震強度偽装どころか、鉄筋の代わりに竹を使用―。中国浙江省杭州市の高層分譲住宅で、鉄筋の代わりに竹の棒を使った欠陥工事が見つかった。施工した建設会社は「出稼ぎの農民労働者が鉄筋を使い切ってしまい勝手にやったことだ」と説明しているが、工事を監督する同市の建築担当当局は建物全体の安全検査を命じるなど、真相の究明に乗り出した。
 北京の大衆紙・北京晨報によると、住宅を購入した家主が今月8日、トイレを改装しようと壁を壊したところ、本来は梁(はり)の支えとしてコンクリート内に入れてあるはずの太さ12ミリの鉄筋2本の代わりに、長さ約1.3メートルと同約50センチの竹の棒2本が埋められていた。

念のための蛇足:
"House of Bamboo" とは、Samuel Fuller が日本を舞台に撮ったモノクロ映画です。1955 年の作品で、邦題は『東京暗黒街・竹の家』。若干キッチュですが、好きな映画。

12:29 午前 社会・ニュース | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2006.05.30

# 海の向こうの親バカ

リンク: ITmedia News:[WSJ] 「親バカメール」に悩まされる人たち (1/2)

前回のエントリは、バカ親の話だったが、今回は親バカの話 :)

元記事はこちらだが、
The Baby-Photo Backlash
できれば英文で読んだ方が、阿呆らしさを楽しめる。

...says Mr. Bartolome, who tries to send back brief replies, such as "Nice photo" or "Wow."
バートロミー氏は「ステキな写真ですね」「素晴らしい」といった短い返事を送るようにしているという。

訳文でこの "Wow" の語感を出すのは、なかなか難しいだろう。
もし面と向かって写真を見せられて、その場でこの "Wow" を口にしたら、氏の嫌悪感は相手にストレートに伝わってしまうだろう。でも手紙に書くだけなら何も問題ない。相手にはきっと賛嘆の言葉として届くことだろう。

この辺りの事情は "Great" とか "Spelended" とかも共通していて、「程度がはなはだしい」という強調に過ぎず、文脈しだいでプラスにもマイナスにも使えるわけだ。

そう考えてみると、古語の省略もちょっと判ってきたりする。「いと」とだけ書いてあって、現代訳語だと「たいそう○○」と形容詞が補ってあったりする。

ちなみに、小生は子供の写真を持ち歩いたことは一度もない。

12:59 午後 社会・ニュース | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2006.05.29

# プロブレ~ム

リンク: 小1プロブレム:葛飾区、クラスに補助員配置 学級運営サポート--23区初 /東京-教育行政:MSN毎日インタラクティブ

いやもう、末期的とも言えるこの造語の破壊力が目をひいただけだったのですが---。

小学校の新入生が、「集団行動が取れない、授業中に座っていられない、話を聞かないなどの状態が数ヶ月継続する状態」なんだそうだ。つまりは、「学級崩壊」よりもさらに手前で未成立、つーことなんだろうか。

まずは、こんな造語をした責任者をこそ教育しなおすべきかとも思うが、子供が人の話を聞かないなんてことは、
その親たち
を見ていれば何も不思議ではない --- もうしばらく前からそんな状態だったはずだ。

これは、いつか書いておこうと思っていた話なのだが ---。
そもそも、そうした子供らの親たちがすでに、「人の話は黙って聞く」とか「最低限のルールを守る」とか、それこそ小学校低学年までには学習してきたはずの常識を守れていないのだ。
授業参観の間じゅう、教室の後ろで世間話を続ける母親グループ。
行事のたびに見かける、ビデオカメラを構えて平気で人の前に立つ父親たち。
卒業式の真っ最中、卒業生の名前が読み上げられるたびに「変な名前」と傍若無人な私語を交わす父母。
彼らの子供である新入生の "プロブレム" より以前の、こちらこそはるかに目に余る重大問題だと思うのだが。

10:09 午後 社会・ニュース | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# 遅れてるだけだよ

リンク: ITmedia News:新聞に生き残りの道はあるか 新聞社サイト、アクセス伸びず

今、新聞社サイトのどれだけがまともに RSS フィードに対応している? 自サイトに読者を誘導するのは、そんなに難しいことじゃないぞ。

それから。
ネットだけが原因と思わない方がいいよね。紙面がこの 20 年くらいでどれだけツマラナクなっているか、日本語のレベルがどれだけ落ちているか、その辺も考えてください。

