2017.07.15

♭お葬式

先週からずっと、頭のどこかが麻痺していて、本当に書きたいことは書けずにいる。


ので、周辺的なことを書いておく。


一昨年の春、義父が逝去した。ウチの子どもたちのうち、娘ふたり(社会人と高校生)は、通夜も葬式も初めてのことだった。すでに社会人になっている長男にしても、出身高校の先生が亡くなったときから2度目。


それに比べると、自分は子どものころから、通夜・葬式にはずいぶん出てきたんじゃないかと思う。

記憶のある限りでいちばん古いところでは、6歳のとき、3歳下の妹が死んでいる。水の事故だった。

と言っても、さすがに記憶は断片的だ。母は泣き通しだった。葬儀は仏式だったようにも思うが、当時は両親ともわりと真面目なクリスチャン---毎週日曜日には教会に通うくらいの---だったので、仏式に飾ったところに牧師さんも弔問にきたような気がする。

火葬場へ行って、大人に抱きかかえられながら骨を拾ったのは覚えている。

このときの自分の感情については、実はまったく記憶がない。悲しんでいたようにも思えないし、自責の念にかられていたわけでも、たぶんない。実は、いっしょに遊びに出かけ、自分だけ先に帰ってきた。その後ひとりになってから、妹は川に落ちたのだが、それを親に責められることもなかった。

小学校のときは、同級生の親が亡くなり、学級委員としてクラス代表でお葬式に参列するという機会が2度もあった。そのうちひとりは、鉄道自殺だった。


中学・高校になると、同級生の事故死というのもあった。

大学時代には、自殺した友人の葬儀も経験している。

塾教師をやっていたころは、教え子である中学生が難病で亡くなった。ある意味、これがいちばんキツかったかもしれない。

大学時代、わりとなかのよかったヤツも、30代なかばで、奥さんと、生まれたばかりの娘を残して逝ってしまった。

塾教師時代、社葬というのも経験した。しかも、社長のお父さんだと。ああいう悪習は、一刻も早くやめたほうがいい。

英語の恩師も、十数年前に亡くなった。お通夜に参列して以来ずっと不義理をしてきたが、昨年の春、共著が出たときにうかがって、ようやく霊前に捧げることができた。

「死」はふだん、抽象名詞だ。

それが、あるとき突然、形をとって具体名詞になる。

暴力的なまでの突然さ。


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2016.11.07

♭菊千代の言葉を思い出した

リンク:マタニティマークがつけられない|NHK NEWS WEB

※リンク先は、そのうちNot Foundになってしまうかもしれないので、最後に全文掲載しておく。


午前十時の映画祭7で、4Kデジタル版の『七人の侍』を、なんとか2回観ることができた。

そのせいか、このニュースを見たとき(これに限らず、最近のあちこちかもしれないけど)、菊千代の言葉を思い出した。


百姓ってのはな、けちんぼで、ずるくて、泣き虫で、意地悪で、間抜けで、人殺しだ!


別に、性悪説という話じゃない。百姓が最低の人間ということでもない。

言うまでもないが、このセリフは、ちゃんとこの映画のコンテキストで聞いてほしい。


そのうえで、あえて---


日本人の、なのか百姓の、なのか、あるいは人間のなのかわからないが、ともかく人の特性を考えるとき、このセリフをときどき思い出すといいのかもしれない。


ピンクのハートの中に、お母さんと赤ちゃんのイラストが描かれたマタニティマーク。妊娠していることを知らせるこのマークはことしで作られて10年になります。ところが今、妊娠中の女性たちからは、「マタニティマークをつけづらい」という声が上がっています。作られてから10年。広く普及し妊娠中なら気にせず身につけられるという社会ではなく、なぜ裏腹の社会となっているのか。取材を進めると、妊娠した女性たちが「不安」や「肩身の狭さ」を感じながら生活している実態が見えてきました。 (「マタニティマークがつけられない」シリーズでお伝えします)。

マタニティマークの成り立ちは

そもそもなぜ、マタニティマークが必要なのでしょうか。それはおなかの目立たない妊娠初期こそ赤ちゃんの成長のためにも母体の健康のためにも大切な時期でありながら、見た目では妊娠していることがわからないためです。吐き気やだるさといったつわりなどの症状に悩まされる女性も多く、女性の心身も大変な時期なのですが、外見からは妊娠が分かりづらいため、周囲から配慮や理解が得にくいのです。
このため実は今のマタニティマークができる前から、同じように妊娠していることを知らせるマークがありました。最初のマークと言われているのは17年前、横浜市の女性が考案したものです。妊婦さんの大きなおなかにハートマークが描かれたイラストのマークで、「BABYinME」と書かれています。
実は今も、このイラストをマスコットにして妊娠中の女性に配布している自治体もあります。このほかにも妊娠を伝えるさまざまなマークが考えられましたが、何種類もマークがあっては周知が進みません。このため厚生労働省が、全国共通のマークを作ろうと、デザインを公募して作成したのです。今のデザインは、1600点以上の応募作品の中から選ばれました。妊娠中の女性に優しい環境作りを進めようと、今では多くの自治体が母子健康手帳と合わせてマタニティマークをあしらったグッズを配布しています。また首都圏では20の鉄道事業者が駅などでマタニティマークのマスコットを配布しています。ところが・・。

