2018.08.12

collateral

【訳語】 販促物、販促資料
【語義】 マーケティング、営業のための印刷物またはデジタルメディアのこと。

しばらく前から見かけるのですが、まだなかなか辞書に載っていません。

私が手元でためている用語集を見ると、2008年の段階で英辞郎に収録例があるだけで、ほかには載っていなかったようです。

いま調べてみても、英英でいくつか見つかるくらいです。

4 Printed materials or content of electronic media used to enhance sales of products (short form of collateral material). 【Wikipedia】

4: informational materials (such as brochures and fact sheets) used in selling a product or service to a prospective customer or buyer ·Attendees can expect to make approximately 50 new business contacts and should … have an ample supply of business cards, marketing collateral and anything else to help potential leads remember them. —Nancy Hollingshead and Laurie Winslow 【Merriam Webster Online】

collateral material を略した言い方ということなのですが、collateral の原義からどうしてこうなったのかは不明です。

8月 12, 2018 英語辞典 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2017.03.06

take-away, takeaway

【訳語】 結論、まとめ; 教訓、レッスン
【語義】 ある事実や情報から引き出せる結論; 経験や観察から導き出せる教訓

この記事を書いている時点で、既成の辞書(PCアプリケーション、アプリ辞書まで含め)とオンライン辞書で掲載状況が大きく違う語彙のひとつです。

既成の辞書だと、日本語の「テイクアウト」に当たる意味しか載っていません(料理、またはテイクアウトできる飲食店)。

1703061

オンラインだと、以下の辞書サイトに載っていました。
・American Heritage Dictionary
・Cambridge Dictionary
・Macmillan Dictionary
・Merriam Webster
・Merriam Webster Unabridged(有料)
・Oxford Online
・Wikitionary

既成の辞書とオンライン辞書で、これだけ状況が違っているケースも、けっこう珍しい気がします。

ちなみに、これを検索するときも、EBPocket4のサイト連携検索が楽ちんでした。

学習英英で定番のCollinsとLongman のサイトにはまだ収録されていませんでした。それを考えると、Macmillan は優秀です。


ここでは、Merriam Websterのだけ載せておきます。

4
: a conclusion to be made based on presented facts or information
: a main point or key message to be learned or understood from something experienced or observed
The takeaway is clear: cats are a growing environmental concern because they are driving down some native bird populations — Bruce Barcott
One of the main takeaways stressed by the panelists was that social media is about conversation, not just dissemination. — Gabe Habash 【MWeb Online】

ニュースやブログではだいぶ見かけるようになってきた使い方です。


3月 6, 2017 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.03

in the wild

【訳語】 出回っている、流行している; 実際に被害が出ている
【語義】 英辞郎まで含めて、今もまだどんな辞書にも載っていませんが、セキュリティ界隈ではしばらく前からよく見る表現です。いや、ふつうの辞書にも、「野生の」みたいな意味では載っています。セキュリティ関連で使われるのは、その比喩的な意味で、要するにウイルスなどが「野生の状態にある、管理下にない」ということですから、つまり「出回っている、活動が確認されている、被害が出ている」などの意味になります。

WikitionaryとUrban Dictionaryには載っています。

3月 3, 2016 英語辞典 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2014.12.19

copy pasta

【訳語】 コピペ
【語義】 いちおう「コピペ」という訳語を付けましたが、もちろん単なるコピペ(Copy and Paste)のことではなく、見出しの"pasta"も誤字ではありません。よく2chなどで、元のテキストをそのまんま貼り付けただけの投稿が、なかばスパムにも近い頻度でサイト上に流布することがありますね。あの手のを指すインターネット俗語です。
以下にあげた出典サイトによれば、最初に出現したのは2006年頃。英語圏の2chに当たる4chだということです。
【出典】 http://knowyourmeme.com/memes/copypasta
Copypasta is internet slang for any block of text that gets copied and pasted over and over again, typically disseminated by individuals through online discussion forums and social networking sites. Although it shares some characteristics with spam in the sense they’re both unsolicited (and often considered a nuisance), copypastas are mainly spread through human operators whereas the latter is automatically generated by electronic messaging systems.

12月 19, 2014 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.01.05

file prompter

【訳語】 ファイル選択ダイアログ
【語義】 アプリケーションでファイルを選択するときに表示されるダイアログのこと。アプリケーション固有の場合もOS標準の場合もあると思われる。

ちょっと珍しい言い方なので久しぶりにエントリにしてみました。

英語で検索しても結果は4桁(実質はおそらく数百かそれ以下)しかなく、日本語での用例もまずありません。

Google画像検索をしてみれば、ファイル選択ダイアログであることがわかるので、そういう訳にしておいた、という例です。

リンク:"file prompter"の画像検索

file selectorという言い方もありますね。



1401051

これはWindows標準のダイアログですね。

1401052

これもよくあるやつですね。IT翻訳者であれば、左側が"Available Files"、右側が"Selected Files"と表現されることが多いのをご存じでしょう。


また、これもIT翻訳者ならきっと経験があると思いますが、たとえば上のスクリーンショットであれば、正しくは

Select Document File dialog box

と書くべきですが、マニュアルやヘルプではその辺がけっこういいかげんで、

Select File dialog box

とか適当に書いてあって、所定の用語集に載っていなかったりするわけです。

1月 5, 2014 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.17

virality

【訳語】 話題性、人気、
【語義】 インターネットユーザー間で、画像やビデオ、情報が急速に広まる傾向; 口コミで広がること
【出典】Oxford dictionaries: Definition of virality (British & World English)

言うまでもなくviral という形容詞から派生した名詞ですが、viral 自体の語義としては、現行のどの辞書でもvirusの形容詞、「ウイルス性の」という記載しかありません。

もちろん、その語義からの比喩的な用法として、「(ウイルスのように)急速に広がる」という意味で使えそうであることは想像に難くないのですが、上記の出典をはじめ、オンラインではいくつかの記載が見つかります。

もう少し付け加えると、Facebookのいいね(Like)や、Twitterのリツイートのような形で広がることを指している場合が多いようです。Urban Dictionaryには、以下の定義があります。

The degree to which a piece of internet content has been or might be shared in a short amount of time. First coined by CollegeHumor co-founder Ricky Van Veen.

その意味では、「インターネット上の口コミ」と言ってもいいでしょう。


形容詞viral については、OEDに立項されていました。"Draft partial entry June 2005" と書かれていますから、かなり新しい項目です。

Chiefly Marketing. Of, designating, or involving the rapid spread of information (esp. about a product or service) amongst customers by word of mouth, e-mail, etc.