12:54 午後 社会・ニュース | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# 逆風

リンク: ニュースプラス1 今日のトップニュース

えてしてこういうことが起きるもの...なのかどうか。先日の amputee な方にさらに逆風が吹いたようです。

世界最高峰エベレストの山頂近くで高山病になり、死亡したとみなされたオーストラリアの登山家が、その翌朝、まだ生きているのを発見され、奇跡的に救助されていたことが分かった。 オーストラリアの通信社などによると、救助されたのはリンカーン・ホール氏(50)。 ホール氏はエベレストに登頂した後、シェルパとともに下山したが、頂上から150メートル下で高山病のため意識を失った。 シェルパは自分たちの生命も危険にさらされたため、ホール氏を置き去りにして下山し、登山隊のリーダーはホール氏は死亡したと判断した。 しかし、その翌朝、頂上に向かっていたアメリカの登山家が、ホール氏が生きているのを発見してホール氏の登山隊に連絡し、シェルパが救助した。 ホール氏を助けたアメリカの登山家は、救助のため自らの登頂は断念した。 エベレストでは今月、ニュージーランド人らが、倒れていた別の登山家を助けずに山頂を目指したとして非難されたばかり。

案の定、この記事を見ても、悪者扱いは確定的になっているらしい。

12:49 午後 社会・ニュース | | コメント (0) | トラックバック (1)

はてなブックマークに追加

# 裏声で歌うのだろうか

リンク: Sankei Web 社会 「君が代」替え歌流布 ネット上「慰安婦」主題?(05/29 02:11)

 卒業式、入学式での国歌斉唱が浸透するなか、「君が代」の替え歌がインターネット上などで流布されている。「従軍慰安婦」や「戦後補償裁判」などをモチーフにした内容だが、本来の歌詞とそっくり同じ発音に聞こえる英語の歌詞になっているのが特徴で、はた目には正しく歌っているかどうか見分けがつきにくい。既に国旗掲揚や国歌斉唱に反対するグループの間で、新手のサボタージュの手段として広がっているようだ。  替え歌の題名は「KISS ME(私にキスして)」。国旗国歌法の制定以降に一部で流れ始め、いくつかの“改訂版"ができたが、今年2月の卒業シーズンごろには一般のブログや掲示板にも転載されて、広く流布するようになった。

例によって無責任な妄言だけ吐かせていただくと、この替え歌、なかなか良く出来ています。

Kiss me, girl, your old one. Till you're near, it is years till you're near. Sounds of the dead will she know ? She wants all told, now retained, for, cold caves know the moon's seeing the mad and dead.

楽曲に乗った英詞では、語末の子音の印象がきわめて薄い、という特性を実に巧みに利用しています。特に、

「千~代~に~ぃ~ぃ~八~千~代~に」

という風に各音節の母音を伸ばしまくる節の処理がすごい。
(Till you're near, it is years till you're near)

「替え歌」というものが出現すること自体は、ごく健全なことだと、小生は思うのですがね。

タイトルの「KISS ME」というのも当然、KISS の最後の子音を思い切り落としてやれば「KI' ME」=「き、み」=「君」となるということでしょうね。

12:45 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# RSS 配信が...

リンク: Japan.internet.com Webマーケティング - 米控訴裁、オンラインジャーナリストにも情報源秘匿権を認める

まずこのショットにご注目(拡大してくだされ)。
Ws000001

これは、小生の My Yahoo の中のニュースモジュールなのですが、見出しが引用元の記事では正しいのに、ここでは「控訴際」って書いてありますよね?


はじめは、「Yahoo!ニュースって、まさか手入力で処理してるの? そんなはずないでしょ?!」とビックリしたわけですが、引用元である japan.internet.com から直接引いてきている RSS リーダー上でも、見出しはやっぱり「控訴際」なのですよ。

つーことは、この誤字、RSS 配信データに原因があるということになりますよね。

あいにく、japan.internet.com で RSS を直接参照できないので確認はできていないのですが、この記事の翻訳そのものはもちろん人間の作業だし、その入力も手作業ですね。翻訳の本文とは別の、RSS 配信見出しなどのメタデータを入力するときだけ「際」とやっちゃったんでしょうか...。

特に Web 用マテリアルなど即時性の高い翻訳の場合、再利用できる部分は自動取得するようにして、こんな手作業によるミスは減らしたいものですね。

09:56 午前 パソコン・インターネット | | コメント (0) | トラックバック (1)