「つけるのが怖い」不安を募らせる妊婦たち

「マタニティマークをつけてホームで電車を待っていたら、突き落とされた」。「妊娠しておなかが大きい時、わざと足をかけられた」。
横浜市の山下実穂さん(36)がインターネットの画面にこうした言葉を見つけたのは長男を妊娠した直後でした。不妊治療のために仕事を辞めて1年半後の、待望の妊娠。まだおなかが目立たない妊娠初期に吐き気やだるさなどのつわりに悩まされました。妊婦健診などのためにバスや電車に乗ることがありましたが、席に座れず長時間立っている時のつらさはその場にしゃがみこんでしまいたいくらいだったといいます。


母子手帳を受け取る時に自治体の窓口でマタニティマークを渡されていた山下さんは電車やバスで、乗客がマークに気付き体調が悪い時には席を譲ってくれる人がいるかもしれないと、すぐにマークをつけることにしました。
ところがインターネットで妊娠に関する情報を集めると、冒頭のように、マタニティマークをつけない方がよいのではないかと思う情報ばかりが目に付いたのです。


実際に記者も「マタニティマーク」という言葉でインターネットの書き込みを検索してみると、「妊婦だからといって甘えるなとどなられた」「お腹を殴られた」といった情報が次々と出てきました。
山下さんは「友達からも『マタニティマークをつけていると階段から突き落とされたりすることもあるらしいから気をつけて』と言われました。身を守るマークだと思っていたのにそれが逆に攻撃のターゲットにされるのはこわいと思います。自分だけの体じゃなくて赤ちゃんの命も守らなくてはいけないのにどうしたらいいんだろうか思うと、外出もためらってしまいます」と不安を訴えていました。


ほかの母親たちからも

マタニティマークをつけづらいと感じている人はどのくらいいるのか。NHKでは産婦人科の両親学級に参加していた妊娠中の女性や、保育園に子どもを預けている母親たち70人余りにアンケート調査をしてみました。すると実に4分の1の人が「嫌な思いをしたことがある」と答えていました。
「座っている人がマークを見てから寝たふりをした」、「マークをつけていて嫌な顔をされた」という体験が多く、中には「何で座っているのよと怒られた」「じゃまだと足を出され転びそうになった」という人もいました。


また、「マタニティマークをつけるとひったくりなどの被害や嫌がらせを受けることがあると聞いた」、「マークをつけていると暴言や時には暴力に近いことを受けたと聞いた」など不安を感じさせる情報も広がっていることが分かりました。

優先席に近づけない女性も

取材した中では殴られたりやひったくりの被害に実際にあったりした人はいませんでしたが、嫌な思いをしたという女性から話を聞くことができました。都内に住む30代の女性は妊娠中も電車で通勤していました。ふだんはラッシュの時間を外して電車に乗るようにしていましたが、どうしても混んでいる電車に乗ってしまった時には、なるべくおなかを押されないように、比較的すいている優先席付近に乗るようにしていたといいます。


そんなある日の仕事帰り。女性はこの日も優先席付近に立っていたところ、カバンのマタニティマークを見た席にいた年配の男性に、「何様のつもりだ」「席は譲らないぞ」と言われたといいます。
この女性はインターネット上でも「妊婦は電車に乗るな」といった書き込みを見たことがありました。冷たい言葉を突きつけられてから、女性は優先席には近づかないようにしたそうです。そしておなかが目立たないようにカバンを前に抱えていたといいます。この女性は、「マタニティマークを”席を譲れ”と強調しているマークと見て欲しくないです。次の世代を育てていることを示すマークであり、優しい気持ちで見て欲しい」と話していました。


マタニティマークは、妊娠している女性が「席を譲ってほしい」などとアピールするものではなく、マークを見た周囲が妊婦さんのために何ができるか考え、自発的に行動しようというマークのはずです。子どもを産み育てる存在への社会の不寛容なまなざしに、これでは安心して子どもを産み育てられる環境の実現などとてもかなわないのではないかと感じました。
次回はマタニティマークをつけることへの不安が引き起こすさまざまな現象についてお伝えします。

05:20 午後 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2014.07.28

♭死んでみせること

リンク:また悲劇、長崎県「命の教育」届かず : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)


長崎県教育委員会は、命の大切さを小中学校の児童・生徒に教える「心の教育」に力を入れてきた。
長崎市で2003年7月、中学1年の男子生徒が幼児を商業施設から連れ去って殺害する事件が発生し、04年6月には佐世保市でも、小学6年の女子児童が校内で同級生をカッターナイフで切りつけ、失血死させる事件が起きたためだ。(中略)池松誠二・県教育長は「命を大切にする教育に努めてきたが、このような事件が発生し、痛恨の極み」とコメント。また、佐世保市の女児殺害事件当時、市教育長だった鶴崎耕一・県教育委員(66)も「事件から年月が経過し、『二度と同じ悲劇を起こさせない』との思いが次第に薄れ、子供らに伝わりきれていなかったのではないか」と声を詰まらせた。