12月 17, 2012 英語辞典 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2012.11.18

ransomware

【訳語】 ランサムウェア
【語義】 マルウェアの一種。侵入したコンピュータ上でデータをロックしたり、システムを動かないようにして、つまりソフトウェアを「人質」にとって、「この機能を回復させたければ"身代金"を払え」と要求する。

一般の辞書にはまだ載っていませんが、オンラインの用語集などにはちらほら出てくるようになりました。

リンク: ランサムウェアとは (ransomware): - IT用語辞典バイナリ

"身代金"を払うと、機能回復に必要なパスワードなどを教えてくれる、ということになっていますが、もちろんその保証はありません。

従来のマルウェアと違って、成功率、つまり感染してしまったユーザーが言われたとおりにお金を払ってしまう率が高いので(参考: ランサムウェア: 1 日 33,000 ドルを稼ぎ出す手口 | Symantec Connect Community
)、今後は注意が必要かもしれません。

11月 18, 2012 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.10.26

typosquat

【訳語】 タイポスクワット、タイポスクワッティング
【語義】 タイプミスにつけこむ不正なドメイン名占有。たとえば Varizon.com のように、正規のサイトのドメイン名と紛らわしいドメイン名を取得し、タイプミスしたユーザーを誘導しようとする手口のこと。

例によって一般の辞書にはまだ載っていない、新しいセキュリティ用語です(Google ngram によれば、初出は 1998年頃)。

ちなみに、後半の造語要素 -squat は、「すわり込んで不法占拠すること」で、不法占拠してる人のことを squatter と言います。アメリカ史で、Squatters' Right というのが登場します。

10月 26, 2011 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.14

hacktivism

【訳語】 ハックティビズム
【語義】 Hacking と Activism を併せた性質の活動

初出からまだ日の浅い単語ですが、語源から考えててもカタカナ以外の訳語は難しいでしょう。hack という行為をどう解釈するかによって使われ方も違ってくるようですが、activism の意味は強いので、単なる営利目的ではなく、やはり政治色が強い「積極行動、実力行使」を表す文脈で使われています。

ソニーに対する攻撃を仕掛けた(容疑?)ことで有名になったクラッカー集団「アノニマス」の行為も、hacktivism と言われている模様です。

解釈や出現例については、英語版 Wikipedia の解説に詳しく書かれています。

リンク: Hacktivism - Wikipedia, the free encyclopedia

この記事によると初出は 1995年 ということですが、最近インストールしたばかりの OED(手元の辞書で唯一エントリがありました)では、初出の用例が 1998 年となっており、しかも hacktivist という語のほうが先だった(1995 年)と書かれています。

110614_hacktivism_3


The practice of gaining unauthorized access to computer files or networks in order to propagate a social or political message.

6月 14, 2011 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.12

spear phishing

【訳語】 スピア型フィッシング
【語義】 特定のターゲットを狙ったフィッシング詐欺、偽装メールのこと

セキュリティ用語が続きますが、「spear(もり)で狙いを定める」という、これもやはり比喩を使った用語です。言うまでもなく、phishing と fishing をかけてあるわけですね。「スピアフィッシング」という訳語もあるみたいですが、そちらは本来の釣り用語になっているはずなので、「型」を入れたほうがいいでしょうね。

ちなみに、phishing という用語については、6 年ほど前に side A に書いたことがありました。
リンク: # Phishy, not Fishy

6月 12, 2011 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.11

snow-shoe spam

【訳語】 かんじきスパム、スノーシュースパム
【語義】 多数の IP やドメイン名から送信されてくるスパムのこと

かんじきは、重量を広い面積に分散させることで足が雪に沈み込むことを防ぐという、その比喩を使ったセキュリティ用語です。つまり、スパムメールの発信元をあちこちに分散させることで、フィルタリングなどの対策をすり抜けようという手口です。

すでに 2004 年には、これを取り上げた日本語のブログもあるのですが、その後も日本語としてはあまり定着していない模様です。英語の用例も、それほど豊富ではありません。

これは個人的な意見ですが、breadcrumbs などと違ってネーミングのセンスがイマイチだからじゃないでしょうか。

6月 11, 2011 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.10

installation

【訳語】 インストール、インストレーション: インストールしたプログラムインストール環境
【語義】 install 操作だけではなく、インストールした「もの」を指す

この単語、こちらに載せてたと思ったのですが、side A の記事でした。しかも、もう 6 年も前のエントリ。
リンク: side A: # install と installation

当時、ほぼ唯一、実用的な語義が載っていた「IBM 情報処理用語英和対訳集」は、その後サイトが終了してしまいました。残念なことです。6 年も経ったので、その後どうなったか少し調べてみました。

結論から言うと、英和辞典だとあまり変化がなくて、うんのさんの辞書の第 5 版にも、この語義はありませんでした。オンラインの辞書もいくつか当たってみましたが、これというのはなさそうです。

こういう概念単語って、特にいろいろな分野で使われる場合には、個別の語義では対応しきれないのだろうと思います。基本定義を探して、そこに当てはまる分野固有の用語を当てはめるというのが正攻法でしょう。

Merriam-Webster's 11th Collegiate で installation をひくと、こう書いてあります。

1 : the act of installing : the state of being installed 2 : something that is installed for use

install する対象は、機械とかソフトウェアだったり系術作品だったり軍事基地、要は何でもいいわけで、その「行為、状態、行為を経たモノ(コト)」はひっくるめて installation ということ。

ということで、「ご使用のインストールにあるファイル」とか、そんな訳はもうやめましょうよ。


6月 10, 2011 英語辞典 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010.07.21

initiative

【訳語】 (問題解決に向けた)計画、構想、プログラム、プロジェクト

SDI (Strategic Defense Initiative)という言葉が初めて登場したのはもうずいぶん前のことであり、その定訳はどの辞書でも「戦略防衛構想」となっているにもかかわらず、どうしたことか initiative について「構想、計画」系の語義が記載されている辞書は、最近までほとんどありませんでした。

最新の辞書をすべて調べてはいませんが、今でも少数派のような気がします。英和辞典の七大不思議のひとつです。

たとえば Merriam Webster's Advanced Learner's English Dictionary では、

a plan or program that is intended to solve a problem

と非常に判りやすく書かれているのですが、ランダムハウス、研究社新英和大、リーダーズという代表格には「構想、計画」系の語義がまったくありません。それらより新しいジーニアス大でようやく、

(事態改善への)新規構想。戦略(cf. SDI)

という語義を確認できました。また、英辞郎でもオンラインの最新版には

〔ある問題に対する〕構想、戦略

という語義が追加されています。

7月 21, 2010 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.03.11

based off / based off of

【訳語】 ~に基づいて

結論から先に言うと、どうやら based on と同じ語義。判ってしまえば、まあそれなりに落ち着きどころはあるのですが、最初はかなり困惑しました。

もちろん現行の辞書には載っていません。収録語数を誇るw 「英辞郎」も含めて。ググってみたところ、まず見つかったのがこんなページ。

リンク: Cronaca: "Based off"

Where did this horrible expression come from? I had never noticed it before, but a good half of the undergraduate papers my wife was recently grading included either "based off" or "based off of". Looking online I found this Boston Globe article from last month, which notes that while the earliest Nexis reference dates back to 1979, the surge in usage has taken place in just the past few years.

