2017.03.06

take-away, takeaway

【訳語】 結論、まとめ; 教訓、レッスン
【語義】 ある事実や情報から引き出せる結論; 経験や観察から導き出せる教訓

この記事を書いている時点で、既成の辞書(PCアプリケーション、アプリ辞書まで含め)とオンライン辞書で掲載状況が大きく違う語彙のひとつです。

既成の辞書だと、日本語の「テイクアウト」に当たる意味しか載っていません(料理、またはテイクアウトできる飲食店)。

1703061

オンラインだと、以下の辞書サイトに載っていました。
・American Heritage Dictionary
・Cambridge Dictionary
・Macmillan Dictionary
・Merriam Webster
・Merriam Webster Unabridged(有料)
・Oxford Online
・Wikitionary

既成の辞書とオンライン辞書で、これだけ状況が違っているケースも、けっこう珍しい気がします。

ちなみに、これを検索するときも、EBPocket4のサイト連携検索が楽ちんでした。

学習英英で定番のCollinsとLongman のサイトにはまだ収録されていませんでした。それを考えると、Macmillan は優秀です。


ここでは、Merriam Websterのだけ載せておきます。

4
: a conclusion to be made based on presented facts or information
: a main point or key message to be learned or understood from something experienced or observed
The takeaway is clear: cats are a growing environmental concern because they are driving down some native bird populations — Bruce Barcott
One of the main takeaways stressed by the panelists was that social media is about conversation, not just dissemination. — Gabe Habash 【MWeb Online】

ニュースやブログではだいぶ見かけるようになってきた使い方です。


3月 6, 2017 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.03

in the wild

【訳語】 出回っている、流行している; 実際に被害が出ている
【語義】 英辞郎まで含めて、今もまだどんな辞書にも載っていませんが、セキュリティ界隈ではしばらく前からよく見る表現です。いや、ふつうの辞書にも、「野生の」みたいな意味では載っています。セキュリティ関連で使われるのは、その比喩的な意味で、要するにウイルスなどが「野生の状態にある、管理下にない」ということですから、つまり「出回っている、活動が確認されている、被害が出ている」などの意味になります。

WikitionaryとUrban Dictionaryには載っています。

3月 3, 2016 英語辞典 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2014.12.19

copy pasta

【訳語】 コピペ
【語義】 いちおう「コピペ」という訳語を付けましたが、もちろん単なるコピペ(Copy and Paste)のことではなく、見出しの"pasta"も誤字ではありません。よく2chなどで、元のテキストをそのまんま貼り付けただけの投稿が、なかばスパムにも近い頻度でサイト上に流布することがありますね。あの手のを指すインターネット俗語です。
以下にあげた出典サイトによれば、最初に出現したのは2006年頃。英語圏の2chに当たる4chだということです。
【出典】 http://knowyourmeme.com/memes/copypasta
Copypasta is internet slang for any block of text that gets copied and pasted over and over again, typically disseminated by individuals through online discussion forums and social networking sites. Although it shares some characteristics with spam in the sense they’re both unsolicited (and often considered a nuisance), copypastas are mainly spread through human operators whereas the latter is automatically generated by electronic messaging systems.

12月 19, 2014 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.01.05

file prompter

【訳語】 ファイル選択ダイアログ
【語義】 アプリケーションでファイルを選択するときに表示されるダイアログのこと。アプリケーション固有の場合もOS標準の場合もあると思われる。

ちょっと珍しい言い方なので久しぶりにエントリにしてみました。

英語で検索しても結果は4桁(実質はおそらく数百かそれ以下)しかなく、日本語での用例もまずありません。

Google画像検索をしてみれば、ファイル選択ダイアログであることがわかるので、そういう訳にしておいた、という例です。

リンク:"file prompter"の画像検索

file selectorという言い方もありますね。



続きを読む "file prompter"

1月 5, 2014 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.17

virality

【訳語】 話題性、人気、
【語義】 インターネットユーザー間で、画像やビデオ、情報が急速に広まる傾向; 口コミで広がること
【出典】Oxford dictionaries: Definition of virality (British & World English)

言うまでもなくviral という形容詞から派生した名詞ですが、viral 自体の語義としては、現行のどの辞書でもvirusの形容詞、「ウイルス性の」という記載しかありません。