もちろん色々な要素が絡まっていて単純な話ではないけど、ひとつだけはっきりしていることがある。

今の日本人にとって、特に今の子どもたちにとってあまりにも

「死」にリアリティーがない

ということだ。ゲームの中でキャラクターが死んでも生き返るとか、そんな話ではない。単に

まわりで人が死ななくなった

だけのこと。


大人は、ある程度の年齢になったら、ちゃんと「死んでみせる」ことも必要なんじゃないだろうか。

11:58 午前 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2013.09.08

♭東京オリンピック決定とか

かつて、この国が戦争に突入していったときも、こんな雰囲気だったんじゃないだろうか。


それだけ書きとめておいて、後は沈黙しよう。

09:50 午前 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2013.03.12

♭3/11を2年と1日過ぎて

当たり前ではないことが起きたときというのは、今まで当たり前だったことを振りかえり、見つめなおしてみるいい機会だと思う。

当たり前のように電気を使っている今の生活を見つめなおす


当たり前のように安全な水と食べ物が手に入ることの貴重さを見つめなおす


当たり前のように今の土地に住んでいられることのありがたさを見つめなおす


当たり前のように家族と一緒にいられることの幸せを見つめなおす


当たり前のように笑っていられる一瞬を見つめなおす


当たり前のように泣いていられる日々を見つめなおす


当たり前のように生きていられることの意味を見つめなおす


そして、


そうやって振りかえることのできる自分を見つめなおす


― 当たり前でないことが、いつか必ず起きる、その日のために


― 当たり前でないことに奪われた、あまりに多くの命と生活のために

09:40 午前 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2013.02.16

♭あまりに品性下劣、産経新聞

まだ有罪が確定していない人間に対して、この国のマスコミは平気でこういうことを書く。

父はIBMのエリート!
「学習院中等科」のイジメで歪んだ猫が恋人「なりすましメール男」の正体
(週刊新潮)

パソ村遠隔操作犯
「学習院でのイジメ」と「教育ママ」
(週刊文春)


そして、産経のこの記事。

【精神科女医のつぶやき】片田珠美(23)世の「非モテ男」に捧ぐ(1/2ページ) - MSN産経west


あまりに品性下劣なので、全文をさらす。

 今年1月、この連載の19回目で取り上げた遠隔操作ウイルス事件で、容疑者の男が逮捕された。容疑を否認しており、真相は捜査の進展を待たねばならないが、モテなさそうというのが第一印象である。

 そういえば、昨年10月に連載8回目で取り上げたiPS騒動男も、モテそうになかった。彼が性愛的に満たされていたら、虚言によって自己愛や自己顕示欲を満たそうとするようなことはなかったのではないか。

 もちろん、モテないから反社会的行為に走るというのはあまりにも短絡的な発想だ。だが、モテるか、モテないかは、特に男性にとって、「レゾン・デートル(存在価値)」に関わる一大事のようである。

 たとえば、今日はバレンタインデーだが、チョコがゼロだったらどうしようという不安を抱いている男性が多い。こうした男性心理を利用して、キャバクラなどでは、「あなただけよ」という甘いささやきとともにバレンタインチョコが手渡されるらしい。

 なかには、「バレンタインデー粉砕デモ」を実施する「革命的非モテ同盟」のような団体もある。「日本におけるリア充(=現実生活が充実している人)バレンタイン文化に反対するため」という目的には、モテない男の恨みつらみがこめられているように見える

 「恋愛禁止」の掟(おきて)を売り物にするAKB48がビジネスとして成功しているのも、非モテの男の子がAKBのメンバーを疑似恋愛の対象とみなして、握手券付きCDを大量に購入したりするからだろう。

 自分がモテないのは、女を独り占めしているようなモテ男がこの世にいるせいだと思いこんでいる男性も少なくない。こういう誰からもうらやまれる存在への嫉妬と負け惜しみから、「色男金と力はなかりけり」という言葉が生まれたのかもしれない。

 モテない男に何となく親近感を覚えるのは、「精神医学界の沢尻エリカ」と自称するほどの美貌でありながら、私自身も同じような悲哀を味わってきたからだ。若い頃、酒の席で手編みのセーターを着ている男性がいたので、「私も、家でセーターを編んでケーキを焼くような生活がしたいわ」と何気なくつぶやいた。すると、「似合わないことをしたら、どこか悪くなったのかと思うから、やめとき」と言われ、愕然(がくぜん)としたものである。


 世間を騒がせたニュースや、日常のふとした出来事にも表れる人の心の動きを、精神科医の片田珠美さんが鋭く分析します。片田さんは昭和36(1961)年、広島県生まれ。大阪大医学部卒、京都大大学院人間・環境学研究科博士課程修了。著書に「無差別殺人の精神分析」(新潮選書)、「一億総うつ社会」(ちくま新書)、「なぜ、『怒る』のをやめられないのか」(光文社新書)など。

(太字は原文ママ)


「モテなさそう」 → 「モテないから反社会的行為に走るというのはあまりにも短絡的な発想」

短絡的なのはどっちだ?

今回の容疑者が、そして「iPS騒動男」が、「モテないからやった」と自白したのか?


これでもし冤罪だったら --- まだ十分その可能性はありそうだ --- この記事どうするんだ?


いや、もし有罪が確定したとして、その人間の容貌についてこーゆーことを書いていいことになっているのか、この国のマスコミは。


今からでも、この記事撤回して謝罪しなさいよ、産経。

01:49 午前 独語妄言 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2012.12.29

♭社会における"おばさん"

生まれて以来(ほぼ)ずーっと同じ地元に生活しているので、近所のおじさんおばさんとのお付き合いは、もちろん自分の生きてきた時間と同じくらいに長い。

そんな地元の、特に"おばさん"たちについて不思議でならないことがある。それは、30年40年前におばさんだった方々が、その後あんまり"おばあさん"にならず、今でもやっぱり"おばさん"であることだ。

もちろん見かけで多少は老化しているんだけど、あいかわらず元気だし(これは自分の母親も同じだ)、会ったときの対応もちっとも変わらない。つまりは、50男をつかまえて、いまだに子ども扱いしてくださるということ。


ウチの子らとも、冗談まじりに、「○○神社の裏かどこかにきっと、不老不死の水がわき出る泉か何かがあって、あの人たちはそれを飲んでるんだよ」などと言っていたが、年末の今日ふと思い当たったことがある。