どうやら、「based on と同義でけっこう使われているが、苦々しく思っている人も多い、そんな用法のようです。日本で言えば「ら抜き」とか「こちらメニューになります」とか、その辺の位置でしょうか。

based off と based off of の両方がありますが、どちらかと言うと based off of のほうが "正しい" という記述も見かけました。いずれにしても、間違って based from と言ってしまったというニュアンスなのかもしれません。そう思いながら Answers.com を調べてみたら、こんなのが見つかりました。

リンク: WikiAnswers - What is the meaning of based off

Based off means "started from or founded on."

この説明で納得できました。start from と founded on の 2 つがごっちゃになってしまったんですね。

上記のリンク先のほか、日本語ページもいくつか見つかりましたが、それについては side A に書きました。

3月 11, 2010 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.16

megacity

【訳語】 巨大都市、1000万都市

とある翻訳対象ドキュメントに出てきたので調べてみたのですが、代表的な辞書の定義がどうやら軒並み間違っているようで、かなり驚きました。

megacity
 [研究社リーダーズV2] 百万都市
 [研究社新英和大第 6 版] 人口 100 万人の都市、百万都市、巨大都市
 [小学館ランダムハウス] 巨大都市、人口 100 万以上の都市
 [ジーニアス大英和] 巨大都市
 [英辞郎 v114] 百万都市
 [オンライン]

メガシティー
[大辞泉] 巨大都市、百万都市

"百万都市" という言い方なら比喩的な表現として許容範囲かもしれませんが、新英和とランダムハウスという、いわば二大巨頭がそろって「100万以上」という具体的な数字を出しているところが問題です。

私が遭遇したのは、「2015年に megacities が 23 になる」という文でしたから、いくらなんでも「100万」ということはありません。ググってみたところ、出典は確認できていませんが国連の定義で「人口 1,000 万以上」ということでした。

国連の定義が変わった可能性もあるのですが、念のために SOD を調べてみたら、

very large city, esp. one with a population of over 10 million people M20

となっていて、やっぱり数字は「1,000 万以上」です。しかも出現時期が M20 となっていて、これは 1930~1969 年のことですから、現在の日本の辞書でこれほど数字が違っているのは解せません。

11月 16, 2009 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.08.29

populate

【訳語】 <データなど> を <フィールドなど> に入れる; (以下の訳はいずれも暫定的)移入する、投入する、格納する、ポピュレートする
【語義】 データをデータベースなどに追加する: データをフィールドやリストに追加する

IT 系の文脈ではずいぶんポピュラーなはずですが、辞書上の対応は意外なくらい遅れているようです。

もともとの語義は、「人をどこかに住まわせる、ものをどこかに入れる」ことですね(-> population)。だからまあ、IT 文脈ではその語義をデータなどに使っているだけのことでしょう。

手元の大きい英和では、RHD、研究社新英和大、ジーニアス大英和のどれにも載っておらず、以下の記載が確認できただけです。

COD 11th ed.

Computing add data to (a database)

ODE(電子辞書収録)

《Computing》 fill in (data)

OALD

(computing) to add data to a document

ここに定義されているような、意図的、主体的な動作であれば、「データを~に追加する」みたいな訳し方でだいたい間に合うんですが、いちばん見かけることが多いのは、

The drop-down list will be automatically populated when you select this option.

のように受動態で見かけるパターンなのでした。つまり、内部的な動作として「データがリストやフィールドに追加される」という文脈。説明的に訳す余地があるときは、「自動的にデータが表示される」とか「リスト/フィールドからデータを選択できるようになる」とかして、なんとか直接処理を回避しようとしますが、今まで見たことのあるクライアント指定の用語集では、「移入する」なんてのもあったし、最近はもう開き直ったと見えて、そのまんま

ポピュレート

としているお客さんもいらっしゃるようです。

8月 29, 2009 英語辞典 | | コメント (1) | トラックバック (1)

2008.06.09

otaku

【語義】 訳語も語義説明も今さら不要なほど有名になった国際語。

前のエントリ(wonk)にちょっと補足するつもりで調べたら、何やら Oxford 系辞書の定義がアヤシイので、別エントリとしました。

Oxford 系の各辞書では、以下のように定義されています。

COD(11th)

plural noun (in Japan) young people who are obsessed with computer technology to the detriment of their social skills.
ORIGIN: Japanese, lit. 'your house', alluding to the reluctance of such people to leave the house.

SOD(6th)

[ORIGIN Japanese (in formal speech), lit. ‘your house, home’, from o-, honorific prefix + taku house, home: with allus. to the poor social skills of such people (such as excessive formality or a reluctance to leave the house).]
In Japan: young people who are highly skilled in or obsessed with computer technology (or any other subject) to the detriment of their social skills.

定義も語源も、SOD の方がちょっとマシという程度でしょうか。

「コンピュータにハマリすぎて社会性に支障をきたした若者」(COD)というのは思いきり偏った定義です。もっとも、日本の社会における認識もそんなものかもしませんけど。SOD になると、この定義にカッコ書きが加わって、「コンピュータ(あるいは他の対象)」となっています。

「家を離れたがらないから "お宅"」(COD)という語源もいかがなものかと。少なくとも日本で流布している説としてはあまり聞いたことがありません。SOD のほうは、"excessive formality" とも併記されている点が、舌足らずながらやや勝っています。

********************

このほか、オンラインで公開されている Webster's New Millennium™ Dictionary of English, Preview Edition (v 0.9.7) という辞書にも収録されていました。

an avid collector or enthusiast, esp. one who is obsessed [with] anime, video games, or computer and rarely leaves home
Etymology: Japanese 'house'

語義は Oxford 系よりずいぶん良くなっています。と言うより、辞書がひとつのエントリに割ける説明としては、この辺が精一杯というところでしょう。

6月 9, 2008 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

wonk

【訳語】 ガリ勉、クソマジメ、オタク
【語義】 ネガティブな意味であるのはもちろんだが、かなり活用範囲は広そうであり、語義もかなり多様らしい。基本的には「勉強でも仕事でも過度にまじめすぎ」ということのようですが、さらに発展して「オタク」の意味にも使われています。

『チャーリーとチョコレート工場』のウォンカさん、Will Wonka の名前って、もしかしたらこれからとったのかな。

英英辞典でも定義はいろいろです。

Wordnet はけっこう容赦がありませんが、あくまでも「マジメ」の範囲。

an insignificant student who is ridiculed as being affected or studying excessively

COD では、

a studious or hard-working person. Ø(often policy wonk) a person who takes an excessive interest in minor details of political policy.