はてなブックマークに追加

2006.05.28

# 今どきのオヤジ

リンク: Web 2.0がオヤジにウケル理由 - おるたなてぃぶ思考+etc [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

確かに、しっくりくるところがあるなぁー。
伊藤氏とは完全に同世代の小生ですが、

> 今のオヤジは、このようなオルタナティブな文化で育ってきた世代です

自分をそこに含めるかどうかは措いといて、望田氏にも、70 年代的カウンターカルチャな匂いがあるのは確かです。

Web 1.0 的な世界を「体制」、「既存文化」と考えてみると、今どきのオヤジたちにとって、Web 2.0 的発想は、なるほど「カウンター」となります。

60-70 年代の実際のカウンターカルチャあたりを子供の目で見て育った世代なわけですが、そうすると、今もっと若い世代だと、Web 2.0 的世界がもっと「当たり前のもの」になっているのかなぁ。

自分の年齢をこんな風に実感するとは思わなかった。

01:02 午前 パソコン・インターネット | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2006.05.27

# 山男の名誉

リンク: Sankei Web 国際 男性救助せず登山続ける エベレスト登頂めぐり議論(05/25 19:24)

まず、共同通信が配信しているらしい全文を引用する。

男性救助せず登山続ける エベレスト登頂めぐり議論
 今月15日に、両足を切断した人で初めて世界最高峰のエベレスト(8850メートル)登頂に成功したニュージーランド人のマーク・イングリスさん(47)ら約40人が、頂上付近で倒れている男性に気付きながら救助せず、登山を続けていたことが分かった。男性はその後、酸素欠乏で死亡した。1953年に世界で初めてエベレストを征服したニュージーランドの登山家エドマンド・ヒラリー卿(86)は、男性を見捨てたと非難しているが、イングリスさんは「自分ができることは何もなかった」と反論。登山家の倫理をめぐり議論を呼んでいる。
 ニュージーランドでの報道によると、死亡した男性は英国人のデービッド・シャープさん(34)。単独で登頂した後、約300メートル降りたところで酸素不足のため倒れたとみられる。
 ヒラリー卿は「自分の遠征隊なら、人が岩の下で死ぬのを放置するようなことは決してなかった」と強調。イングリスさんは、立ち止まって様子を確認したのは自分たちのパーティーだけだったとし「8500メートルでは、自分が生きていくことも非常に難しい」と話している。(共同)

産経、東京をはじめ、岩手日報、西日本新聞など---ネットで確認できる範囲で---日本全国ほとんどの紙面が同じソースを使い、ほぼそのまま掲載している。

この紙面では、イングリス氏の不名誉が確定的になることが、少なくとも本邦では間違いあるまい。

小生は別に、amputee --- 差別語をいちいち回避するのが面倒くさいので英語を使っているだけなので、判らなければ辞書を引くように --- な方がエベレストを初登頂したというその事実に特に感銘を受けてはいない(以前この計画を聞き及んだとき、かすかに疑問符が頭をよぎったくらいだが、それはまた別の話)。

だが、これより1日以上も前にネットに掲載されている、たとえばオーストラリアのマスコミなどを見れば、少なくともそのときの状況やイングリス氏らの心情が、共同配信の記事ほど単純なものではなかったことは判るはずであり、氏がこのような記事で一方的な不名誉を被るいわれはないだろう。

Inglis said when they found Sharp he was barely alive.
He was virtually frozen solid, could not speak and the only signs of life they could detect was movement in his eyes.

"Other members of our team spent time with David.
"Various experienced sherpas of ours spent time with David, all to no avail."

The mountain was littered with bodies.
"You have to step over so many. You have to physically step over so many."

かりに助かる見込みがなくともそこで登頂の計画を中断し、不幸なイギリス青年---ちなみに、亡くなったシャープ氏は単独行で、装備も十分ではなかったという---の遺体だけでも連れて下山すべきだったのかどうか、それを判断できる識見も経験も小生にはない。だが、もしこのとき彼に意識があったとしたら「自分は放っておいて頂上を目指せ」くらいのことは言ったかもしれない、とも想像してみる。さらには、そう言われたら逆にイングリス氏一行は別の行動をとったかもしれない、とも夢想してみる。