たとえば今60~70歳代の方々は、私が子どもだった40年前には、20~30歳代だった計算になる。その方々は、当時子どもだった私にとって、「近所のおばさん」だった。けっして「お姉さん」ではない。

どんな風に「おばさん」だったか言うと、近所の子ども達に好ましくない言動があると、それをきちんとたしなめたのだ。

私自身も何かの折に、自分の母親があまりモノを知らないみたいな言い方をしたことがあって、そしたらあるおばさんが --- この方は今でもたいへんお元気で、いまだに私を子ども扱いする筆頭なのだ ---、「そんな言い方をするもんじゃない。自分は中学までしかいかずに働いて、その後お前たちを育ててこれだけの学歴を与えてくれているんだから」というようなお叱りを受けた。今でもそのことをよく覚えている。


そんな、当時の自分たちにしてみたら「煩い」だけでしかなかったが、今でもその教えが身に染みついているような年長者。それが、単なる年齢のうえでではなく

社会の中で機能する「おばさん」

という存在だったのではないだろうか。その記憶が抜けないからこそ、この方々は私にとっていつまでも「おばさん」なんじゃないだろうか。


うん、この仮説はいいかもしれないな。


それでも、その方々がフィジカルにとっても元気なのはやっぱり謎なんだけど......

10:28 午後 独語妄言 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2012.08.29

♭ダメだこりゃ、もう......

1年以上ぶりにB面アップ。

リンク: 原発、断層ずれても運転可能に 保安院が新基準導入へ  - 47NEWS(よんななニュース)

全文引用しちゃうよ、もう。

原発直下に地盤をずらす「断層」があっても原発の運転を一律に禁止せず、継続の可能性を残す新たな安全評価基準の導入を、経済産業省原子力安全・保安院が検討していることが28日、分かった。
 保安院は従来「活断層の真上に原子炉を建ててはならない」との見解を示していた。新基準では、これまでは活断層と判断される可能性があった一部の断層について原発の直下にあっても、ずれの量が小さく原子炉建屋などに影響が生じないと評価されれば原発の運転継続も可能になるとみられる。
 だが「ずれの量の正確な評価手法はまだ完全ではない」(保安院)など課題も多い。


太平洋戦争の末期と完全に同じ。


国民に都合の悪い事実はひた隠しにし、それが明るみに出れば後付けの正当化を試み、現実から目を背ける。それどころか、とうとう、


目の前にある現実を「ないこと」に


しはじめた。


敗戦から70年近く経って、あの記憶が完全になくなっちゃったのか、いや、そもそもこの国の為政者は最初っからこういう体質なのか(残念ながら後者のような気がするよね)。


真剣に、この国から脱出すること考えよう。

09:49 午前 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2011.02.04

♭八百長って、そんなに悪いことなの?

相撲もそんなに見るわけじゃないけど、なんで八百長がここまで問題になっちゃうのか、よくわからない。

相撲って、スポーツというより興業・見世物の要素がかなり大きいんで、日本の伝統のなかでは、サッカーとか野球より、むしろ落語とか歌舞伎に近いものだと思ってた。もちろん力士たちは肉体的な鍛錬を日々重ねて土俵に挑んでるのだけど、それはスポーツ選手の日常に存在する練習とか勝負の世界じゃなく、やはり厳しい稽古を重ねて舞台に立つ歌舞伎役者と同類なんじゃないかと。

歌舞伎って、見る側にもいろいろな約束事がある。相撲における八百長もそれと似たようなもんだと言ったら、歌舞伎ファンの人に怒られちゃうかな。

もっと言っちゃうと、相撲を観戦している特にお年寄りにとっては、水戸黄門の印籠と似たようなもんで、毎週あの展開を楽しみにしている一定の層がいるんだから、今さらマンネリとかワンパターンとか攻撃してみても意味がない。

もちろん公式に八百長の存在を認めちゃったら、見る方はシラけちゃうかもしれないけど、「八百長があるらしいよね」と、なかば公然の秘密くらいの通念があって、それでも見てると面白い、そういう世界なんじゃないのかな。現に今までだって、八百長の疑惑は何度もありながら、それでも大相撲中継は一定以上の視聴率があったわけでしょ。

かつてのプロレスの似たようなもので、でもプロレスはその後、時代の変遷とともにやっぱり凋落していって格闘技エンターテインメントは多様化していった。相撲を従来のように放置しておいて、それがプロレスと同じ運命をたどるのかどうかわからないけど、どう考えても今さら八百長をここまで糾弾してもなぁ。

……と考えたら、どうしたって「なんで今ごろこの問題が再燃するの? こんなものをニュースにして、さて、誰が何を隠したいんだろ」と、誰だって思いますよね。

01:16 午後 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2010.09.02

♭万引き天国、日本

ドドっとまとめて目につきました。

少年グループ、親子三人、中年と老齢の親子、働き盛りの公務員……。年齢も職業も関係なく横行している模様です。

ニュース: 「たばこ万引で逮捕納得いかない」「親が弁償すれば済む」 少年8人を窃盗容疑で逮捕 警視庁 - MSN産経ニュース

同課によると、少年らはいずれも容疑を認めており、「万引くらいで逮捕されるなんて納得いかない」「捕まっても親が弁償すれば済むと思っていた」などと話している。

===> さてさて、この親たちはどんなことを言うのか。

ニュース: 給料もらえず親子3人で万引き 容疑の自称・派遣社員ら逮捕 兵庫県警 - MSN産経ニュース

兵庫県警丹波署は3日、スーパーで食料品などを万引したとして、窃盗の疑いで丹波市の自称派遣社員の男(32)と妻(38)、長女(15)の3人を現行犯逮捕した。同署によると、男は「10日以降でないと給料をもらえず、万引しようと思った」と容疑を認めている。

===> 男が 32 歳で、長女が 15 歳......?