となっていて、後半からちょっと「オタク」の要素が入ってきます。

NOAD(New Oxford American Dictionary)でも基本は COD の後半を踏襲しており、分野限定のオタクです。

a person who takes an excessive interest in minor details of political policy

Webster's Collegiate になるとはっきり「オタク」の定義になっていて、"nerd" が類義語としてあがっています。

a person preoccupied with arcane details or procedures in a specialized field; broadly : NERD

ところで、そもそもの日本語 "otaku" がもう英語に入っているというのも有名な話です。
COD にも載っています。載っているのですが......

plural noun (in Japan) young people who are obsessed with computer technology to the detriment of their social skills.
ORIGIN: Japanese, lit. 'your house', alluding to the reluctance of such people to leave the house.

なんだか、定義も語源もずいぶん間違っているようです。

これちょっと、次のエントリに続きます。

6月 9, 2008 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.18

nuts and bolts

【訳語】 《物事の》基本、要点、土台、根本; 勘所、実務、運転、運営、主眼点、実際運営
【語義】 物事の(理論に対して)実際的なことがら; the basic practical details

意味はとても判りやすい。
機械じかけにおいて、ボルトとナットというのは「目に見える、基本かつ不可欠な部分」なので、これを比喩に使った場合でも、語義の中心になるのは「理論でなく実際であること」と「基本」になるわけですが、どうもピッタリはまる訳語というのはなくて、文脈ごとに使い分けるしかなさそうです。

5月 18, 2008 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.11.08

represent

【語義】表す; ~である~に等しい

provide と並んで、IT系でよく見かける単語ですが、こちらの方は販促マテリアルよりむしろ技術系の文章で使われることの方が多いようにも思います。普通は「表す、表現する」といった意味ですが、それでピンとこない場合は、上記のような訳が当てはまることがあります。

Collins には、ちょっと回りくどいですがしっかりこーゆー語義が載っています。

If you say that something represents a change, achievement, or victory, you mean that it is a change, achievement, or victory.

【追記 2008/10/01】
研究社の新英和大辞典第 6 版を買ったら、「…である (be)」という語義が立項されていました。

11月 8, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

provide

【訳語】提供する、もたらす、用意する、実現する; ~になる~である
【参考】represent

これはもう、いずれ書かなきゃいけないと思っていた単語なんでした。
IT系でも、マニュアルやヘルプ、UI 翻訳だとさほど出現頻度は高くありません。とにかく馬鹿のひとつ覚えのように多用されるのは、Webサイトや展示会向けブローシゃのような、いわゆる販促マテリアルです。

【用例】 PeopleSoft Enterprise Supply Chain Management (SCM) provides a cohesive yet flexible solution for the synchronized supply chain, driving efficiencies in cost savings

これが最も典型的な用法でしょう。つまり、
 <主語 = 製品> provide <目的語 = 機能や特徴>
という形。目的語をもう一つとって、「企業やユーザーに」「機能や特徴」「を提供する」という文型になることもたびたびあります。

原文のライターが安易だと、この provide が濫用されることがあって、うっかりすると訳文が「提供」だらけになってしまいます。そこで、「もたらす」とか「実現する」とか「可能になる」みたいな言い換えを試みたりするわけですね。あるいは、<provide + 目的語> をまとめて処理することもあります。例: provide visibility 「見えるようにする、把握する」

【用例】 Oracle OLAP and Oracle Real Applications Clusters together provide the foundation of Very Large Multi-dimensional Databases

この例のように主語と目的語の関係が特殊な場合には、さらに事情が変わってきます。ふつうに、「~の基盤を提供する」としてもいいのですが、実際にはほとんど「~の基盤になる」といったところです。

11月 8, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.10.05

digital native

【訳語】デジタル世代、デジタルネイティブ
【語義】デジタルテクノロジが当たり前という環境で生まれ育った人のこと。反義語は "digital immigrant"「デジタル移民」と言い、なんとかしてデジタルテクノロジに馴染もうと努力する人を指す。デジタル世代が「カメラ」と言えばそれは当然デジタルカメラのことだが、デジタル移民はわざわざ「デジカメ」と言う(individuals who have grown up immersed in technology. The opposite term is the "digital immigrant" those individuals that are trying to get to terms with digital technology. A "digital native" will refer to their new "camera", a digital immigrant will refer to their new "digital camera"---Wikipedia)

2007/10/5 の時点でも Google の検索結果(日本語対象)が 127 件しかないので、一般性はまだかなり低いようです。でも意味はかなり判りやすいので、もうすぐ普及するかもしれません。

「デジタル世代」と訳すのが相応しい---集合名詞的になっちゃいますが---と思うのですが、そう訳されている例はまだありません。このエントリが世界初かも。

10月 5, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.10.04

cost

【訳語】コスト、負担、負荷

日本語カタカナの「コスト」は、ふつう金銭に言及して、「費用」とか「原価」の意味で使いますが、次のような使い方もかなり一般的になってきたようです。

出典: Vistaが「遅い」と感じませんか?:ITpro

Windows XPが出て約6年が経過する間にハードウエア,ソフトウエア,使いこなしノウハウの資産が各所に大量に蓄積されて移行コストが上がった

つまり、金銭にかぎらず「あることの代価、代償として支払うもの、負担、負荷」という広義に使われるケースです。

LDOCE にはこういう定義があります。
something that you lose, give away, damage etc in order to achieve something:

10月 4, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.10.01

out-of-the-box

【訳語】そのまま使える
【語義】「製品を箱から出してすぐ使える」の意。サンプルプログラム、テンプレートなど、あらかじめ用意されていてユーザーによる設定やカスタマイズが必要のないことを指す形容詞。

などということは、もうだいぶ常識になってきているわけです(英辞郎にもこの語義は収録されている)。

ここにあげたような訳し方ができる場合はよいのですが、最近はこの単語自体がだいぶ市民権を得てきたせいか、"out-of-the-box report" などのように固定した用語として使われるケースも増えているのでした。しかもそれが何度も出てきたりする場合には、「そのまま使えるレポート」などという、いかにも説明的な訳語をそのつど繰り返すというのはちょっといただけません。

そーゆーわけで、早くなんらかの定訳が付くといいなぁ、と思っている単語のひとつです。

10月 1, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.08.13

silo (2)

【訳語】分断、分断した状態、"縦割り"
【語義】複数の物事が "サイロ" のように他とはまったく無関係に存在している状態のこと
【用例】Historically, banks have multiple silos that operate essentially independently, with little knowledge of what other silos are working on.

