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2005.07.01

# 情報は守られない

もういちいちニュースを引用することもできないほど、個人情報の紛失・流出が相次いでいます。

小生個人も、Yahooでデータ流出があったとき、500円也の小為替をもらったという経験がありまして、わずか1年ほど前のあの事件のときは、確かずいぶん大騒ぎになったものですよね。ところが、今ではもうすっかり日常化しちゃってる。海の向こうでは、ビザやマスターのデータを管理する会社が大失態を演じて史上最大規模のデータが流出するし、国内でも金融機関やNTTドコモで次々と---もう本当に次々と---「紛失」が発覚しています。

で、この「次々と "紛失" が発表される」という現象がどうにも気になるわけです。「紛失」したというより、もともときちんとした管理などなかったのでは、と。もちろん何の根拠もない素人の邪推ですけど。


最近になって次々と「紛失が発覚」してきているというのは、実は、もともと顧客情報などのデータは完全な放置状態だった。でも世の中の風潮が変わってきたから、そのまま放っておくわけにいかなくなった。そこで、手頃なタイミングを見計らって、「すいませーん、今までお預かりしていたデータは、気づいてみたらどっかいっちゃってたみたいです。これからはちゃんと管理しますからぁ」的なことで、つまり、今のうちに仕切り直してしまおう、という発想なんではないか。

そして、どんな事象もそうですが、その実際の発生件数は表面に現れているよりずっと多いというのが世間の常識なわけで、ひょっとしたらデータが無事なところの方が少ないんじゃないか。

街角のアンケート、銀行口座開やカードや携帯電話の申込書、Amazonで本を買うときのトランザクション...何らかのフォームに書いてしまったデータは、もうその瞬間からまったく安全ではなくなる、そう思っているべきですね。それがいやなら、口座も作らずクレジットカードも持たない、オンラインショッピングは一切しないという方針を貫くしかない。もちろん、そんなことをしたところで、電力会社や水道局にはもちろんデータがあるわけで、自分の情報を完全に非公開にすることなど実際には不可能なこと。

これも、貨幣経済と同様、人類が convinience と引き換えに抱えざるをえなくなった限りない inconvinience の一つに過ぎないのでしょう。お金がなければ生きていけない、のと同じように、ありとあらゆる情報は安全ではない、そう覚悟して暮らしてゆくしかありません。

03:42 午前 日記・コラム・つぶやき |

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