ニュース: 大阪市職員、母親と万引き 「息子はやってない」と庇う - MSN産経ニュース

東淀川署によると、東淀川区西淡路の大阪市環境局職員、山本信義容疑者(42)と母親の無職、ナツ代容疑者(66)。信義容疑者は「一緒にやった」と認めているが、ナツ代容疑者は「1人でやった。息子はやっていない」と話しているという。

===> これも母親の愛情なんかな。

ニュース: 財布に2万円…「小遣い減らしたくなくて」とたばこ7箱を万引 浦安市課長を書類送検 - MSN産経ニュース

===> きっとこれで禁煙できるよ、課長さん。

08:57 午後 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2010.07.20

♭備えなければ憂いあり

かなり前から判ってたはずなのに、なんで今になってそんなに慌てるの。バカなの !?

リンク: ウィンドウズ2000期限切れ、15万台に脅威 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

13日(米国時間)に10年間のサポート期間が終了した米マイクロソフト社のOS「ウィンドウズ2000」が、自治体や国内企業のコンピューター15万台以上で使われていることが19日、分かった。
 サポートが切れると、無防備な状態でサイバー攻撃にさらされることになるが、予算不足を理由に使い続ける自治体も多く、住民情報の漏えいの危険性もある。7年前には、サポート切れのOSが攻撃されて大量の被害が出ており、関係者は新たな「OS2010年問題」に神経をとがらせている。
 「とうとうこの日を迎えてしまった」。首都圏の人口約3万人の市でシステムを担当する職員は焦りの表情を浮かべた。市役所には、職員用の端末が約400台あり、うち60台は「2000」のまま。新しいOSを載せた端末に買い替えるには1台15万円かかり、「早く交換したいが予算がつかない。IT関係は一番後回し」と嘆く。「サイバー攻撃にさらされないように、ただ祈るだけ」という。
 東証1部上場の精密機器メーカーも、サーバー280台、事業用コンピューター2000台で「2000」を使うが、買い替えには約5000万円かかるため、断念。2年間だけ安全を保つ「延命ソフト」を約300万円で購入して当座をしのぐ。担当者は「景気が回復しないと対応できない」と、苦しい胸の内を明かす。
(中略)  サポート切れOSは、過去にもウイルス被害を拡大してきた。奥天氏によると、2003年8月に世界中に広がったウイルス「ブラスター」は、過去最大級の1000万台が感染したとされ、サポートが切れた「ウィンドウズNT」などで大きな被害が出たという。
 今回、特に深刻なのは、「2000」が主に基幹システムのサーバーや業務用での利用を想定して作られ、利用者の大半が自治体や企業という点だ。自治体サーバーなどが脆弱だと、利用した住民のパソコンまで感染を広げたり、情報を流出させたりする危険もある。独立行政法人・情報処理推進機構は「危険なので使わないでほしいが、企業や自治体の業務が滞るかもしれないので、なかなか言いにくい」と悩む。
(後略)

祈ってる場合じゃないだろー。

「1台15万円かかる」とか言ってるけど、60 台一括納入とかだったら、もっと安くする方法があるだろうに。この手の公共システムの話になるといつも思うんだけど、コスト試算と削減努力がなさすぎ。

古いシステム使ったままの会社から、ウイルス入りのファイルもらったりするのはご免です。

01:28 午後 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2010.05.08

♭いつまで続く、コンテンツ鎖国主義

iPad の日本での発売日がようやく決まりましたが、またソフトバンクだけ、なんですかねぇ。電子書籍の行方も、どうなるのかハッキリしないままだし。

……と思っていたら、音楽業界の状況認識のお粗末さと先見性のなさは、出版界よりもっとヒドいようなのでした。

リンク: 痛いニュース(ノ∀`):「CDだけじゃなく、音楽配信まで売れなくなった!」…原因は「違法ダウンロードのせい」と音楽業界が怒り
===> めずらくし、いきなり 2ch ニュース系サイトにリンクしています。#87 のコメントが秀逸です。

いや、だからさ
タダなんだから有料より多いのは当然で
タダだからダウンロードしたって数は不明なワケだろ
そのタダでダウンロードした数が全部売れるハズだったとか
どんだけお花畑なんだよwwww

ダウンロードでも売れないとか言ってるけど、だったら、なんでさっさと iTunes Store にもっと楽曲を提供しないんでしょうね。「コピーされたら売れなくなる」みたいな硬直しきった発想しかできなくて、いつまで経っても iPod 非対応の形式ばっかり提供しつづけるという、