それらはいずれも、山男たちの行動規範、山男たちの感情であり、それに対する批判も議論も彼らあいだでのみ行われるべき性質のものだ。

小生が今回の報道で何がひっかかっているかというと、それは第一に「配信されたニュース文を安易にそのまま流す本邦マスコミのあり方」であり、第二にこれが「ひとたび英雄視された人物を一転して貶めるというおなじみのパターンであること」だ。

日本人は --- 現代の日本人だけなのか、それとも全人類共通の性癖なのか、それは知らないが --- 美談を非常に好む。そして、正反対のベクトルとして、美談の否定も好む。そして多くの場合、美談を打ち消そうとする根拠は、おそろしいほどに主観的だ。小生はこれを「一杯のかけそばシンドローム」と勝手に命名しているのだが、このパターンを見かけると小生はとても寒い。

ことは美談に限らない。ある価値判断があるとき、それを否定しようとすると、どうやら人は

その正反対方向に大きく揺り返さずにはいられない

性質があるらしい。けっしてその途中、「ほどほどのところ」では止まらない。かつての日本人には、「ほどほどのところで立ち止まれる」という美点があったように思うのだが、それはいつ消滅してしまったのだろう。

さて、小生がこの記事を知ったのは、5月27日朝日の朝刊だが、この記事は共同のまんま引き写しではなく、亡くなったイギリス青年の母親談として次の一言も掲載されている。

「登山者の義務は自分自身を守ることで、人命救助ではない」

また、朝日のこの記事は、JR山手線新大久保駅でホームに転落した女性を韓国人留学生が救助した話と併せた形で掲載されている。共同通信より詳しい内容を載せたことは評価するが、この併せ方に、むしろ共同まんまよりも悪質な、読者感情の操作が感じられるのは、はたして小生の気のせいなのかどうか。

新聞の定期購読はもうやめようかと何度も思うのだが、マスコミの劣悪化をモニターするためだけに、今しばらく読み続けるしかないらしい。

--------------------
最後に。

ヒラリー卿の言いようには一理も二理もある。
"The mountain was littered with bodies." とコメントしたときのイングリス氏の苦衷も想像に難くない。
"Your responsibility is to save yourself - not to try and save anybody else." と述べ、決して恨み言をもらしていないらしい遺族の姿も気高い。
「恥ずかしい。大丈夫だったならそれでいい」と語り、救われた女性側からの謝意を丁重に固辞しているという韓国人留学生の言も清々しい。

これらはみんな common sense なんだと思う。
それが uncommon になった世界というものは、できれば考えたくないのだな。

11:05 午後 社会・ニュース | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2006.05.21

# 記号のおもしろさ

日曜日。
ぽっかり時間が出来たので、地元のプチシネコンにて『ダ・ヴィンチ・コード』を観てきました。話題作を公開2日目にして観に行くなど、小生には本当にめずらしいことながら。

今回は、あえて原作未読、予告編以外の事前知識もいっさい入れずに臨みましたが、十分楽しめる映画でした。けれん味のない、どちらかというとオーソドックスな作りは、映画巧者(よくも悪くも)ロン・ハワードらしい作品です。そのことが逆に、既読者にも未読者にも中途半端な印象を与える可能性もありますが、小生としては、暗号謎解きこれでもかぁ的なコケおどしで迫られるより好感が持てました。

以下は、中程度のネタバレを含んでいます。

Paul Bettany の配役に、まず仰天(つーか、かなり後まで気付かなかったし)。M&C の、あの心優しき博物学者にして軍医が、Rutger Hauer と見紛う狂気の...。

Ian McKellen は、主役以上においしい役というか、ジジィの魅力全開ですね。登場から退場まで、サーの役柄と演技が、この映画の大半を支えています。
【以下のパラグラフ、完全ネタバレ】
物語のキーとなるアイテムの解読を Tom Hanks が試みる。「ダメだ」と言って逆にそれを破壊する。執着と狂気に荒れ狂いながら逮捕されるサー。が、最後の瞬間に「そうか、解けてたんだな?!」と振り返る、そのときの失望と喜びが共存した表情には、『X-Men2』のときを凌ぐものがありました。

主役の Tom Hanks と Audrey Tautou は、まあただの進行役という感じですが、フランスが舞台なのに女優にあまり魅力を感じられなかったのは、小生としては減点大きいのでした。Emmanuelle Seigner とまでは言いませんが、せめて「フランス語訛りの英語がもう少し艶めいて響く」女優なら良かったなぁ。

