# また業界ネタですが
リンク: Lionbridge & Bowne: Waiting For the Other Shoe To Drop: Corante > Going Global >
TRADOSがSDLに買収されるというビッグニュースに続き、今度はMLVどうしの合併ですと(これについては、案の定、独禁法は大丈夫かという懸念も見かけますが)。
Bowne があまり調子よくなさそうな噂は聞いていましたが、この両社が一緒になった存在感というのは、コンピュータ界におけるかつての IBM 以上、今の MS 級かもしれません。巨大 MLV が誕生したからといって、すぐに日本での勢力図が激変するとかいうことはないのでしょうが、最近は、どのクライアントもやはりローカライズをグローバル化したがっている(ヘンな言葉だな)。つまり地域の事情に合せて手間暇と金をかけるようなローカライズはもうやめて、なるべく単純に均一に、コストを抑えていこうという傾向が見られたりもするので、その流れを考えると、このような巨大な MLV の出現は気になります。
デカイということは、処理量(単位時間当たりの翻訳量)が増えるということで、当然スケールメリットが伴う。デカイだけに色々なツールもどんどん自社開発できるから、そこでますます効率化・高速化が図られる。処理すべきマニュアルやオンラインヘルプが大きい大企業ほど、このような処理のできる MLV は歓迎するでしょう。
クライアントにとっては、自分たちが手間をかけずに(Glossary を用意したりファイルをハンドリングしたり...)アウトプットだけが返ってくる、つまりは超優秀な自動翻訳機械があればいい。寡占化した MLV がそのように機能するようになったら、かなりコワイわけです。
01:05 午後 翻訳・英語・ことば TRADOS | URL
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