コンテンツ鎖国主義

のこの国に、文明開化の日はくるんでしょうか。

3,000 円の CD が売れなくたって、150 円のコンテンツが 20 回ダウンロードされれば同じなのに(もちろん、そんな単純な話ではありませんが)。

しかも、売っている(売れていない)中身のほうはと言えば、今の邦楽シーンがどれだけダメか、ウチの娘らの評価を見ているだけでもよく判ります。

歌謡曲? J-POP? <<<<<< アニソン < ボーカロイドのオリジナル

こんな感じですよ。あるいは、たとえば今年の名探偵コナン映画版の主題歌、

この曲が気に入ったと言ってシングル CD を買ってきたりしてますが、この曲なんか、どこかで聞いたような、なんと言うか 80 年代っぽい雰囲気ですよね。

売り方もダメダメ、中身もダメなときたら、右下がりになっていくのは当たり前。それだけの話です。

ところで、こんなブログエントリも見かけました。

リンク: コデラノブログ4 : 25年前の若者は何を消費していたか

楽しみは、モノで埋めるしかなかった時代だったのである。だが今は、楽しみはサービスが埋めるようになった。

ブリック・アンド・モルタル + モノづくり

という枠組みが

ネットワーク + サービス

に変化した。そんな単純なことにさえ、ちっとも気づかず(気づこうとせず)、何かというと「若者の○○離れ」を嘆くだけなんだもんね。そういうメンタリティが、日本の産業構造に大きく影響しているはずなんだから、「若者の△△離れ」とか言ってるかぎり、日本の経済に未来はないのかも。

出版業界については、こんなのもあったので追記。

リンク: 電書協の錯覚 - 池田信夫 blog

引用されている元記事: iPadで動くか日本の電子書籍市場、アマゾン・ソニーも検討 | テクノロジーニュース | Reuters

細島事務局長も「紙との共存ができるなら協力するが、紙の出版を維持できないなら協力はできない。こちらがコンテンツを出さなければ向こうも(電子書籍端末を)出すことはできない」と複雑な心境を明かしている。

せいぜいがんばって足掻いてみてください。

11:31 午後 独語妄言 | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2009.12.19

♭元のB面に

二転三転、深謝。

12:35 午後 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.12.15

♭教育にかける費用は親の愛情とイコールではないけれど

以前、この B 面で英語の恩師のことを書いたが(禿頭帽子屋の独語妄言 side B: ♭ 恩師の英語指導)、そのときの "月謝" のことを思い出したので、なんとなく書いておく。

ちなみに、恩師に英語を習い始めたのは小学校 5 年の冬で、それが 1972 年のこと。大学入試が 1980 年の春だったので、1970 年代のほとんど、11 歳から 18 歳までという期間を過ごしたことになる。自分の人生に対する影響の少なかろうはずがない。

習い始めた 1972年当初の月謝は、

1回 2 時間 x 週 2 回、月謝 5,000 円

だった。裕福とは言えなかったわが家の家計にとって、当時のこの金額は相当大きかったのではないだろうか。最初にこの金額を聞いたときは子供心にちょっとびびったものだが、親は何も言わずにこれを了承してくれた。このときの親の判断が、その後の私の人生をほぼすべて決定したと言っても過言ではない。まがりなりにも英語を道具にして食べていけるようになったのも、大学を選びそこで現在の配偶者に遭うことになったのも、出発点は結局ここだったのだから。

その後の月謝がいつどのように上がっていったか詳細は覚えていないのだが、最終的には

週 2 回、月謝 20,000 円

になっていた。その後自分が家庭教師をするようになってからの相場を考えれば、それほどの高額ではないだろう。それどころか、その頃には毎回 4 ~ 5 時間授業が当たり前だったことを考えれば、むしろ激安だったことになる。

親と子のどちらが自主的に選ぶかはケースバイケースにしても、こういったひとつの選択が、人生の方向性を大きく決定してしまう。選択の成否は結果が出るまで判らないのだから、自分は幸運だったというべきだろう。

その自分は、わが子たちにこういった選択を、少なくとも選択する機会を、与えているのだろうか。

10:00 午前 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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♭深夜のタクシーで、ふと


ひとの営みは、ときにいとおしく、ときに疎ましい。
どっちの気分のときにも、ただ泰然としていたい。

09:23 午前 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.01.17

♭一度だけ書いておく

原則として、この手の事件には言及しないことにしている。が、その慣例を一度だけ破って書いておこうと思う。B 面にひっそりと。

リンク: 乳児口ふさがれ死亡事件 逃走の男、出産祝い奪う - MSN産経ニュース

16日午後6時45分ごろ、大阪府守口市滝井西町の民家に男が押し入り、この家に住む無職、山中いづみさん(22)を粘着テープで縛り、室内を物色。山中さんの長男で生後2週間の禮弥(れいや)ちゃんが泣き出したため口と鼻に粘着テープを張り、数万円を奪って逃走した。約4時間半後に山中さんの母親(48)が帰宅して119番、禮弥ちゃんは病院に搬送されたが死亡が確認された。山中さんにけがはなかった

殺人犯に対する、きわめて判りやすい量刑。

被害者の余命をそのまま刑期にする。

複数の命を奪った場合には、それを加算する。たとえば子供 3 人の命を奪ったら、アメリカみたいに「懲役 240 年」てな判決になる。現実的な数字ではないが、被告に与える絶望感という意味はあるだろう。

ただし、これではますます老人が狙われやすくなるので、そう単純にはいかないが。

11:29 午前 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.02.25

♭ Firefox アドオン

2/25 時点で自分の環境にインストールされている Firefox アドオンとその感想。

- All-in-One Gestures(ジェスチャが使えなかったら Opera から乗り換えることはなかった)
- bbs2chreader(それほど使用頻度は高くないが便利)
- CSSViewer(趣味にも仕事にも必要)
- FlashGot(あはは、これは趣味専用だな)
- Google Toolbar for Firefox
- IE Tab(趣味にも仕事にも。最近まで IE View だったがこちらが格段に便利)
- ScrapBook(これのおかげで「紙Copi」と決別)
- SubmitToTab(地味ながら)
- TAGIRI Toolbar(これも趣味趣味専用)
- Web Developer(JavaScript オフにしたいサイトが多いからさ)
- Zotero(いまいち ScrapBook との使い分けができていないが Amazon のデータはこっち)