もちろん、その語義からの比喩的な用法として、「(ウイルスのように)急速に広がる」という意味で使えそうであることは想像に難くないのですが、上記の出典をはじめ、オンラインではいくつかの記載が見つかります。

続きを読む "virality"

12月 17, 2012 英語辞典 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2012.11.18

ransomware

【訳語】 ランサムウェア
【語義】 マルウェアの一種。侵入したコンピュータ上でデータをロックしたり、システムを動かないようにして、つまりソフトウェアを「人質」にとって、「この機能を回復させたければ"身代金"を払え」と要求する。

一般の辞書にはまだ載っていませんが、オンラインの用語集などにはちらほら出てくるようになりました。

リンク: ランサムウェアとは (ransomware): - IT用語辞典バイナリ

"身代金"を払うと、機能回復に必要なパスワードなどを教えてくれる、ということになっていますが、もちろんその保証はありません。

従来のマルウェアと違って、成功率、つまり感染してしまったユーザーが言われたとおりにお金を払ってしまう率が高いので(参考: ランサムウェア: 1 日 33,000 ドルを稼ぎ出す手口 | Symantec Connect Community
)、今後は注意が必要かもしれません。

11月 18, 2012 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.10.26

typosquat

【訳語】 タイポスクワット、タイポスクワッティング
【語義】 タイプミスにつけこむ不正なドメイン名占有。たとえば Varizon.com のように、正規のサイトのドメイン名と紛らわしいドメイン名を取得し、タイプミスしたユーザーを誘導しようとする手口のこと。

例によって一般の辞書にはまだ載っていない、新しいセキュリティ用語です(Google ngram によれば、初出は 1998年頃)。

ちなみに、後半の造語要素 -squat は、「すわり込んで不法占拠すること」で、不法占拠してる人のことを squatter と言います。アメリカ史で、Squatters' Right というのが登場します。

10月 26, 2011 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.14

hacktivism

【訳語】 ハックティビズム
【語義】 Hacking と Activism を併せた性質の活動

初出からまだ日の浅い単語ですが、語源から考えててもカタカナ以外の訳語は難しいでしょう。hack という行為をどう解釈するかによって使われ方も違ってくるようですが、activism の意味は強いので、単なる営利目的ではなく、やはり政治色が強い「積極行動、実力行使」を表す文脈で使われています。

ソニーに対する攻撃を仕掛けた(容疑?)ことで有名になったクラッカー集団「アノニマス」の行為も、hacktivism と言われている模様です。

続きを読む "hacktivism"

6月 14, 2011 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.12

spear phishing

【訳語】 スピア型フィッシング
【語義】 特定のターゲットを狙ったフィッシング詐欺、偽装メールのこと

セキュリティ用語が続きますが、「spear(もり)で狙いを定める」という、これもやはり比喩を使った用語です。言うまでもなく、phishing と fishing をかけてあるわけですね。「スピアフィッシング」という訳語もあるみたいですが、そちらは本来の釣り用語になっているはずなので、「型」を入れたほうがいいでしょうね。

ちなみに、phishing という用語については、6 年ほど前に side A に書いたことがありました。
リンク: # Phishy, not Fishy

6月 12, 2011 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.11

snow-shoe spam

【訳語】 かんじきスパム、スノーシュースパム
【語義】 多数の IP やドメイン名から送信されてくるスパムのこと

かんじきは、重量を広い面積に分散させることで足が雪に沈み込むことを防ぐという、その比喩を使ったセキュリティ用語です。つまり、スパムメールの発信元をあちこちに分散させることで、フィルタリングなどの対策をすり抜けようという手口です。

すでに 2004 年には、これを取り上げた日本語のブログもあるのですが、その後も日本語としてはあまり定着していない模様です。英語の用例も、それほど豊富ではありません。

これは個人的な意見ですが、breadcrumbs などと違ってネーミングのセンスがイマイチだからじゃないでしょうか。

6月 11, 2011 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.10

installation

【訳語】 インストール、インストレーション: インストールしたプログラムインストール環境
【語義】 install 操作だけではなく、インストールした「もの」を指す