この私家版辞典のかなり初期に、すでに silo というエントリーがあります。そのときは、もっぱら IT 系の文脈に即した語義を書きましたが、孤立分断した状態に広く使われています。

英辞郎には、「窓がないサイロの中にいるように周囲を見ない仕事のやり方、自己中心的なスタイル」という語義がありますが、これも --- 私が最初の silo でやったような --- ごく一面的な解釈です。英辞郎の語義や用例はユーザから集めたものですから、そういうことがままあります。

ただし、同じ英辞郎には、

silo approach サイロ・アプローチ、縦割り型手法{たてわり がた しゅほう}◆多くの部門が個々別々に対応するやり方

という用例もあって、この「縦割り」という訳し方はなかなか使えそうです。

8月 13, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.08.12

security exposure

【訳語】セキュリティ上の弱点、問題点(定訳なし)
【語義】要は、「セキュリティ上のリスクなどに対して自身をさらしてしまうこと」のようです。

もともと、exposure という名詞自体が日本語になりにくいわけですね。英語的には単に「expose すること、expose されるもの」を指すだけの話なのですが、その手の抽象名詞を、特に熟語的に表現しようとするとけっこう厄介です。文脈によっては、「被曝」--- 被爆ではない --- とか、「曝露」--- 暴露ではない --- のような、日常的にはあまり見かけない訳語が使われます(化学とか環境とかの文章ですね)。

8月 12, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.07.26

return value

【訳語】戻り値、返り値
【コメント】いや、別にたいした単語ではないんですけどね、自分で訳すときは「戻り値」の方を使っています。「返り値」ってさ、音が悪いでしょ。

7月 26, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

lead

【訳語】リード
【語義】1. 見込み客。まだ直接の取引相手ではないが、今後取引が発生する可能性のある潜在的な顧客のこと。
2. セールスリード。販売や契約に至るルートの最初の「導線」。具体的には、語義1に関する情報のこと(identity of a person or entity potentially interested in purchasing a product or service)。

本当は嫌いだけど、付き合わなければならない経済用語のひとつ。語義は分けましたが、要するに「潜在顧客、またはそれに関する情報のこと」。特に CRM(カスタマ・リレーションシップ・マネジメント)関連では、カタカナ「リード」がほぼ市民権を得た模様です。

で、最近こんな文を見かけました。

... understand which lead will be converted to which deal

なるほど、「lead が転じて deal になるわけね」と、ささやかなアナグラムに納得した次第。

7月 26, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.04.08

Hattifattener

【訳語】ニョロニョロ
【語義】説明するまでもありませんね。架空生物の中で、不条理な存在感ダントツの、こいつです。

Game_img_daikousin

最新版なら英辞郎にもちゃんと載っています。「群れているので通例複数形」というのが笑えますし、和英辞郎で「ニョロニョロ」と検索してヒットするのはちょっと感動。

近所で、原作絵の付いたマグカップを見かけたのですが、その中に「ニョロニョロ&スティンキー」というのがあって思わず即買いしたのですが、そこに英語で "Hattifattener&Stinky" と書いてあったので初めて知りました。

ついでに、ムーミンシリーズのキャラクタの英語を並べてみました。

Moomintroll
Moominmamma
Moominpappa
Sniff
Snufkin
Little My

ここまではすぐ判ります。

The Hemulen

これ、おもしろいですね。日本では「ヘムレンさん」ですが、実は「ヘムレン」というのは固有名詞ではなくヘルム族(Hemulens)という種族名であって、切手を集めたり植物採集をしたりしているあの方は、その中の固有の一人(The)なんでした。

The Groke

これがぜんぜん判らんでした。「モラン」です。日本での呼称「モラン」は、原語であるスウェーデン語からそのまま採っているようです。

4月 8, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.04.02

UCE

【訳語】迷惑な商用メール(Unsolicited Commercial Email)
【語義】迷惑メール、いわゆるスパムのこと。

新語はないのですが、私は最近までこの略し方を知らなかったので。
こういう略し方をされるってこと自体、なんだか UFO とか UMA などと同じカテゴリに入るようでおかしいですね。

4月 2, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.02.18

decision making

【訳語】意思決定
【コメント】もちろん最近ではごく当たり前に使われる用語ですが、問題なのは漢字の用法。私は「意思決定」を使いますが、「意志決定」という表記を見かけることも珍しくありません。

同じようなことを疑問に思う人はいるらしく、

意思決定 vs 意志決定

こんなページもあったりします(ここによれば、やはり「意思~」が優勢の模様)。Wikipedia からもリンクされているところを見ると、以前から有名なページなのかもしれません。

2月 18, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

account representative

【訳語】 顧客担当、お客様係
【語義】 新しい顧客を見極め、その需要を分析、ビジネスソリューションを提案し、新しいプロジェクトの実施を交渉および監督する担当者のこと(A person in a company who identifies new accounts, analyses customer needs, proposes business solutions, negotiates and oversees the implementation of new projects.--- FOLDOC より)

載っていそうで、一般の辞書にはなかなか載っていない語句です。account rep と略されることもあります。
オンライン版の英辞郎では、エントリ自体がなく用例だけヒットするのでおおよその意味は判るのですが、独立したエントリとして収録されている辞書はまだ少ないようです。中では、上述した FOLDOC の定義が判りやすくて有用でした。

2月 18, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.02.14

leverage

【訳語】[名] てこ(の力、作用)/[動] 強化する、てこ入れする; 活用する、利用する

新語でも何でもありませんが、以前から語義を納得できない単語でした。

本来は名詞で、いわゆる「てこの原理」の「てこ」のこと。そこから派生して、「てこを使う、てこの作用を利用する」という意味の動詞になったり、財政的なてこ入れという意味の経済用語になったり。そこまでは判るんですが、IT 系の、特に販促系のドキュメント(Web マテリアルやカタログなど)で使われるときは、妙に漠然とした使われ方が多いようで気になっていたのでした。

それで今回調べていたら、やはり英語圏でも同じように感じている人はいるらしい。

dack.com > web > web economy bullshit generator

This is awesome! I spend most of my time at company meetings keeping notes of corpspeak and lingo, always looking out for new buzzwords. My favorite practice is the verbing of nouns, as well as the flexibility of the verb "leverage." Apparently you can leverage anything.
— Eric M.

なんでもかんでも "leverage" しておけば、なにやら宣伝文句になるようです。

leverage だけでなく、上にご紹介したページには Web でよく使われる "bullshit" がリストアップされています。確かに、仕事で頻繁に見かける単語がたくさんあります。

2月 14, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.02.12

backronym

【訳語】逆アクロニム(定訳なし)
【語義】1. もともと頭字語(acronym)ではなかったが、あたかも頭字語であるかのように元のフル表記が後付けされた単語。例: Yahoo = "Yet Another Hierarchical Officious Oracle" など。
2. 本来 acronym であったが、いずれかのアルファベットの表す意味が当初と変わったというケースも、フル表記を後付けしたという観点で backronym の一種とみなされる。RAID が代表的。本来は "Redundant Array of Inexpensive Disks" の略だったが、その後ディスクが安くなり "Inexpensive" はもはや特徴とならなくなったため、後付けで "Redundant Array of Independent Disks" ということになった。

実はこの単語、もう英辞郎にも載っているし Wiki にも収録されていて、「見なれない単語」では決してないのですが、このブログの初期に取り上げた retcon と同類なので一応エントリしました。