アドオンもこれだけ入ってると、Firefox の起動自体がけっこう遅くなるんだけどね。

11:29 午後 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.02.05

♭いよいよ言葉にできない

「面白すぎる画像」(1/27)へのコメントでマスナガさんが紹介してくださった「言葉にできない」の新しいバージョン(?)が出てきた模様。

03:54 午前 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.01.29

♭この程度で『どろろ』を語るな朝日

今どきの asahi.com の一隅、しかも hon.jp の宣伝を兼ねたページとなれば仕方がないのかもしれないが、1/29 の

asahi.com: 手塚治虫「マンガ記号論」をあらためて考える 『どろろ』 - デジタル読書トレンドウオッチ - BOOK

と題する essay のお粗末さはどうだろう。

映像化不可能といわれていた手塚治虫氏の傑作「どろろ」

CG の表現力がおよそどんな "映像化" も可能にしてしまった現在、今さら「映像化不可能」という陳腐なフレーズが何の売りになるのだろう。そもそも、かつてアニメ化されている作品が、なにゆえ「映像化不可能」なのか(「実写映像化不可能」という表現も見かける)。といっても、これは今回の実写化に当たっておそらく映画会社が掲げたセールスポイントであって、評者・落合氏の責任は、それを何の躊躇もなく安易に冒頭で引用した点以外にはない。

それ以降の記述にも、誤認識や安易な引用があまりに目立つ。特に、『どろろ』原作に関する記述は、ほぼ間違いなく日本語版 Wiki からの引き写しばかりだ。

父親の出世欲が元で48もの部位が欠損して生まれついた百鬼丸(落合氏)
全身に欠損を持つ超能力者(Wiki)

※それとも、"カタワ" を避けるとこの表現しかないのか。

1967年から小学館のコミック誌「週刊少年サンデー」で連載開始。一時中断されたが、(中略)「冒険王」で第二部が再開、一応の完結をする。(落合氏)
~週刊少年サンデー(小学館)で連載するも一時中断、1969年、冒険王(秋田書店)の連載で一応の完結を見る。(Wiki)

※かりにも日本出版学会会員というからには、ここまで同じ言い回しを(何の断りもなく)そのまま借用するのは恥であるくらいの認識は持ってほしい。

手塚治虫や漫画そのものに関する記述に至っては、もう素人同然である。

劇画中心のマンガ界にあって、デフォルメした一定のパターンに当てはめて

手塚の作風と劇画との関係についてのこの記述は明らかに誤り(それこそ Wiki でも調べれば判ることなので詳しくは書かない)。

マンガが、世界を、政治を語りはじめたのである。

別にどろろ(の「ばんもん」)が、世界や政治を語り始めた嚆矢ではまったくない。

ケータイ画面に表示される手塚作品を読むと、解体された一コマ一コマ、すなわち一つ一つの記号がより鮮やかに意味づけされていたことを今さらながら思い知らされることになる。

電子書籍に思い切り肩入れしているのは、評者のお仕事を考えれば当然のことなのだが、「解体された一コマ一コマの持つ意味」と、紙原稿上に作者が構成したコマの配置や流れが生む意味とどちらが漫画作品の本質なのか、それは問うまでもないはずだ。解体されたコマを新しい媒体上で読み解くことの価値は否定しないが、「今さらながら思い知らされ」たというのは、単に漫画読みとしての経験不足の露呈でしかない。

さて、この記事を読んでいちばん違和感があったのは、実は「魔神」という単語だ。原作で「魔神」という単語が使われるのは、父の醍醐景光がそう呼びかけるとき(発端の巻)だけであリ、百鬼丸たちが口にするのは「妖怪」、「魔物」、「死霊」という言葉である。つまり、醍醐景光が契約の相手として呼びかける抽象存在こそ「魔神」だったが、百鬼丸が倒してゆく実体は「妖怪」であり「ばけもの」だったのだ。だから、いくどとなく読み返した記憶の中に、百鬼丸が「魔神と闘っ」たという印象はまったく残っていないのだろう。実は日本語版 Wiki でも「魔神」という単語は多用されているし、ググってもわりとヒットする(ゲームの記事など)から、これもいい加減な引用の一例であろうと勝手に推測する。

映画公開に合わせたただの広告なのだから、と一笑に付してしまえる程度のネタだし、朝日に今さら何を期待するのか、と言われればそれまでなのだが。

06:16 午後 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.01.27

♭面白すぎる画像

情報屋さん経由で見つけた画像ネタだが、念のため、こちらで。

Raputa_1


←これも良い出来だが、次のはかなり強烈。

Taskmanager

05:57 午後 独語妄言 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2007.01.10

♭高見順賞

リンク: 高見順賞:岬多可子さんの詩集「桜病院周辺」に決まる-学芸

この受賞者の名前は初見。だが、「桜病院周辺」という作品名が、なぜだか目をひいた。

書店で漫然と本棚を物色しているだけでも、読むべき本や面白い本のタイトルが自然と目に飛び込んでくる、ちょうどあんな感じ。

書肆山田で、ようやくこれだけ見つけた。

シャボン玉を吹くちいさいひとのちいさい口。 だいじにだいじにお水も飲む。 それから 急に 足元が揺れる── 桜色の神経をふるわせて、 きしんでいるもの、整理のつかないものを端から喰っていく。