ところでこの映画、原作未読でもプロットに難しい点は特にないと思うのですが、たとえば「マグダラのマリア」が誰だか知らなかったら、あるいはキリスト教のローマ国教化からその後何度かの公会議のこととか四大福音書のこととかを知らなかったら、受ける印象はどのくらい違うものなんでしょうね。ちょっと想像がつきませんが。

--------------------
それにしても、人間とはつくづく「記号の必要な存在」もしくは「記号を解釈したがる存在」なんですねぇ。
キリスト教神学なんてまさに記号の解釈をめぐる歴史だし、そもそも文字まで含めれば人間の文学的行為のありとあらゆるものは記号の解釈に終始しているわけですね。今回も、「聖杯とは○○である」という解釈が話のキーになっていて、数々の記号とそれを作為的・無作為的に加工した暗号、それらを読み解こうとする試み、そしてその成功と失敗、そういった要素が小から大まで折り重なって、この重厚長大な、しかし言ってみればある種トンデモ本的なストーリーが成立している。

いかにトンデモであっても、暗号モノが小説でも映画でも一定度は必ず受けるというのは、考えてみれば「暗号化と復号化」ということが根源的に実に人間くさい行為だからかもしれません。

そう、原作もきっと---これから読むわけですが---思い切りトンデモ本である可能性が濃厚なのですが、そのトンデモさをどれくらい説得力を持つ映像に仕立てるか、それが今回の映画化のキモでした。そのポイントだけは、少なくとも監督は外さなかったのだと思います。

そんなことを考えながら、帰宅してパンフを開いたら、養老孟司のコメントが載ってました。ダ・ヴィンチ → 解剖学というコンテキストで採録された過去の文章でしたが、なに、養老先生がもし改めてこの映画用に稿を寄せていたら、きっと「解剖というのも、暗号の解読」などと書いたに違いない。

翻訳という商売もある意味では暗号の解読か、いや、そこまで極論しては牽強付会、我田引水も甚だしいか。

11:04 午後 映画・テレビ | | コメント (1) | トラックバック (1)

はてなブックマークに追加

2006.05.18

# タグの表現力

リンク: JavaOne の Welcome タグ - An Agile Way [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

もうひとつ JavaOne ネタ。
いいですねぇ、この看板。<welcome/> という書き方の、この自立感がいい。

と思いながら、この記事への TB 元をたどっていたら、こんな画像にたどりつきました。

http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=6817

http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=1687

</BUSH>

も皮肉がきいてていいですが、墓碑銘が </LIFE> というのは、見事な生き様を感じさせます。ルートが
<LIFE>
</LIFE>
で、その内側に、<childhood>~</childhood> とか、<married>~</married> とかがあるんですね、きっと。

中には、一瞬で終わった <firstlove/> なんてのもあったかもしれません。

01:45 午前 パソコン・インターネット | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# 鍵を明け渡す

リンク: JavaOne開幕--Javaはどこまでオープンソース化されるのか - CNET Japan

本国では、もう JavaOne の季節なわけですが、こちらはどうにも翻訳がよろしくないですね。

Sun Microsystemsは同社のソフトウェアをますますオープンソースの世界に明け渡しつつある。しかし少なくとも当面は、Java言語そのものへの鍵を明け渡すことは思いとどまるであろう。

「ますます」の用法も引っかかりますが、「鍵を明け渡す」というのは変でしょう、というのが小生の職場でも一致した見解でした。

01:29 午前 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2006.05.16

# 坊主と暴力団

リンク: 山口組、延暦寺で歴代組長法要…寺「今後は断る」

今日いちばん目を惹いたニュースです :P

天台宗総本山の比叡山延暦寺(大津市)に先月下旬、指定暴力団山口組の最高幹部ら約90人が集まって、歴代組長の法要を行っていたことがわかった。
 同寺など7万の寺が所属する全日本仏教会は、約30年前に暴力団排除を決議しており、滋賀県警も法要直前に中止を要請していた。
 警察当局は、香典名目で数千万円が上納されたとみており、「明らかに威力誇示と資金集めが目的」と分析。
 延暦寺は「配慮が足りなかった。今後、暴力団の法要は拒否したい」と話している。 警察当局や延暦寺などによると、法要は先月21日、山口組の初代から4代目組長の供養を目的に同寺の阿弥陀堂で開催された。
(中略)
 3月下旬ごろ、第三者を介して山口組側から申し込みがあったといい、前日の20日に法要の開催を知った県警は、延暦寺に「やめられないか。社会的影響を考慮してほしい」と口頭で中止を申し入れたが、寺側は「宗教の行事だから断れない」などと答えたという。
 天台宗など58宗派が加盟する財団法人「全日本仏教会」(東京都)は1976年、全日本仏教徒会議で、「威力誇示、資金集めに利用するような葬儀、法要は拒否しよう」という暴力団排除の決議を行っており、仏教会は「法要が(暴力団に)利用されたことに関しては、大変遺憾に思う」としている。