Wiki にも収録されていると書きましたが、日本語版の方は記述内容がどうもおかしい模様です。

A backronym or bacronym is a type of acronym that begins as an ordinary word, and is later interpreted as an acronym.(英語版)
バクロニム(英:backronym または bacronym)とは元々頭字語(アクロニム)ではない言葉の各文字をとって新たに頭字語としたものである。(日本語版)

↑英語版の定義に比べて、なんだか言ってることがよく判んないですね。その後の記述にも明らかな誤りがあって、

バクロニムの例としてRAM(Random Access Memory)は英単語のramと同じ様に発音される。なお厳密に言うとアクロニムは実際にある単語と同じように発音される場合だけを意味し、それだけでなくアルファベット名で読まれる語を含めた頭字語はイニシャリズム(initialism)と呼ばれる。

RAM は acronym であって、backroynym ではありません。英語版で同じ箇所を確認すると、どうやら「発音の仕方で acronym と initialiasm は区別される」という話と RAM のことがごっちゃになっているようです。

An acronym is a word created from the initial letters of a phrase: for example, Random Access Memory becomes RAM, pronounced as the word "ram";

さて、backronym には公式なものも非公式なものもあるようで、非公式つまりウソ造語の中にはとんでもないこじつけとか、意図的な揶揄などもあるようです。以下、[ ] 内は私のコメント

GOLF = Gentlemen Only, Ladies Forbidden [かなり説得力ありますね]
CQD(救難信号)= Come Quick, Distress または、~, Danger、~, Dammit [←最後のが面白い]
IBM = I've Been Moved [部署替えが頻繁だったらしい。笑えます]
Army = Aren't Really Marines Yet [これも、いかにもです]
NASA = Need Another Seven Astronauts

最後の NASA なんか、ジョークとしてよく出来ています。日本語ではできない言葉遊びのひとつですね。ちょっと羨ましい。


2月 12, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.02.11

elevator pitch

【訳語】エレベータピッチ、セールストーク(定訳なし)
【語義】エレベータで顧客と乗り合わせている短い間(15~30秒くらい)に、自分の会社(の商品)や自分自身をアピールすること。

だいぶ知られてきた言葉ですが、CNET さんに

リンク: エレベーター物語?:3分で語る業務フロー

こんな記事があったので一応取り上げてみました。

以前に取り上げた sticky と同じく、2003 年には梅田望夫氏がブログで紹介済みだし、英辞郎にもすでに収録されています。

販促系マテリアルの翻訳でこの単語に遭遇したときは、「手短なセールストーク」みたいな訳し方でしのいだ記憶があります。

一応、英英の定義もひとつ紹介しておきます。出典は Investopedia(なんつー名前やねん)。

a brief speech that outlines an idea for a product, service or project. The name comes from the notion that the speech should be delivered in the short time period of an elevator ride, usually 20-60 seconds.

時間が長くなってるのは、きっと、ビルが高層化しているせいです (w

2月 11, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.02.07

poorism

【訳語】貧乏旅行

Word Spy に登場した "新語" ですが、日本には昔からこういう言葉がありました、というだけのエントリでした。

2月 7, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.02.01

topic path

【訳語】トピックパス、パンくずリスト
【語義】Web サイトの中のそのページの位置を、階層構造の上位ページへのリンクのリストで簡潔に記述したもの(e-Words より)。

【コメント】
この私家版英語辞典の最初のエントリ、breadcrumb の、いわば続報です。

なるほど、"topic path" なんていう言い方もあったんですね。それにしても、「パンくずリスト」なんていう言い方がいつの間にか定着していたとは知りませんでした。

ところで、e-Words のこのエントリは更新日が 2003/11 となっています。breadcrumb のエントリを私が書いたときより 1 年も前になりますが、私が初めて breadcrumb という語を見かけたのは確かにその頃より前のことだったようです。その頃は、e-Words にも breadcrumb は登場していませんでしたから。

2月 1, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.01.25

logistics

【訳語】物流

z is for zokkon さんが取り上げていたので、便乗して収録してみました。

たしかにこの単語、辞書をひいて「兵站(学)」などという訳語を見たときには吃驚した記憶があります。

日本でもビジネス用語として「ロジスティクス」というカタカナ語は定着しましたが、辞書的にはまだまだ軍事用語という気配が強いようです。しかも、その辺の事情は英英辞典でもあまり変わらないらしく、Answers.com を見ても複数の辞書で軍事的定義がメインでした。

logistics を「物流」と訳しきれない理由は、たとえば

マーケティング用語集: ロジスティクス

などでの説明が手掛かりになりそうです。

ロジスティクスはもともとは軍事用語であり、(中略)その意味するところは、「原材料の調達から製品が顧客の手に渡るまでの過程を“ものの流れ”という視点から総合的にマネジメントすること」です。

つまり、"ものの流れ" がすなわち「物流」であり、logistics はそれを "総合的にマネジメントすること" であるとすれば、イコールにはならないということでしょう。

でも「物流」の方だって、今では単に "ものの流れ" とは限らず、それに関する考え方という広い枠を意味するようになっているように思うのですが、その辺は門外漢なのでよく判りません。

1月 25, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.01.10

pluto

【訳語】動詞、定訳なし
【語義】(人やものを)降格させる。

to pluto someone or something is to downgrade, demote or remove altogether from a prestigious group or list, Like what was done to the planet of the same name. (Urban Dictionary より)

米国版 2006 年度流行語大賞らしいので収録。
もちろん、冥王星が惑星から外れてしまったことから生成された動詞ですが、かつての「エガワる」という言葉を連想させます。

1月 10, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.12.21

wikiality

【訳語】定訳なし
【語義】大多数の合意によって定義されるリアリティのこと。特に Wikipedia などの共同作業により得られたものを指す(Wikipedia + reality

Web 2.0 で語られる「集合知」というものの、非常に危うい一面を伝えている単語です。

オリジナルはこの辺りらしい(Word Spy より)。

Any user can change any entry and if enough other users agree with them, it becomes true. ... If only the entire body of human knowledge worked this way. And it can, thanks to tonight's 'Word': Wikiality. Now I'm no fan of reality, and I'm no fan of encyclopedias. I've said it before: Who is Britannica to tell me that George Washington had slaves? If I want to say he didn't, that's my right. And now, thanks to Wikipedia, it's also a fact. We should apply these principles to all information. All we need to do is convince a majority of people that some factoid is true.
—Stephen Colbert, "The Word," The Colbert Report, July 31, 2006

12月 21, 2006 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.12.17

tin-pot (tinpot)

【訳語】 粗悪な、安手の、ちゃちな、無価値な
【語義】 (特に一国のリーダーや、組織について)それほど重要でない(価値がない)のに、自らは重要である(価値がある)と思っている様子。
【用例】 tin-pot dictator in North Korea

