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2016.11.07

♭菊千代の言葉を思い出した

リンク:マタニティマークがつけられない|NHK NEWS WEB

※リンク先は、そのうちNot Foundになってしまうかもしれないので、最後に全文掲載しておく。


午前十時の映画祭7で、4Kデジタル版の『七人の侍』を、なんとか2回観ることができた。

そのせいか、このニュースを見たとき(これに限らず、最近のあちこちかもしれないけど)、菊千代の言葉を思い出した。


百姓ってのはな、けちんぼで、ずるくて、泣き虫で、意地悪で、間抜けで、人殺しだ!


別に、性悪説という話じゃない。百姓が最低の人間ということでもない。

言うまでもないが、このセリフは、ちゃんとこの映画のコンテキストで聞いてほしい。


そのうえで、あえて---


日本人の、なのか百姓の、なのか、あるいは人間のなのかわからないが、ともかく人の特性を考えるとき、このセリフをときどき思い出すといいのかもしれない。


ピンクのハートの中に、お母さんと赤ちゃんのイラストが描かれたマタニティマーク。妊娠していることを知らせるこのマークはことしで作られて10年になります。ところが今、妊娠中の女性たちからは、「マタニティマークをつけづらい」という声が上がっています。作られてから10年。広く普及し妊娠中なら気にせず身につけられるという社会ではなく、なぜ裏腹の社会となっているのか。取材を進めると、妊娠した女性たちが「不安」や「肩身の狭さ」を感じながら生活している実態が見えてきました。 (「マタニティマークがつけられない」シリーズでお伝えします)。

マタニティマークの成り立ちは

そもそもなぜ、マタニティマークが必要なのでしょうか。それはおなかの目立たない妊娠初期こそ赤ちゃんの成長のためにも母体の健康のためにも大切な時期でありながら、見た目では妊娠していることがわからないためです。吐き気やだるさといったつわりなどの症状に悩まされる女性も多く、女性の心身も大変な時期なのですが、外見からは妊娠が分かりづらいため、周囲から配慮や理解が得にくいのです。
このため実は今のマタニティマークができる前から、同じように妊娠していることを知らせるマークがありました。最初のマークと言われているのは17年前、横浜市の女性が考案したものです。妊婦さんの大きなおなかにハートマークが描かれたイラストのマークで、「BABYinME」と書かれています。
実は今も、このイラストをマスコットにして妊娠中の女性に配布している自治体もあります。このほかにも妊娠を伝えるさまざまなマークが考えられましたが、何種類もマークがあっては周知が進みません。このため厚生労働省が、全国共通のマークを作ろうと、デザインを公募して作成したのです。今のデザインは、1600点以上の応募作品の中から選ばれました。妊娠中の女性に優しい環境作りを進めようと、今では多くの自治体が母子健康手帳と合わせてマタニティマークをあしらったグッズを配布しています。また首都圏では20の鉄道事業者が駅などでマタニティマークのマスコットを配布しています。ところが・・。

「つけるのが怖い」不安を募らせる妊婦たち

「マタニティマークをつけてホームで電車を待っていたら、突き落とされた」。「妊娠しておなかが大きい時、わざと足をかけられた」。
横浜市の山下実穂さん(36)がインターネットの画面にこうした言葉を見つけたのは長男を妊娠した直後でした。不妊治療のために仕事を辞めて1年半後の、待望の妊娠。まだおなかが目立たない妊娠初期に吐き気やだるさなどのつわりに悩まされました。妊婦健診などのためにバスや電車に乗ることがありましたが、席に座れず長時間立っている時のつらさはその場にしゃがみこんでしまいたいくらいだったといいます。


母子手帳を受け取る時に自治体の窓口でマタニティマークを渡されていた山下さんは電車やバスで、乗客がマークに気付き体調が悪い時には席を譲ってくれる人がいるかもしれないと、すぐにマークをつけることにしました。
ところがインターネットで妊娠に関する情報を集めると、冒頭のように、マタニティマークをつけない方がよいのではないかと思う情報ばかりが目に付いたのです。


実際に記者も「マタニティマーク」という言葉でインターネットの書き込みを検索してみると、「妊婦だからといって甘えるなとどなられた」「お腹を殴られた」といった情報が次々と出てきました。
山下さんは「友達からも『マタニティマークをつけていると階段から突き落とされたりすることもあるらしいから気をつけて』と言われました。身を守るマークだと思っていたのにそれが逆に攻撃のターゲットにされるのはこわいと思います。自分だけの体じゃなくて赤ちゃんの命も守らなくてはいけないのにどうしたらいいんだろうか思うと、外出もためらってしまいます」と不安を訴えていました。


ほかの母親たちからも

マタニティマークをつけづらいと感じている人はどのくらいいるのか。NHKでは産婦人科の両親学級に参加していた妊娠中の女性や、保育園に子どもを預けている母親たち70人余りにアンケート調査をしてみました。すると実に4分の1の人が「嫌な思いをしたことがある」と答えていました。
「座っている人がマークを見てから寝たふりをした」、「マークをつけていて嫌な顔をされた」という体験が多く、中には「何で座っているのよと怒られた」「じゃまだと足を出され転びそうになった」という人もいました。


また、「マタニティマークをつけるとひったくりなどの被害や嫌がらせを受けることがあると聞いた」、「マークをつけていると暴言や時には暴力に近いことを受けたと聞いた」など不安を感じさせる情報も広がっていることが分かりました。

優先席に近づけない女性も

取材した中では殴られたりやひったくりの被害に実際にあったりした人はいませんでしたが、嫌な思いをしたという女性から話を聞くことができました。都内に住む30代の女性は妊娠中も電車で通勤していました。ふだんはラッシュの時間を外して電車に乗るようにしていましたが、どうしても混んでいる電車に乗ってしまった時には、なるべくおなかを押されないように、比較的すいている優先席付近に乗るようにしていたといいます。


そんなある日の仕事帰り。女性はこの日も優先席付近に立っていたところ、カバンのマタニティマークを見た席にいた年配の男性に、「何様のつもりだ」「席は譲らないぞ」と言われたといいます。
この女性はインターネット上でも「妊婦は電車に乗るな」といった書き込みを見たことがありました。冷たい言葉を突きつけられてから、女性は優先席には近づかないようにしたそうです。そしておなかが目立たないようにカバンを前に抱えていたといいます。この女性は、「マタニティマークを”席を譲れ”と強調しているマークと見て欲しくないです。次の世代を育てていることを示すマークであり、優しい気持ちで見て欲しい」と話していました。


マタニティマークは、妊娠している女性が「席を譲ってほしい」などとアピールするものではなく、マークを見た周囲が妊婦さんのために何ができるか考え、自発的に行動しようというマークのはずです。子どもを産み育てる存在への社会の不寛容なまなざしに、これでは安心して子どもを産み育てられる環境の実現などとてもかなわないのではないかと感じました。
次回はマタニティマークをつけることへの不安が引き起こすさまざまな現象についてお伝えします。

05:20 午後 独語妄言 |

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