じゃあ、暴力団が「威力誇示でも資金集めでもなく」、正しく法要を依頼したら、日本の仏教会は受け入れるのだろうか。

なんだか、靖国問題とも通じる面があるような、ないような、そんな日本的現象なのでした。

05:33 午後 社会・ニュース | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# 薩摩守 :)

リンク: タダ乗り対策ーーパリ地下鉄の場合 - 欧州の視点 [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

そもそも、今の(東京の)自動改札って、どうも納得できないんですよ。

あれ、閉じちゃっても強引に通り抜けられるぢゃないですか。そうすると迷惑するのは、次に正しく通ろうとした人なんですよね。しかも、通り抜けた人を、駅員が見咎めて追いかけるという風景も見たことがない。

なんべんか、そういう目に遭ってますよ、小生は。
歩行速度から見て明らかに確信犯的なヤツが、強引に自動改札を通り抜ける。扉が閉まる。後ろにいた小生は、しかたなく別の改札に回らざるをえない。

今の機械でも、閉じるスピードはそれなりなのだから、もっと硬い材質にしたらどうでしょうね。無理やり通り抜けようとすると転んじゃうような...。
でも、中にはうっかり---いつもの定期と切符を間違えるとか---でエラーを出しちゃう場合もあるので、怪我しかねないシステムじゃ、きっと苦情がくるんでしょうねぇ。

少なくとも、ブザーが鳴ったら駅員さん、飛び出してきて不埒者をひっつかまえてくれないと。



改札といえば、小生が通っていた高校は、駅からごく至近だったため、うちの学生だけが通れる「専用出入口」などというものがあり、学生服さえ着ていればいつでもフリーパスでした。しかも、利用していた某私鉄は、乗車時「入鋏省略」と称して改札なしだったため、たまたま定期を忘れても、朝だけはそのまま学校にたどりつけたのでした。3年間で、たぶん10回くらいやってます。もう時効ね。


蛇足。
このエントリのタイトルは、もちろん「さつまのかみただのり」なわけですが、最近はほとんど聞かなくなりましたね。

12:59 午後 社会・ニュース | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2006.05.12

# 推理小説の常識が...

リンク: 西日本新聞 / 社会 [遺体なき殺人で無期懲役 京都地裁判決]

推理小説では、「遺体が発見されない限り、絶対に有罪にはならない」というのが常識だったはずですが、やはり現実は小説より奇怪なようです。

という冗談はともかく、文面から見ると、なんともコワイ話に思えます。

2002年、京都府宇治市の会社員林正樹さん=当時(52)=を殺害しキャッシュカードを奪ったとして、強盗殺人罪などに問われた住宅リフォーム会社社長狩野明男被告(50)に、京都地裁(上垣猛裁判長)は12日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。  遺体は未発見で殺害方法も不明。目撃証言など直接証拠もなく、狩野被告は「身に覚えがない」と、強盗殺人での無罪を一貫して主張した。  一方、検察側は状況証拠を積み重ねて被告の犯行と断定。「金銭目的で計画的。遺体を焼いて捨てるなど徹底した隠ぺい工作を図った」と指摘していた。

遺体もなし
直接証拠もなし

ですよ?!

02:15 午後 社会・ニュース | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# パパ、または大親分

リンク: ITmedia News:「Google消失」はBig Daddyのせい? (1/2)

ちょっと前から見かけるようになった Big Daddy。
記事中にあるように、Big Daddy とは

Googleが検索エンジンのコアなタスク(Webサイトのカタログ化やローカライズ機能の提供など)を実行するために使っている新しいデータセンターのこと

なわけですが、ネーミングのストレートさにちょっとびっくりなのでした。

昔から SF では、大型のコンピュータ、特に意思決定まで司っている人工知能みたいなマシンは、母親 = マザーと称されるのが相場でした。

データセンターを「Daddy = パパ」と呼ぶのは、「パパは何でも知っている」というノリなのか、とも思いましたが、辞書によると、

One that is predominant, as in size, influence, or priority (AHD)