この単語、こちらに載せてたと思ったのですが、side A の記事でした。しかも、もう 6 年も前のエントリ。
リンク: side A: # install と installation

当時、ほぼ唯一、実用的な語義が載っていた「IBM 情報処理用語英和対訳集」は、その後サイトが終了してしまいました。残念なことです。6 年も経ったので、その後どうなったか少し調べてみました。

続きを読む "installation"

6月 10, 2011 英語辞典 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010.07.21

initiative

【訳語】 (問題解決に向けた)計画、構想、プログラム、プロジェクト

SDI (Strategic Defense Initiative)という言葉が初めて登場したのはもうずいぶん前のことであり、その定訳はどの辞書でも「戦略防衛構想」となっているにもかかわらず、どうしたことか initiative について「構想、計画」系の語義が記載されている辞書は、最近までほとんどありませんでした。

最新の辞書をすべて調べてはいませんが、今でも少数派のような気がします。英和辞典の七大不思議のひとつです。

続きを読む "initiative"

7月 21, 2010 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.03.11

based off / based off of

【訳語】 ~に基づいて

結論から先に言うと、どうやら based on と同じ語義。判ってしまえば、まあそれなりに落ち着きどころはあるのですが、最初はかなり困惑しました。

続きを読む "based off / based off of"

3月 11, 2010 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.16

megacity

【訳語】 巨大都市、1000万都市

とある翻訳対象ドキュメントに出てきたので調べてみたのですが、代表的な辞書の定義がどうやら軒並み間違っているようで、かなり驚きました。

続きを読む "megacity"

11月 16, 2009 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.08.29

populate

【訳語】 <データなど> を <フィールドなど> に入れる; (以下の訳はいずれも暫定的)移入する、投入する、格納する、ポピュレートする
【語義】 データをデータベースなどに追加する: データをフィールドやリストに追加する

IT 系の文脈ではずいぶんポピュラーなはずですが、辞書上の対応は意外なくらい遅れているようです。

続きを読む "populate"

8月 29, 2009 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008.06.09

otaku

【語義】 訳語も語義説明も今さら不要なほど有名になった国際語。

前のエントリ(wonk)にちょっと補足するつもりで調べたら、何やら Oxford 系辞書の定義がアヤシイので、別エントリとしました。

続きを読む "otaku"

6月 9, 2008 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

wonk

【訳語】 ガリ勉、クソマジメ、オタク
【語義】 ネガティブな意味であるのはもちろんだが、かなり活用範囲は広そうであり、語義もかなり多様らしい。基本的には「勉強でも仕事でも過度にまじめすぎ」ということのようですが、さらに発展して「オタク」の意味にも使われています。

『チャーリーとチョコレート工場』のウォンカさん、Will Wonka の名前って、もしかしたらこれからとったのかな。

続きを読む "wonk"

6月 9, 2008 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.18

nuts and bolts

【訳語】 《物事の》基本、要点、土台、根本; 勘所、実務、運転、運営、主眼点、実際運営
【語義】 物事の(理論に対して)実際的なことがら; the basic practical details

意味はとても判りやすい。
機械じかけにおいて、ボルトとナットというのは「目に見える、基本かつ不可欠な部分」なので、これを比喩に使った場合でも、語義の中心になるのは「理論でなく実際であること」と「基本」になるわけですが、どうもピッタリはまる訳語というのはなくて、文脈ごとに使い分けるしかなさそうです。

5月 18, 2008 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.11.08

represent

【語義】表す; ~である~に等しい

provide と並んで、IT系でよく見かける単語ですが、こちらの方は販促マテリアルよりむしろ技術系の文章で使われることの方が多いようにも思います。普通は「表す、表現する」といった意味ですが、それでピンとこない場合は、上記のような訳が当てはまることがあります。

Collins には、ちょっと回りくどいですがしっかりこーゆー語義が載っています。

If you say that something represents a change, achievement, or victory, you mean that it is a change, achievement, or victory.