これ、実はふつうの辞書に載ってるのですが、例によって英和の訳語ではまったくの説明不足。Longman (LDOCE) の定義があまりに判りやすかったので採録してみました。上の語義は、それを借りて説明したものです。
用例が指している人物は明らかだと思いますので、その方を思い浮かべながら、以下の語義をお読みください。

a tin-pot person, organization, etc is not very important, although they think that they are

(太字は引用者)

どうです、一刀両断でしょう。

用例に引いたお方などは、この語義があまりに当てはまりすぎ(LDOCE でも、用例は tinpot dictator となっている)。

ところでそのお方ですが、バルコニーに立って、大勢の市民の前で拍手しているニュース映像---たとえば、こんな風な---をよく見ますよね。私は、あの

拍手の仕方が実に独特

だと、前々から思っていたわけです。

で、NHK スペシャル『映像の世紀』を見ていたら、スターリンなどがちょうどこのスタイルなんですね。「社会主義者的拍手」なのか「独裁者風拍手」なのかは知りませんが、こういう風情で拍手する政治家は要注意、というところでしょうか。

12月 17, 2006 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.12.11

person

【訳語】 身体(衣服を含むこともある)
【コメント】 リーダースなどの英和辞典にはふつうに載ってるんですけどね、なぜか英辞郎には収録されていないようなのでエントリにしてみました。

Rule one is to always discharge any static charge from your person as static electricity will KILL your new motherboard.

こんな風に使われることが多いですね。静電気がコワい季節になりました。

12月 11, 2006 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.08.02

sticky

【訳語】 形容詞、定訳なし
【語義】 Web サイトを訪れたユーザーがそのサイト内に長くとどまること、あるいはそのサイトにすぐ戻ってくること。

要は、そのサイトのコンテンツが充実しているとか人気があるとかいう度合いですね。新語サイト Word Spy では、

adjective. Describes a Web site that encourages visitors to spend long periods of time visiting its various pages.

と説明されています。そのようなサイトは "sticky site" であり、サイトを sticky たらしめるサービスやコンテンツのことを "sticky glue" と言います。名詞形は stickiness。

それにしても不思議なのは、この用語、梅田望夫氏などは 1999 年の記事で紹介しており、今でもわりとよく使われているにもかかわらず、日本語向け辞書にはまだいっこうに収録されていないこと。英辞郎(オンライン版)にさえ取り上げられていません。

ところで、sticky といえば付箋の代名詞でもあり、そういう名前の付箋ソフトもありますね。

8月 2, 2006 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.31

favicon

【訳語】 ファビコン、ページアイコン
【語義】 ブラウザのアドレスバーやブックマークに、サイト名とともに表示される小さいアイコンのこと。Favorite icon の略。html ファイルのヘッダーで、 タグを指定する。

Opera7 だと <user_dir>/Application Data/Opera7/profile/images ディレクトリにどんどん追加されていきます。Firefox ではローカルに保存されないようですが、Scrapbook などの拡張機能でページを取り込むと、"favicon"という名前で各ページのアイコンが保存されています。

favicon を集めたサイト、なんてのもありますね。

Favicon Japan

1月 31, 2005 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.26

code-jockey

【訳語】定訳なし
【語義】ある種のプログラマを揶揄する言葉。プログラミングの仕事を与えられると、その目的と自分の興味だけに沿ってものすごい勢いでコードを書き上げるが、それによる影響とか互換性とかをまったく考慮しない。
【参考】http://digital-web.com/articles/think_beyond_technology/

1月 26, 2005 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.17

Why Did the Chicken Cross the Road?

【コメント】よくあるジョークで、一般には "Chicken Jokes" として有名です。本来の辞典とは趣旨違いながら、面白い英語のネタということで記載しました。
Chicken が Duck になっていたりもしますが、この設問自体が重要なのではなく、いろいろな著名人だったらこれにどう答えるかという応答のパターンがポイントです。
「なぜ山に登るのか?」 という有名な問いの答えをパロディにするようなものでしょうか。あるいは、日本だったら「電線にスズメが 3 羽とまっていました。鉄砲で撃ったら〜」という大昔はやったクイズのようなものかも。(これが通用しない世代もありますね。これも、用意されている答えのおバカさがポイントでした)。

サイトもたくさんありますが、1 つだけ紹介しておきます。

http://www.geocities.com/Athens/Delphi/5600/chicken.html

日本語サイトを検索したら、ある程度まとめてあるサイトもあったので、ついでに。

笑って英語学習 -- ジョーク・ユーモアサイト

1月 17, 2005 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.12.16

google

【訳語】ググる
【語義】動詞。検索エンジン Google を使って検索すること。
【語源】googol (1x10^100、つまり 1 の後に 0 が 100 個続く数字) から

【用例】
Today, I Google most of this information myself or have my new assistant Rachel do it for me.
【コメント】
日本語でも新しい単語をわりと柔軟に動詞にしちゃいますが、品詞の転換は英語の方がよほど得意です。たとえ辞書には載っていなくても、たぶんかなりの名詞は動詞として使われた実績があるんではないでしょうか。

さて、この語源ですが、米国の数学者 Edward Kasnerの甥っ子 Milton Sirotta くんが 9 才のときの造語だと言われています。「1 の後にゼロが 100 個続く数字は何て言う?」Edward おじさんにこう聞かれた Milton くんが「Googol」と答えたのだとか。確かに語感は幼児語っぽいです(9 才だから幼児語ではないか...)。

ゼロが 100 個続く数字、書いてみました。

10,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000, 000,000,000,000,000,000,000

ちなみに、この数字を漢字の位取りで読むことはできません。最も大きい「無量大数」でも 1x10^68、つまりゼロが 68 個しか続かないので。

12月 16, 2004 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.12.13

proprietary

【訳語】プロプライエタリ(の、な)
【語義】IT 関連文脈では、open-source の対立概念。技術や情報を(無料もしくはライセンス付きで)公開しておらず、独占的に開発、製造、販売していることを指す

【用例】
The overall cost of buying and running Windows as opposed to Linux and open-source software has become one of the most contentious areas of the debate between open-source software advocates and proprietary software backers.(ZDNet US)
「Linux 等のオープンソースソフトウェアと Windows で、購入・稼働総コストがどうかという点は、オープンソースに賛同する層とプロプライエタリソフトウェア支持層の間で、最も盛んな議論の的になっている」

12月 13, 2004 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.12.03

Patient Zero

【訳語】ゼロ号患者
【語義】1. 広義には、疫学調査の母集団で見つかった最初の患者のこと。
2. 狭義には、最初の HIV 感染者のこと。
3. IT 業界では、あるコンピュータ・ウィルスに最初に感染したマシンをこう呼ぶ。

【例文】
While some researchers believe the MyDoom code may have originated in Russia, it's almost impossible to pin down Patient Zero--the first infected computer--or the person actually released the virus, Kuo said.
「MyDoom のコードはロシア発だと考えている研究者もいるが、"ゼロ号マシン"---最初に感染したコンピュータ---、あるいはウィルスを蒔いた張本人を特定することはほぼ不可能だ〜」
【出典】 http://news.com.com/2100-7349-5152278.html