ということで、ある意味これは相当に自信のあるネーミングだとも考えられます。

確かに Google の存在は、今や文字通り "predominant"、もしくはそれに近づきつつあるわけですが、自ら "Big" と称したりして

高転びに転ぶ

なんていうことがなければいいのですが。

02:02 午後 パソコン・インターネット | | コメント (0) | トラックバック (1)

はてなブックマークに追加

2006.05.10

# ローカライズ2.0 :)

リンク: xx1.0 vs xx2.0 - 「走れ!プロジェクトマネージャー!」 [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

さっそくやってみました。2.0 Generator
当然ながら、ウチの職場で誰もが入力し、いちばん受けたのは「ローカライズ2.0」。

ランダムですが、結果は---

Generator くん曰く、

[ローカライズ1.0] 2004年、初めてネットだけで成立するローカライズが誕生する

[ローカライズ2.0] 2014年、すべてのローカライズはネットでのみ存在する

[ローカライズ1.0] ときには、ビジョンを持たないローカライズをしてしまう

[ローカライズ2.0] 自分のビジョンに合わないローカライズはあり得ない

[ローカライズ1.0] 同時にできるローカライズは1つだけだ

[ローカライズ2.0] 同時に2つ以上こなしてこそローカライズだ

それなりに信憑性の高いものがあったりするから面白い。

10:24 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# 復活、らしい

リンク: 手塚治虫文化賞:吾妻ひでおさんに「マンガ大賞」-学芸:MSN毎日インタラクティブ

いっとき世間(の一部)をけっこう騒がせて、ちょっと前にはマンガ夜話でもネタになっていたわけですが...。ひとまず人界に戻ってこれたようです。

今日の朝日朝刊、「ひと」欄にも載ってましたが、かなり "突き抜けちゃった"よう表情でした。

実はこの本、去年から何度も店頭で手には取りつつ、ちょっとコワくてまだ買ってませんでした。

10:19 午前 アニメ・コミック・サブカル | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2006.05.03

# やはり谷歌は

リンク: asahi.com:グーグル中国名「谷歌」に反対署名 「ダサい」と悪評 -国際

4/14 にとりあげた Google の中国語名「谷歌」、やはり中国人にとってもいいイメージではなかったらしい。

インターネット検索エンジン最大手の米グーグルが中国国内で運営するサイトの中国名「谷歌(クーコー)」に対し、利用者から「やぼったい」「がっかりした」と反対の声があがり、名称変更を求めるネット署名の輪が急速に広がっている。2日までに全国から1万2千人を超える署名が寄せられた。
「谷」は「穀」の簡体字で、「谷歌」は「豊作の歌」という意味。中国の伝統文化を強く意識しつつ、検索を通じ様々な情報を収穫している姿をなぞらえたといい、グーグルにとっては初めての外国名となった。「谷歌」のイメージビデオでも、山水画を背景に使い、中国の利用者への浸透を狙っている。

谷歌は、トニー谷なんてかではなく、「田植え歌」もしくは「収穫の歌」だったわけです。脱農業志向の、特に若者にはその辺が「ダサイ」のかもしれない。

賛同して署名した人の多くが、グーグルの「新鮮で個性的なイメージ」に比べて、「谷歌」は「あまりに伝統的でやぼったい」「似合わない」と主張。中には「国歌(クオコー)と発音が似ていて嫌だ」と、グーグルの当局寄りの姿勢を暗に批判したと受け取れる声もある。

音訳とはいえ意味を払拭できないというのは、同じ漢字文化圏の住人として深く首肯できるところですね。Google の方は、どう対応するんでしょうか。

それにしても、朝日新聞でも当たり前のように見出しで「ダサイ」なんていう時代になったんですね(いや、「ダサイ」がすでにちっとも新しくないところが、朝日なのかな)。

09:20 午後 パソコン・インターネット | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2006.05.02

# 外部記憶な生活

リンク: iPod - 歌は世につれ [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

確かに、ある日フト気付いてみると、家庭にもHDがあふれてます。
自分の部屋だけでも、300GB超。DVDも含めたら、たった1室に何TBもの外部データがあるわけでした。

これだけ外部記憶装置に依存している生活というのは、何かあったらコワイことになりそうです。

10:14 午前 パソコン・インターネット | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加