【追記 2008/10/01】
研究社の新英和大辞典第 6 版を買ったら、「…である (be)」という語義が立項されていました。

11月 8, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

provide

【訳語】提供する、もたらす、用意する、実現する; ~になる~である
【参考】represent

これはもう、いずれ書かなきゃいけないと思っていた単語なんでした。
IT系でも、マニュアルやヘルプ、UI 翻訳だとさほど出現頻度は高くありません。とにかく馬鹿のひとつ覚えのように多用されるのは、Webサイトや展示会向けブローシゃのような、いわゆる販促マテリアルです。

続きを読む "provide"

11月 8, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.10.05

digital native

【訳語】デジタル世代、デジタルネイティブ
【語義】デジタルテクノロジが当たり前という環境で生まれ育った人のこと。反義語は "digital immigrant"「デジタル移民」と言い、なんとかしてデジタルテクノロジに馴染もうと努力する人を指す。デジタル世代が「カメラ」と言えばそれは当然デジタルカメラのことだが、デジタル移民はわざわざ「デジカメ」と言う(individuals who have grown up immersed in technology. The opposite term is the "digital immigrant" those individuals that are trying to get to terms with digital technology. A "digital native" will refer to their new "camera", a digital immigrant will refer to their new "digital camera"---Wikipedia)

2007/10/5 の時点でも Google の検索結果(日本語対象)が 127 件しかないので、一般性はまだかなり低いようです。でも意味はかなり判りやすいので、もうすぐ普及するかもしれません。

「デジタル世代」と訳すのが相応しい---集合名詞的になっちゃいますが---と思うのですが、そう訳されている例はまだありません。このエントリが世界初かも。

10月 5, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.10.04

cost

【訳語】コスト、負担、負荷

日本語カタカナの「コスト」は、ふつう金銭に言及して、「費用」とか「原価」の意味で使いますが、次のような使い方もかなり一般的になってきたようです。

出典: Vistaが「遅い」と感じませんか?:ITpro

Windows XPが出て約6年が経過する間にハードウエア,ソフトウエア,使いこなしノウハウの資産が各所に大量に蓄積されて移行コストが上がった

つまり、金銭にかぎらず「あることの代価、代償として支払うもの、負担、負荷」という広義に使われるケースです。

LDOCE にはこういう定義があります。
something that you lose, give away, damage etc in order to achieve something:

10月 4, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.10.01

out-of-the-box

【訳語】そのまま使える
【語義】「製品を箱から出してすぐ使える」の意。サンプルプログラム、テンプレートなど、あらかじめ用意されていてユーザーによる設定やカスタマイズが必要のないことを指す形容詞。

などということは、もうだいぶ常識になってきているわけです(英辞郎にもこの語義は収録されている)。

ここにあげたような訳し方ができる場合はよいのですが、最近はこの単語自体がだいぶ市民権を得てきたせいか、"out-of-the-box report" などのように固定した用語として使われるケースも増えているのでした。しかもそれが何度も出てきたりする場合には、「そのまま使えるレポート」などという、いかにも説明的な訳語をそのつど繰り返すというのはちょっといただけません。

そーゆーわけで、早くなんらかの定訳が付くといいなぁ、と思っている単語のひとつです。

10月 1, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.08.13

silo (2)

【訳語】分断、分断した状態、"縦割り"
【語義】複数の物事が "サイロ" のように他とはまったく無関係に存在している状態のこと
【用例】Historically, banks have multiple silos that operate essentially independently, with little knowledge of what other silos are working on.

この私家版辞典のかなり初期に、すでに silo というエントリーがあります。そのときは、もっぱら IT 系の文脈に即した語義を書きましたが、孤立分断した状態に広く使われています。

続きを読む "silo (2)"

8月 13, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.08.12

security exposure

【訳語】セキュリティ上の弱点、問題点(定訳なし)
【語義】要は、「セキュリティ上のリスクなどに対して自身をさらしてしまうこと」のようです。

もともと、exposure という名詞自体が日本語になりにくいわけですね。英語的には単に「expose すること、expose されるもの」を指すだけの話なのですが、その手の抽象名詞を、特に熟語的に表現しようとするとけっこう厄介です。文脈によっては、「被曝」--- 被爆ではない --- とか、「曝露」--- 暴露ではない --- のような、日常的にはあまり見かけない訳語が使われます(化学とか環境とかの文章ですね)。

8月 12, 2007 英語辞典 | | コメント (0) | トラックバック (0)