09:20 午後 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2006.12.31

♭「硫黄島」の違和感、その二

なかなか続きをまとめられずに年を越してしまいそうだったが、27 日付の立花隆「メディア ソシオ-ポリティクス」第 93 回に、ちょうどいいキーワードが出てきたので、そこを切り口に再開してみる。

実はそんなこと以上に、私がかねがね安倍首相の政治家としての資質で疑問に思っているのは、彼が好んで自分が目指す国の方向性を示すコンセプトとして使いつづけている「美しい国」なるスローガンである。情緒過多のコンセプトを政治目標として掲げるのは、誤りである。(中略)政治をセンチメンタリズムで語りがちの安倍首相は、すでにイデオロギー過多の危ない世界に入りつつあると思う。

(立花隆「メディア ソシオ-ポリティクス」第 93 回 未熟な安倍内閣が許した危険な官僚暴走の時代)

「美しい国」についてはもう今さら論ずる気もないが、「情緒」は、日本人を考えるとき常に警戒しておかねばならないキーワードだ。

『硫黄島からの手紙』で私が違和感を感じたのは、米国編『父親たちの星条旗』と比べたときの非対称性ゆえであり、おそらくこの「情緒」に関する警戒がはたらいたせいなのだろう。

米国編では、英雄という虚像を作り上げられた兵士たちが、戦争遂行のため国家に翻弄される。個人対国家というこの構図は、ハリウッド映画ではごくオーソドックスなテーマであり、最近ではそれを描く手腕にもだいぶ磨きがかかっている。イーストウッドは、その正統的な構図を彼流の手法で再現しているにすぎない。
そして、そこで描かれる個人はあまりに卑小で無力だ。何ごとかを訴えながらも、しかし彼らは国家に押し潰されてしまう。そうした過程と、実際の戦場の惨状を織り交ぜて描くことで、戦争という国家運動のもたらす悲劇と不条理を描き出すことに成功している。

ところが、そんな米国編から一転して、日本編では個人の(美的な)資質ばかりが強調されるのは、いったいどうしたことか。

もちろん、二流以下の日本映画のような湿度があるわけではない。安直露骨なヒーロー像が描かれるわけでもない。どの人物もあくまでも等身大の、それゆえにリアリティのある実在の人物として語られるのだが、たとえば西郷(二宮和也)の目に映った栗林中将の姿は、「与えられた環境の中で可能な限り良心的に振る舞おうとした職業軍人」として一種理想化されてはいないだろうか?
米軍への投降すら考えるほど生き延びたかった西郷が、栗林の遺品であるコルト銃を奪い返そうとするが、それを果たせず結果的に生き残ってしまう。その直後の彼の表情にも、いくばくか美化された何かが感じられないだろうか?
西竹一中佐が兵士たちに語る「自分で判断しろ」という言葉は、あの時代にありえたろのだろうか?

そういう個人の描き方には、容易に「情緒」が入り込む。製作者の意図がどうあろうとも、こと日本人にとっては「情緒」に対する effect のあり方は要注意だ。情緒が動けば理性も知性も跡形なく吹き飛んでしまう、日本人とはそういう国民である(という一面を持っている)ことを忘れてはならない。

おそらくイーストウッドの意図は違うところにあったのだろう。米国人にはその意図が正しく受け止められるかもしれない。だが、日本人にとってあの栗林中将は、あの西竹一中佐は、危険だ。生き延びて担架に乗せられた西郷の表情は、たぶんもっと危険だ。

11:48 午後 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2006.12.19

♭「硫黄島」の違和感、その一

なぜ今、「硫黄島」なんだろう。

いわゆる「硫黄島」二部作は、10 月下旬から 12 月上旬にかけて相次いで --- しかも異例なことに米国より日本で先行して --- 公開された。そして、12/15 には改正教育基本法と、防衛庁の省昇格関連法が両方とも成立している。

この流れは、何。

ちょっと陰謀史観めいて聞こえるかもしれない。だからこれは、きっと B 面にちょうどいい独語妄言なわけだけれど、今の日本に住んでいて、このくらいの危機感を持つことは無駄ではないだろうと思う。

なぜ今、硫黄島なんだろう。広島・長崎でもなく、沖縄でもなく。言い換えよう。なぜ今、「太平洋戦争末期の日本にこんな優秀な指揮官がいた」という話を映画化する必要があるのだろう。

(続く)

11:27 午前 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2006.08.24

♭B面という存在

(2006/08/24)

かつての LP レコードには、当たり前だが B 面というものがあった。
シングル盤 B 面の楽曲が、メインフィーチャーたる A 面の添えものであることが多かったのに対して、LP レコードのそれは添えものや裏、マイナーな曲ばかりというのではけっしてなく、A 面と B 面を通して 1 つのアルバム作品として構成されていた。アーチストごと、アルバムごとに A 面と B 面の対比は様々で、そのトータルなコンセプトが LP を買うことの楽しみの一つだった。

Abbey Road は、A 面が Come Together で始まって重苦しい I Want You で終わり、B 面がやや軽快な Here Comes the Sun で始まるのでなければならない。

「独語妄言」も、ちょうどこんな具合にしてみようと思い立った。

いろいろな blogger たちが複数の blog を持っているのはよく理解できる。多くは取り扱う素材が違うわけだが、素材が違えば切り口、語り口もおのずと違ってこよう。敬体で語れる話題もあるし、常体でしか綴れないテーマもあるということだ。

そんなわけで、こちらの更新頻度はそれほど高くならない予定だが、A 面と B 面の対比はなにやら楽しそうだ。

12:25 午後 独語妄言 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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