12月 3, 2004 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

oops factor

【訳語】定訳なし
【語義】「おっと」、「しまった」となるような要素のこと。

【コメント】(2004/12/13 修正)
英和辞書はもちろんのこと、日本語のサイトでもまったく見ませんが、英語では思いの他ヒットしました。
まあ語感はよくわかります。自分がやってしまった「しまった的なミス」に限らず、とにかくその場面で "Oops!" と口走ってしまいそうな物事を指して言っているようですね。

12月 3, 2004 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

Fog of War

【訳語】戦場の霧、戦争の霧
【語義】戦時における不確定要素の存在、情報欠如または過剰の状態を指す言葉。

【コメント】
ナポレオン時代のプロイセンの軍人クラウゼヴィッツ(Karl von Clausewitz)による造語とされています。
ゲーム、特に RTS (Real Time Simulation)ではかなり多用される用語なのに(だから?)、普通の英和辞典にはあまり載っていないようです。
通常は FOW と略され、政治的な文脈でももちろん使われるのですが、ゲーム界ではもっと具体的なモノです。「マップ画面が最初は隠されており、プレイヤーが踏査したところだけが順々にクリアされていくシステム」を FOW と言います。文字通り「霧」が視界を遮る要素として存在しているわけです。

なお、EQII では、オープンベータの途中からこのシステムが導入されました。

12月 3, 2004 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

submarine patent

【訳語】サブマリン特許
【語義】出願後に長期間審査されたため等の理由により、対象となる技術が世の中で広く使われるようになってから突如として成立する特許のこと。

【コメント】
これはもうだいぶポピュラーな用語で、e-Words などにも取り上げられているのですが、面白いので挙げておきます。
最近では、2002 年に米国の Forgent Networks 社が JPEG 技術の特許に関して多数の企業を訴えたケースが有名ですね。ソニーも 1500 万ドル以上支払ったのだとか。

12月 3, 2004 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

silo

【訳語】サイロ
【語義】孤立したシステム、スタンドアロンシステムを指す用語。

【用例】
多くの企業は、今も独自のビジネス処理ロジックや、データベースを持つサイロ(silo)と呼ばれるスタンドアロンのシステムをたくさん抱えている。(『新ビジネスモデル戦略のためのITアーキテクチャとミドルウェア』のAmazon書評)
【コメント】
北海道の牧場風景によくある、あの円筒形の建物が「サイロ」ですよね...。うーん。あれが孤立して建っているイメージなのかなぁ。

12月 3, 2004 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

greedy

【訳語】貪欲な
【語義】正規表現において、指定したパターンのうち最も長いものがヒットするロジックを指す言葉。
【反義語】non-greedy 「ものぐさ」

【コメント】
単語自体はもちろん何の変哲もない、ただの形容詞ですが、IT 文脈ではこんな意味になります。
たとえば、HTML タグを検索しようとして <.*> と指定しても、greedy の場合には、

<TAG> FOO </TAG>

のすべてがヒットしてしまいます。つまり、.* という任意文字指定には、> も含まれてしまうので、最後の閉じ > の直前までが .* に当たると解釈されてしまうわけです。このような解釈の仕方を greedy と言います。

英語では、どんな専門用語にも平易な単語を平気で流用するので、どうにも様にならない訳語が定着したりするものです。

12月 3, 2004 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

gray literature

【訳語】灰色文献、グレイ・リテラチャー
【語義】通常の販売ルートを通らず、配布が限定される、あるいは非売品などの文献のこと(図書館情報学の用語)。大学の紀要、学位論文などがこれに当たる。

【コメント】
もう少し詳しく言うと、「通常の出版・流通の経路経ず、それについての検索手段が整備されていないため、入手も困難な文献」だそうです。テクニカルレポート、会議資料、学位論文、大学出版物、官公庁資料などが含まれる...なんだ、学術界とお役所ばっかりじゃん。むべなるかな。

12月 3, 2004 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

retcon

【訳語】定訳なし。直訳すれば「遡及的な連続性」。retroactive continuity の略語。"後付け設定"
【語義】創作作品などで、後から新しい設定や意味付けをすること、またはそれらが明らかになること; そのようにして加えられた意味や設定のこと。

【引用】
The common situation in fiction where a new story "reveals" things about events in previous stories, usually leaving the "facts" the same (thus preserving continuity) while completely changing their interpretation.
「フィクションにおいて、前作の出来事に関する新しいストーリーが "明らかに" されること。通常、事実はそのままにしておき---したがって連続性を保たせておいて---その解釈を変えるという手を使う」

【コメント】
つまり、「なんと実は---」、「ところがどっこい---」的に後から生まれた設定のことですね。読者/視聴者の意表を突くというフリをしながら、何のことはない、ただの苦肉の策である場合がほとんど。

たとえば、ゴジラ 2 作目で「なんと、ゴジラは 1 匹ではなかった!」という設定になったりすること---ただし第 1 作にはちゃんと布石があるので、これは例として不適切かな? では、「沖田艦長は地球の姿を見て死んだ。ところがどっこい、脳死ではなかったので蘇ったのだ!」というやつ。あれが立派な retcon ですね。
あるいは、「アッシュは死んだけど実はクローンがいた!」だとか、「なんと、有末静のクローンが存在した!!」だとか---注: 前者は文庫版『BANANA FISH』最終巻で岡田斗司夫が書いた話で、実現はしなかった。後者は、その『BANANA FISH』の後日談的な要素もある『YASHA』と、さらにその続編『イブの眠り』にからむ話で、こっちはなんと実現してしまったのでした。

12月 3, 2004 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

camel-capped

【訳語】定訳なし
【語義】複合名詞で、構成語の各語頭を大文字で表す表記方法。Javaのクラス名などが代表的(例: AbstractAction)。

【コメント】
まあこれは、ラクダのこぶをイメージしていただければ由来も納得できますが、ふたこぶラクダじゃないとダメですね。

12月 3, 2004 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

breadcrumb

【訳語】パンくずリスト、軌跡リスト
【語義】サイト内のページ階層などを表示し、ナビゲーションを助けるためのインタフェースの一種。まだ定訳はない模様。

【コメント】
私家版辞書を作るきっかけになったのがこの単語。たとえば、ASCII24 のサイトでニュース記事ページに行くと、

ASCII24 > ニュース > トピック

のように、親階層から順に今表示しているページを示してくれます。この表示のしかたが breadcrumb link です。この用語、童話『ヘンゼルとグレーテル』から由来しているというのが面白いのでした。賢い兄が、森の中で帰り道がわかるようにパン屑を落としていく、あの様子に似ているということで。

なお、Jargon File には、プログラミング用語としての定義もあります。

12月 3, 2004 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)